そっぴーの解離性同一性障害、その後3 | ゆききちの代謝異常症姉妹子育てブログ

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先天性代謝異常の娘を持つ母親の日々の出来事、
子育て一般の思いを綴ります!


そっぴーの中に存在していた5人の人格。

それぞれに個性を待ち、得意と苦手があり、

欲求を抱え、将来の夢や希望のある、

彼らについて、私とそっぴーは

その他者性を尊重する方略を選びました。


そっぴーが音大受験を志した中2以降、

そっぴーの時間や行動は基本的に

音大受験というゴールから逆算されて

構成されており、大学受験を前に、

自身の解離傾向に気づいてからも、その

スタンスは変わりませんでした。


音楽や受験のために使わない時間は、

全て怠けであり、逃げであり、悪い事を

している時間、と位置付けていたそうです。

人格全員が、チームそっぴーの

音楽人生のためにフォーカスしていたのです。


でも、発達障害と診断され、

受験も終わって、解離性同一性障害

(以下DID)の診断も下され、

もう受験にこだわる必要はなくなりました。

音楽だけの人生が成り立つわけでもない

状況になって、ようやく、

そっぴーは全ての人格に

時間を分け与える事ができるように

なりました。


表に出ている人格が、自分のために

時間を使うようになったことと、

そっぴーが全体として、音楽以外のことに

時間を使い、楽しむ事を怠けや悪い事ではなく、

良い事として捉えるようになったことで、

そっぴーの日々はどんどん変わっていきました。


日々趣味を楽しみ、趣味をするための

買い物を楽しみ、服装にも変化が出てきました。

ずっと黒い服しか受け付けず、

スティーブ・ジョブズのように同じ服を

何着も買って、それを着続ける生活を

長い間続けて来ましたが、

色味のある服や、なんとスカートまでも

ファッションに取り入れるようになりました。


そんなふうに3ヶ月ほど過ごして、

年が明けて、

ふと、気がついたら、

人格交代が起こらなくなり、

記憶は途切れずに連続し、

日々起きる出来事は間違いなく

自分に起きた事だと実感できる状態に

なっていました。


診察で、主治医にそのことを話すと、

とても驚いておられました。


人格の他者性を尊重したら

結果として人格の「統合」が起きた、

というのが、そっパーに起こったことです。


他者性の尊重と「統合」との間に

相関関係、因果関係が成立しているか

どうかは分かりません。

ただ、私とそっぴーの実感でいえば、

無関係とは到底思えません。


この「統合」が一時的なものなのか、

当分続くのか、それは分かりません。

そして、「統合」された結果、

そっぴーがどう感じているのか、について、

次のブログで書きたいと思います。


写真は先日お買い上げ頂いた、

わたしのハンドメイドコラージュ作品の

ブックマーカーです。