先日、子どもの虐待防止セミナーに参加してきました。
妊娠期からの切れ目のない親子支援
というテーマでした。
特に今回は、地域の役割について重点を置いていて
市区町村の支援と関係機関との連携についての講演でした。
議員になる前からしていた子育て支援活動で児童虐待に関心を持っていたものの、セミナーは初体験でした。
児童虐待防止推進月間の11月付近には虐待防止をテーマにした講演会等が多く開催されるのですが、このタイミングではなかなかなく…![]()
内容がぎゅぎゅっと詰まった充実の講演会で、今回参加できてよかったです。
色々と書きたいことはあるのですが、
今日はポイントを一つ。
虐待防止セミナーなのに、『妊娠期からの切れ目ない~』
子ども生まれてないのに、虐待?と、気になりませんか?
ハイリスク妊婦、特定妊婦(※)にとっては
妊娠期=虐待未発生期なのです。
(※児童福祉法の条文では、「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」と定義されている。妊娠中に家庭環境にリスクを抱えている妊婦で、複雑な家庭内事情を持っている場合など、育児が困難と予想される妊婦のこと)
国際子ども虐待防止学会でも
『子育て支援は虐待予防なしでは始まらない』
と発表されたそう。
私もその通りだと思う。
だからこそ行政は妊娠期からママの体調や心理状態を知るため必要があり、
葛飾区は子育て応援券の手続きの際に窓口に来てもらって専門職が対応するように工夫している。
受給者としてはおっくうだなと感じるが、そうすることで行政としてはママの心身の健康を経由して赤ちゃんの命を考えているのだ。
すべての子どもが健康に育ってくれるのが一番いいのだけど、現実はそうではない。
どれだけ親がかわいがっていても、かわいがり方を間違っていることもある、そこを行政は真摯に対応しなくてはいけない、と講師の方がおっしゃっていた。
虐待通告のうち95%は在宅支援。
親子分離はわずか5%。
だからこそ親の心理的なケアも重要になってくる。
関わる職員にも相当な精神的負担もある。
複雑で、すごく考えさせられるテーマではあるけれど、もっと知りたい。
葛飾区の虐待を未然に防ぎたい。
パンフレットの
抱きしめて、親子。
ってすごくいい表現だな…
