今回の旅はLCCだったので、携帯電話の中に映画をDLしていきました。
結論から言うと、、、
「最高によかった!」
そして、今のわたしにぴったりの映画。
これは目に見えないものからの贈り物だと思えた映画。
マダム・イン・ニューヨーク
もうね、これは全員に見てもらいたい映画でした。
美しい言葉で溢れていて、見終わったら「まだ見ぬ明日に」希望が持てる、そんな気持ちになります。
ネタバレしてしまうけど、少しだけご紹介します。
インドに住む主婦が主人公。
彼女はお菓子作りが得意で、自分のお菓子を売るなどしてそれを喜びとしていて、旦那様は英語も話せるエリート。
なんの不自由もない生活を送っている彼女ですが、どこか自信がなさげ・・・
その自身のなさは家族がそうさせていたんですよね。
子供達(女子と男子)で、上の女の子は英語を学べる学校に通っている。
「どうせママは英語が喋れないから」と子供に言われたり
「お菓子だけ作っていればいい」と夫に言われたり
悔しくて泣くわ・・・
だから、知らないうちに「英語が話せないママ」「料理しか作れない私」になっちゃってるのよね。
そんな主人公が姪の結婚式のため、NYに行くことになった。
入国審査の英語の練習を夫につけてもらい(でも、咄嗟の質問に間違えて答えてしまい夫から失笑され)必死の思いでNYに行く。
飛行機の中で出会った男性から
「何事も初めては一度だけ。その一度は特別な体験だ。だから楽しんで!」と言われました。
この言葉も私には刺さりました。
初めての海外旅行、一人旅。
その特別な体験をした直後だったからこそ、刺さったのだと思います。
これから話が進むのですが、NYのカフェでコーヒー1杯頼めない主人公・・・
(初めてクアラルンプールに降り立った私)
コーヒーショップから泣きながら出ていく主人公・・・
(泣きはしなかったけど、全然マレー英語が聞き取れずこんな顔してた私)
でも、バスに書かれていた英会話スクールに勇気を出して参加してみる主人公・・・
ここからが主人公の彼女が生き生きと変わっていく様子が描かれていて、自信をつけ始め、美しさに自信と喜びがついてくる女性の、人としての幸せな様子を見ることが、本当に清々しい気分になリマした。
続きはぜひアマプラでどうぞ!
言葉っていうのは、上手に伝えるか、というよりも、いかに情熱を持って熱く自分の声で届けるかだと確信を得ました。
いやー、この映画をチョイスしてDLしていた私に拍手
そして、もう一本が
グリーンブック
これは、もう有名ですよね
「グリーンブック」私は、この存在を知りませんでした。
奴隷制度、アメリカ南部の黒人差別問題。
黒人ピアニストであるドン.シャーリーと運転手兼用心棒のトニー・リップの2人がツアーのために8週間を共にし、この間に様々な黒人差別にあい、困難を乗り越えて友情を育んでいく物語。
この映画、最後のシーンで知りましたが、実話なんですね。
運転手兼用心棒のトニーが何かやらかすんじゃないかとヒヤヒヤしながら観てましたが、やはり下町で育っただけあってヤラなきゃいけない場面を知ってる。
60年代のアメリカが舞台で、黒人への差別がまだまだ当たり前の時代…
最初の頃は黒人を軽蔑していたトニーも、彼の演奏や人柄に偏見が無くなっていく姿に心を打たれました。
旅先でトニーが妻に宛てて書く手紙を、ドン・シャーリーが手直しするシーンも良かった。
繊細な内面を持つシャーリーが紡ぐ言葉がまた良い・・・
クリスマスの日に家に到着するんだけど、トニーが家に帰ると家族が揃ってクリスマスを祝う姿
と、家に帰っても執事が一人待っている家に帰るドン・シャーリー。
名声を得ても、クリスマスに一人なんて寂しすぎる・・・
クリスマスを家族で祝えるという些細な幸せが、実は一番幸せなのかもしれないと感じた。
一旦は家に帰ったドン・シャーリーが、ワインを持ってトニーの家を訪れて、トニーの奥様とハグをするシーンも良かった。
ハグをしながら「手紙、ありがとう」って。
ちゃんと気づいてたんですよね、奥様。
旦那様の文面が徐々に詩的になり優しさと愛を紡げるようになったのは、きっとドンのおかげって。
あーーー、書きながらもう一度みたくなりました
本当に素敵な2作品に出会えて最高の帰路でした。
「何事も初めては一度だけ。その一度は特別な体験だ。だから楽しんで!」
この言葉は一生忘れないと思う。
私の中のお守りとして。