【映画「ちはやふる」から学ぶ】個人戦こそ団体戦！…「共同体感覚」について

こんにちは、表参道の育児・育自サロンAngelica（アンジェリカ）の牛島有希子です。

広瀬すずさん主演の映画「ちはやふる～結び～」劇場公開に先立ち、
前作が地上波で公開されましたね。

競技かるたに青春をかける高校生たちのお話です。

この作品から強く感じるのは「共同体感覚」

アドラー心理学では、私たちが幸せになるために共同体感覚の大切さを説きます。

共同体感覚とは

共同体に対する
所属感・信頼感・貢献感を総称した
感覚・感情のこと

です。

…というと難しく感じるかもしれませんが

映画「ちはやふる」で

チームで競技かるたでの勝利をめざす姿。

「個人戦こそ、団体戦」ととらえる考え方。

ここから考えるとわかりやすくなります。

まずは…

「チーム」という共同体に自分が所属し、信頼しあい、貢献できていると感じること。

わかりやすいですよね

主人公・千早が現在所属する高校のかるた部、という「チーム」だけでなく

小学生のころに千早・太一・新（あらた）の三人で作った「チームちはやふる」も

千早にとって、今でも自分が所属する共同体として大きな意味を持っています。

共同体は目に見える形で現存しているとは限らず、個人の心の中に存在している場合もあるのです

また、この作品の中で語られる

「個人戦こそ団体戦」というところに、共同体感覚の真髄があると思います。

ひとりで課題に立ち向かうときこそ、共同体感覚を持っていることは最大の強みです。

ひとりではない

信頼できる仲間がいて自分は信頼されている

自分が精いっぱい課題に取り組むことは、共同体にとって喜ばしいことだ

…所属感、信頼感、貢献感、ですね

応援する側も同じ。

私たちは仲間だ

仲間が精いっぱい課題に取り組むことを信頼しよう

最高最善のパフォーマンスを発揮できるようサポートしよう、応援しよう

所属感、信頼感、貢献感があります

ここで気を付けたいのは

貢献すること ≠　勝利すること

貢献すること　＝　自分のできうる、最善を尽くすこと

勝つことができればもちろん嬉しいけど

負けたら貢献できないと考えるのはちがいます。

最善を尽くすその姿にこそ、私たちは勇気づけられます。

また

貢献すること　≠　行動を通して役に立つこと

貢献すること　＝　存在そのものが役に立っていること

試合までの練習過程をサポートしたり

試合の場に居合わせて、その場で応援することだけが貢献ではありません。

別の場所にいて実質的なサポートや応援はできなくても

最善を尽くせるよう祈ってくれている人もいるでしょう。

もしくは、その人が試合のことを知らなくたっていいのです。

たとえば、病床で意識のない状態の人であっても、

その人の存在そのものが、試合をする人の心の支えになっていることだってあります。

亡くなっている人だって、大きな心の支えになりますよね

（「ちはやふる」の中では、新にとってのおじいちゃんがそういう存在です）

それらを考えると