「今日こそはブログ書こう」
そう思って、アメブロを立ち上げた。
そんな矢先に、おおたか静流さんの訃報が流れて来ました。
NHKのにほんごであそぼ、の中で「ひっとんへべへべ」とか「でんでらりゅうば・・・」を歌っていたキレイなお姉さん。
個人的にも少しお世話になったことがあり、毎年お会いしていたのに・・・
ここ2年間はコロナでお会いしていなかった。
彼女もガンを患っていたそうです。
69歳・・・まだ若いよ。
また一緒に歌いたかった。
ご冥福をお祈りします。
そして、また、今。
子どもたちがお世話になった塾の先生が亡くなったっていうLINEが来た。
なんで・・・?
今から30数年前にこどもたちに本物の勉強を教えるために塾を立ち上げた塾長。
手作りのプリントは温かく、そして文学の本質が載っていた。
小学6年生の国語のプリントは今でもわたしの、いや私たちの宝ものとして取っている。
わたしはど田舎で育ったので、都会の中学受験の様子が全く想像出来なかった。
ここの塾に行けば子どもたちが楽しく、とても仲良く過ごしていたから、受験当日を迎えてびっくりした。
大手の塾の先生たちの横断幕、ハチマキ姿、そして大きな声での声援、拍手に握手。
びびった。
娘の学校は坂の上にある。
その坂の一番下で塾長がひとりで待っていて「君なら出来るから、安心して受験してきなさい」と、そっと送り出してくれた。
坂を上ると、〇ピックスや日〇研といった大手の塾の先生たちが鉢巻をして大きな声援を送っていたけど、一番最初に塾長から握手してもらっていた娘はそんな外野の声をものともせず、堂々としていた。
受験が終わり、お守りとして塾からもらっていたプリントを開くとこう書かれていた。
「君たちが十分実力を発揮すれば、きっと合格も手中にあると思う。でも、合格した時、君の横には不合格のともだちもいるかもしれない。その喜びは胸の中にしまって自分を褒めろ」
うろ覚えだけど、そんな言葉が書かれていた。
そして、合格発表。
娘の番号は、あった。
塾長の言葉どおり、わたしたちは喜びを静かに噛みしめて、そのまま入学手続きのために事務室に入った。
周りを見れば涙をこらえている人もいた。
合格と不合格なんて、本当に紙一重なのだ。
みんな1点を競い合っている。
もう、これは運。
個人塾の素晴らしい先生に出会い、娘は小学生で完全に勉強にハマっていった。
バンド活動をしながら学園生活を送り、大学も無事東大に合格した。
小学生で本物の師に出会った子どもたちはしあわせだ。
勉強は他人との比較のためではなく、昨日の自分との競争。
そして、知識は人生を豊かにする。
それを小学生のうちに分かっていた。
大学合格して「そのうちご挨拶に行こう♪先生喜んでくれるかな」と言っていたのに、こういう形でお別れとなった。
会いたい人には会える内に会っておこう。
先延ばしにせずに。
大事な、本当に大事な人を失った。
だけど、塾長の教えは数百、数千人の子どもたちが引き継いでいる。
「日本から教育格差をなくしたい」
そう言って、娘が東大を目指したのは、まぎれもなく、塾長が学ぶ楽しさを教えてくれたから。
ご冥福をお祈りします。
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