報告が遅くなってしまいましたが、2月24、25、26日の週末でライフセービングの大会シリーズニュートリグレインアイアンマンシリーズの観戦に行ってきました!!
ニュートリグレインアイアンマンシリーズとは、コンフレークでお馴染みのケロッグがスポンサーしている大会で、日本でゆうプロ野球やラグビーのプロシリーズと同じように、ライフセービングの競技力を競う大会です。
競技人口だけでも数万人を超えるオーストラリアでも、このニュートリグレインアイアンマンシリーズに出場できるのはその年に予選を勝ち抜いた男女わずかたった20名だけ。
体力、波乗りの技術、何よりもタフなレースを何回も繰り返す驚異的なメンタルが必要で、その選手たちのレースに多くの観客が魅了される、見ていて大興奮のレースがニュートリグレインアイアンマンシリーズ!!
会場には巨大スクリーンも設置されており、満員の観客席から離れてじっくりレースを見ることも出来ます。
ゲートを進んでいくと人気選手がどーんと載った看板の中では無料でスナックを配布するスペースが!!
さすがケロッグさん太っ腹っす!!!
(もちろん何往復もしてお土産用にたくさんゲットしました。←)
大会の記念品も販売されています。
このようにレース前から大盛り上がりを見せるニュートリグレインアイアンマンシリーズ。
週末のシドニーの天気は雨模様で何と言っても雨風が強く気温が寒く、海から離れた場所で写真を撮りましたが、遠目で見ても分かるくらいカレントが強く、爆波でした。
晴れたり雨だったり忙しい天気でした。選手も体調をコントロールするのが大変だったと思います。
私がお世話になっているバーレーヘッズからは、なんと4名もの選手が出場します!!
20名の選手のうち女子1名、男子3名がニュートリグレインの選手だなんて。。。
バーレイヘッズ、凄すぎます。
レース前のまだリラックスしている選手たち↓
パンフレットには昨年の覇者でライフセービング界のレジェンド、シャノン・エクスタイン選手が写っています。
ニュートリグレインは賞金レースで優勝者には$25,000!(日本円で約220万円)
しかし、最下位は$750です。(約7万円ないぐらい)
ニュートリグレインアイアンマンシリーズと言っても、出場している選手が全員プロという訳ではありません。
シャノン選手はプロとして生活されていますが(2児のパパ!!)、日本と一緒で、働きながらトレーニングしている人がほとんどで、学校の先生もいれば大工さんもいれば、サーフィンのコーチをしている人もいれば大学生の子もいます。
ただし、この大会に出るためのトレーニングの時間までに仕事が終わったり、休暇をもらえる理解がある社会がオーストラリア。(みんな4時ごろ仕事が終わる)
この環境は羨ましく思います。
そして今回の大会のレースコースはこちら
1日目・・・M字レース
スイム、ボード、スキーを1本ずつM字で周ります。
それをなんと3周!!レース時間は一時間ほど、、、
男子は45分ほどでした。
1周目でトップだからと言って最後まで1位になれる訳ではありません。
大波で沖に出れなかったり、スキーが流されたり、、、、
大逆転で大波に乗って帰ってきた選手もいます。
2日目・・・ボード、スイム、スキー、アイアンマン(3種目を全て行う)
沖にあるブイを回って戻ってくる一番シンプルなレースです。
女子からレースが始まり、男子がレースを行い、また女子、、、と交互に行います。
全てのレースの順位がポイント合計となります。
3日目・・・アイアンマンレースをガチンコ3本
これは一番精神的にもキツいレースです。
1レースで6人の選手がふるい落とされます。
2レース目でされに6人が落ち、最終8人で決勝レースを行います。
この間、1レースが終わった後の休憩は最後の選手が到着でしからたったの5分。
レース3日目の疲労マックスの体に、全員1本目から全力で挑むので、一瞬の油断が命取りとなります。
動画で全てをお伝えできませんが、選手の波をさばく技!にとにかく感動でした。
↓沖からうねりを使って高速で帰ってくる選手たち。。。。
素晴らしいレースばかりだったのですが、やはり最大の盛り上がりを見せたのは
最終ラウンドのシャノン・エクスタイン選手とマット・プール選手の大接戦!!
(興奮して動画がブレブレですみません)
最強の名を欲しいままに王者に君臨するシャノン選手に勝った時のマット選手と、彼を応援する周りの涙はここ数年の全ての想いが詰まっているように思いました
シャノン選手も2日目に足の小指を三針縫う大怪我をしましたが、そのままレースを続行。
そのプロの覚悟に終始鳥肌が立ちっ放しでした。
浜辺が観客で埋め尽くされるほど大人気のニュートリグレインアイアンマンシリーズ。
日本人がこのシリーズに参戦した事はまだありません。
もし、日本人選手がニュートリグレインを目指すのであれば、10月から1月まで行われるサマーオブサーフという大会に参戦し、各大会でアイアンマンレースで上位8位以内に入り、最終ポイントの合計点がランキング8位以内になる事が条件です。
(2017年の私が聞き取った情報によるので今後、変更や少し違う部分があるかもしれません)
よほど英語が達者な人でない限り、通訳もいるだろうし、クラフトの用意、移動、大会の宿や交通費、メンタル的なサポートはもちろん、レース中のハンドラーも必要。本当に多くのサポートがないと挑戦することが出来ないと思います。
そんな覚悟と志を持った日本人選手がいつかニュートリグレインでプレイする日が来るのか、、、。
今日はざっくりニュートリグレインの大会の紹介でしたが、後日、人間的にも素晴らしいニュートリグレイン選手の紹介もできたらと思います!
ライフセービング、まだまだ奥が深いです
本日も最後までお読みくださりありがとうございました