年金積み立て5兆2,000億の株投資損失
2016年4月~6月のわずか3か月で、GPIFは、なんと、虎の子である年金の運用を、株式で、5兆2,000億もの損失を出していることが発覚して、いま、大騒ぎになっています。
わずか3か月で、昨年1年分の損失を出してしまいました。
これも、株価にじゃぶじゃぶつぎこんで、アベノミクスの株価を吊り上げることに終始しているから、こういうザマに陥るんです。
前から何回も記事にしているとおり、現在、年金積立金は、130兆円あります。 これを運用していかないと、どんどん目減りするばかりなので、安倍政権は、それまでの安定していた国債投資から、株価への比率を、どんどん上げていっているんです。
その結果、株価に一喜一憂するのがアベノミクスですが、そのアベノミクスに振り回されて、年金積立金まで目減りして、損失を出してしまいました。
だから、株式投資は、危ないし、リスクが高すぎるから、依存率を高めては、ダメなんです。
株投資の場合、短期で、5兆モノ損失を出しても、長期で補填できればいい、というのが、安倍政権の考え方です。 確かに、3か月で5兆の損害を出しても、まだ130兆円の積立金があいますから、すぐに年金支給額には、影響はしません。
しかし、長期的には、このまま株にじゃぶじゃぶ投資し続けて、損害を出し続けていけば、年金は、いずれ政府のご都合で、減らされることは必定。
GPIFのガバナンスにも、問題があります。
これ以上、ハイリスク、ハイリターンの株価頼みで、アベノミクスのために年金のカネを株価に投資することには、反対です。 あまりにも、リスクが高すぎます。
さらに損害が増えたら、いったい誰が責任を取るのですか?
元来、アベノミクスというのは、実態のない経済政策であって、単なる株価を吊り上げている株価頼みの安定しないものなんです。 その株価も、国民が摘み当ている年金から、株価を引き上げるために、じゃぶじゃぶ株価に投資している。 危なくて、これ以上、株投資には、まわすべきではありません。
これだけ、年金を株につぎこんだって、デフレから脱却してきれていないんですよ。 安倍政権が誕生してから、すでに3年以上経過しています。 それでも、いまだにデフレから脱却できていないというのは、時間がかかりすぎています。
急激な円高は、とどまることを知らないし、このままでいくと、賃金の目減りだって、ありまえす。
株価頼みの政策は、不安定すぎるんです。
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