去年の5月15日は夫がまだ生きていた・・・

 

 

夫が病から復活するって信じていて

治療法が無くなったと知ってもあきらめきれなくて

沢山もがいていた。

 

 

夫に肩を貸してトイレまで連れて行ったり

ソファで寝ている夫の横に寝たり

足をマッサージしてあげたり

スープを作ってあげたり

 

 

弱弱しくなっていく夫をみるのはつらかったけど

でも、触れると温かくて

 

 

「夫は生きている」

 

 

って実感するだけで、安心した。

 

 

夫が亡くなったこと自体も悲しいけど

それ以上に、夫が残したセリフだったり

2人で残した思い出だったり

去年の今頃はこんなことをしていたな、

なんていう思い出だったり

 

 

そういった、季節と匂いと感情の部分が

夫のいない現実を突きつけられて

つらい

 

 

夫の職場の先輩から

2014年に皆で撮った写真が出て来たから、って

メールで送られてきた。

 

 

その写真で笑っている夫は

わたしの心の中にいる夫だった

 

 

仕事が好きで

命をかけてしていた

 

 

実際、死ぬまで働いて

バカじゃないかと思うこともあるけど

それが夫の本望だったから

彼は太く短く生き抜いたってことなんだよね

 

 

あちらの世界でも勉強しているにちがいない

 

 

わたしもこちらの世界で勉強しながら

生きているからね

 

 

夜は特に寂しくなる日もあるけど

夫が残してくれた子どもたちと

愛犬のおかげで

 

 

泣くことはないからね