なんでうちが癌になったんだろう…。


ぼーっとしてると
つい頭に浮かぶ。


毎日お弁当も作った。
夜ご飯もほぼ毎日作ってた。
なるべく添加物を使わないように調味料にも拘ってた。


タバコを吸っていたから?
お酒を飲んでいたから?
過労?
睡眠不足?


そこは否めない。


でも、毎日お昼はコンビニのお弁当で
お酒もタバコも飲み
同じ仕事をしているあの人は
癌じゃない。


じゃあなんで、夫氏が癌なの?


答えが出ない問いにグルグルグルグル
頭の中がいっぱいになる。



でも、あるとき気づいた。



「うちの夫は頑固だった」



誰が言ったか知らないけど、癌は頑張り屋さんがなる病気。癌は頑固な人がなる病気。



たしかに、それはあるかも。



そして癌になった近所のマダムはこんなことを言ってた。




「癌になって感謝してるのよ」



これまでの生き方、食べ物、宗教観が、癌になったことでガラリと変わったって。



癌を告知された直後は「このポンコツ体め!」と思っていたけど、今はもう「こんなになるまで酷使してごめんね。こんなになるまで頑張ってくれたのよね。ありがとう。もう大丈夫よ」


って、思えるようになったって。



癌だって元は大事な体の細胞なのだ。



夫氏を支えてくれていたのよね。


ありがとう。



癌にはなったけど、
また元の細胞に戻してあげるからね。



癌になって憎まれ役を買って出た細胞に
はなしかける。
夫の代わりに。



これもわたしの役目だから仕方ない。


1日も早く元に戻せるように
わたしも頑張るからね。
それまで大きくならずに、暴れないで待っていてね。