前回から、いよいよバラのお話になりました😊
今日、ご紹介するのは、コーネリアっていう、ハイブリッドムスク ローズです🌹

ハイブリッドムスクというのは、20世紀始め、イギリスで作出された、長~いバラの歴史の中では、”比較的”新しいバラの系統です。

その多くが、日本のノイバラの血を受け継いでいて、房咲きになり、小さめのつるバラとして扱え、返り咲きもします。

さらに嬉しいことに、この系統は、耐寒性が強いんです😊

ピータービールスさんの本によると、コーネリアの耐寒性は、ゾーン6。

”ゾーン”というのは、アメリカの農務省が策定した植物の耐寒性の指標で、

ゾーン6 というのは、 冬の気温が、
-23℃~-18℃
であれば、耐えるということ…

しゅ…しゅごい…😅

バフビューティーとか、フェリシアとかいった他のハイブリッドムスクも、ほとんどがゾーン6!

ハイブリッドムスクは、やっぱり寒冷地に耐える系統なんですね❄️


因みに、ピータービールスさんの本というのは、↓

↓なんと、ご本人からサインも頂きました❣️
本文を読むと、英語の勉強にもなります😅


↓の『バラ大図鑑』にも、品種ごとに耐寒性のゾーンが記載されてます。




さて、今日の本題、コーネリアですが…

コーネリアは、1925年にイギリスのペンバートンさんっていう人が作出したバラです。交配親は、残念ですが、記録がないようです。

ペンバートンさんは、最初にハイブリッドムスクを作出した人の一人で、他にもフェリシアやプロスペリティ等、ハイブリッドムスクの名花を次々と産み出しました❣️



コーネリアは、バラの季節の前半から、アプリコットピンクの八重の小中輪花を、房になって咲かせます。


香りもいいんですよ、このバラ!早朝、庭に出ると、ふわっ~とした、このバラの香りに包まれたものです😊

枝がわりとしなやかな、つるタイプのバラなので、東京の庭では、背丈より少し低い位のフェンスに沿わせて咲かせていました。↓




↓右側フェンスの上に咲いてるのが、コーネリアです。


コーネリアは、毎年夏に、サイドシュートがぐーんと伸びます。

枝には、トゲがわりと少ないので扱いやすいんです。

古くなった幹は、かなり太く立派になります。

そこにテッポウムシが入りやすいっていうのがあり…。

夏から秋にかけて、テッポウムシによるおがくずが出てないか、常に幹まわりを見ておくっていう注意が必要でした。

このバラ、色の出方が変幻自在で、シーズンの咲き始めは、こんな感じ。↓


初めに咲いた花がアプリコットに咲き進む頃…これから咲く花や蕾は、まだ濃いピンクなんですよね😊




コーネリアは、初夏の花以降、伸びた枝先に秋遅くまで繰り返し花を付けます。もちろん、春に比べて花数は少なくなりますが。

↓の花は、秋深まった頃の花色です。
春の花よりもふっくらしてますよね。
低温にあうと、こんなに深い色になります。




このコーネリアですが、確かに、耐寒性も十分ありました❄️❄️❄️

八ヶ岳の庭でも、寒さに負けず、大きく育ってくれたんです😊

中央のアプリコットの茂みがコーネリア、八ヶ岳では、ほとんど自然樹形で育ててます。




下の写真ですが、コーネリアは、右下。

その左のアーチに咲いている濃い紫ピンクのバラは、マニントン モーヴ ランブラー。これ、ザ ・ガーランドっていうランブラーローズの交配らしいんですが、ザ ・ガーランドの元をたどると、ノイバラの系統みたいで…。

そして、右奥の大きいのは、自生のノイバラがコナシの木に自分で登り、満開になったところ!一枚の写真の中に、遠く祖先を同じとするバラが、写っていたってこと??😮


↓こちらは、八ヶ岳での秋の表情。霧の雫をまとって。




八ヶ岳に移住した今、東京の庭は、次男夫婦が引き継いでくれています。↓は、去年の初夏に、次男が撮って送ってくれたもの😉



↑濃いピンクの蕾が、相変わらず可愛いですね😊



実は、東京の庭は、数年前に南側と西側に家が建って、かなり日照条件が悪くなってしまったんです…。

それでも、変わらず咲いてくれるコーネリアは、かなり優秀な品種だと思います😊




次回は、コーネリアと同じハイブリッドムスクローズのいろんな品種、

例えば、八ヶ岳の庭で大きく育ってくれた、ピンクプロスペリティやその親であるプロスペリティ等々…をご紹介しますね😉


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