子どもと一緒に1789ーバスティーユの恋人たちーを観てきました。
元々、子どもが推している俳優さんが出ているので2枚チケットを購入し、私も連れていかれたってわけ。
私もミュージカルを含めて舞台観劇が好きなので、喜んでついていきました。
ストーリーは
民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス-。
農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。そこで、デムーラン、ロベスピエール、ダントンら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やしていた。
一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプはマリー・アントワネットとフェルゼン伯の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンはオランプと運命の出会いを果たす。
決して出逢う筈のなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
そして、愛に悩む彼らの心を揺さぶるかのように革命の足音が近づいてくる・・・。
1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。遂に革命の火蓋が切って落とされる-。
(明治座HPより)
フランス革命って歴史で勉強してた時は全く頭に入らなかったけど、大人になって舞台やら別の勉強やらでおさらいみたいに深掘りしていってとてもよくわかるようになった。
どの時代も葛藤と苦しみ、愛、家族、守るべき存在がいる。
この葛藤を乗り越えようと必死に生きている姿がリアルでつい今の日本に住む自分と重ねてみてしまいました。
当時は、飢えて苦しんで、生きることさえ罪になる。
貴族たちは贅沢に酔いしれて、平民たちの命なんて数にも入らない。だけど、この怒りと悔しさを黙って飲み込むわけにはいかない。
自由って何だ?幸せってどこにある?奪われ続けるだけの人生に、もう終わりを告げたいんだ!
という若者たちの叫びが見事に表現されていました。
舞台の中で「人は、愛がないと生きていけないのよ」というセリフがあったんだけど、本当にそうだなと思う。
愛というのは恋人にだけ寄せられるものではなく
それは、自分の子であったり
それは、一緒に暮らすペットであったり
それは、肉親であったり
人が愛というものを無くしてしまった時に酷い現実が起こるんだと思います。
愛する夫はいなくても
その存在を今でも愛することができて
夫との間に大事なこどもがいて
100%全力でそこに愛を注げるこの幸せ
愛する気持ちを止めず
その存在を愛で包み込めるようになって初めてわかったこと
愛することは与えられているということ
愛すること、愛で包み込むこと——それは「存在そのものに価値がある」と伝える行為だと思う。
相手を裁かず、変えようともせず、ただ「あなたでいい」と受け入れる。その瞬間、人は安心を知り、傷が少しずつ癒えて、自分自身を信じる力を持てるようになる。
つまり、愛が与えるものは、「生きていていい」という許しと、「自分であっていい」という勇気じゃないかな。
そんな気がします。
1789、おすすめです。