こんにちは、表参道の育児・育自サロンAngelica(アンジェリカ)の牛島有希子です。
今期のドラマ「同期のサクラ」。
こんなストーリーです(番組HPより)↓
大手ゼネコンの入社式で、「私の夢は、故郷と本土を結ぶ橋を架けること!」と社長に宣言。
夢に向かって、脇目も振らず突き進むサクラに、最初は冷めていた同期達も、次第に巻き込まれていく。
しかし、配属に影響する大事な新人研修で、社長の理不尽な言動に、サクラの「忖度できない性格」が、思わぬ事態を引き起こす…。
これは、どんな逆境にも自分を貫いたサクラと、その同期達の10年間の記録---。
昨日は第8話で、物語も佳境に入ってきています。
自分を貫いてきたサクラ(高畑充希さん)は、
自分をとりまくあまりにも厳しい状況に
出社できなくなり引きこもってしまいます。
それを、
同期達が「何とかサクラを救いたい」
と行動を起こすのですが・・・
同期達が「サクラのために」と
行っていることの数々は
カウンセラー視点で見ると
あまりにもNGな言動連発で、
びっくり・ぐったりしてしまいます
アンジェリカでのカウンセラー養成講座(エンカーリジング・コミュニケーター養成講座)を受講した皆さまも
これを見ていたら苦々しく思ったことでしょう
例えば↓
自分が会社で取り組んでいるプロジェクトについての意見を求めたり
プロポーズしてみたり
「気持ちはわかるけど、そろそろ会社に来たら」
「落ちこまないでよ、パーっと楽しもう」
「もとサクラに戻ってよ」
…いずれも、
「良かれと思って」の行動であり、言葉です。
サクラが元気な時だったら、
きっと励まされたでしょう。
ですが
何ヶ月も出社できないほど
心が弱っている人に、
これらの言動は、
傷に塩を塗るようなもの。
「もうへとへとで動けない」と、
衰弱して倒れている人に
「いいから立ちなさい、走りなさい」
と強要しているのと同じです。
サクラがどうしたいのか、
何をしてほしいのか、よりも
自分たちがサクラにどうしてほしいのか、
それを押し付けてしまっている
でも、決して悪意はなく
「良かれと思って」やっているんですよね…
こういう場面を見ると
エンカーリジングの知識・スキルを
皆さんに知っていただきたいと痛感します。
知っていればこういう言動は
決して選択しないはずですから…
このひとつ前、第7話では
逆境に立たされたサクラに、
同期の百合(橋本愛さん)が
自分を貫いて生きる人間の宿命なのかな
だとしたら神様ってひどいよね
これも、カウンセラー目線で見ると、
ものすごくサクラを傷つける行動で
「あなたこそ、なんて酷いこと言うの」という感じです
百合がしていることは、同情。
ここでサクラに言葉をかけるなら、
それは共感の言葉であるべきです。
同情とは
その過酷な状況の当事者ではない、
いわば安全地帯にいる人が
「なんてかわいそうなんでしょう」と
上から目線で憐れむようなこと。
同情は、とても人を傷つけます。
同情は、人をみじめな気持ちにさせます。
でも、それが同情だと認識せずに、
まるで思いやりの言葉のように、
言ってしまいがち
「同情と共感」はエンカーリジングの講座でも大きなテーマです。
同期達の行動に
サクラはついに
「上から目線で同情するのはやめれ」と叫びます
正しい知識とスキルがないと
決して悪気はなく、
「良かれと思って」人を追い込んでしまうことがある。
このドラマから、それをひしひしと感じました。
(おそらくドラマ制作側は、
同期達の行動を「仲間を思いやる感動的な行動」
として描いているのだと思いますが…)
考えるべきことは
何が最善なのか
・・・のはずなのに
こうして欲しい
意識せず、それを押し付けてしまっている。
幸せになるために、
幸せであるために、
何が最善なのか
よりも
こうあって欲しい、
こうなって欲しい、
こうして欲しい
を優先していませんか
カウンセリングの基礎知識は、
カウンセラーだけが知っていればいいのではなく、
みんなが身につけていて欲しいもの。
あなたが誰かを励ましたいと思った時にも
子どもとの関係をよりよくすることにも
きっと役立ちます
アンジェリカでは、カウンセリングの基礎を
1日あるいは2日で学べる講座があります。
対面受講、オンライン受講どちらも可能です
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表参道アンジェリカ
牛島 有希子
子育ても 自分の人生も、
キラキラ充実させたいママたちに
アドラー心理学にもとづく
育児・育自を発信しています。
一男一女の母。猫が好きです
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