楽譜は読めないといけないのか? 3 | ゆききちの代謝異常症姉妹子育てブログ

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先天性代謝異常の娘を持つ母親の日々の出来事、
子育て一般の思いを綴ります!

音楽を演奏をする上で、

楽譜はどうしても読めなければダメだよ、

読めないままだと、楽器の上達は難しいし、

仮に上達しても必ず壁にぶつかるよ、

という事について、前回、前々回の

ブログで書きました。


今回はじゃあ、どうしたら

楽譜を読めるようになるのか、について

書いてみようと思います。


赤ちゃんが言葉を覚えるように、

人間の発達や認知に合わせてゆっくりと

覚えていけば、殆ど苦痛なく覚えられる

はずですが、楽譜が読めなくて困っていたり、

読めるようになりたいという明確な動機が

ある方は、既に発達や認知がかなり育った

状態です。


こうなると、頭で理屈を理解することには

長けていますが、賢くなっている分、

面倒くさい気持ちや、

苦手意識も育っています。



日本語が使える人が、英語を学ぶのを億劫

がるのと、同じです。

だって譜面が読めなくても、聴いた通りに

歌うことはできますから。


ですから、譜面を読めるようになるためには、

技術や知恵よりも、忍耐が必要になります。


そっぴーが教え子たちに口を酸っぱく

して言っているのは、

譜面に「ドレミ」や「指番号」を書かないで!

ということ。

英語を勉強するとき、英文にカタカナで

読み方を振っている人が美しい発音で

英語を話せるようになるでしょうか?

もちろん答えはNo!です。


音楽も同じです。

目で見てその音が、何の音で、どの指遣いか、

パッと分かるようになるには、

書き込みをしていては、いつまで経っても

覚えられません。


木管楽器は運指が簡単に数字で表せないので、

譜面に運指を書き込むことはできないと思いますが、

トランペットをはじめとした金管族は

基本的にたった3つの数字の組み合わせで

運指を表現できてしまいます。


音大生になっても、譜面に指番号を

書き込んでいる、哀れな生徒を見かけるらしく、

そっぴーは驚愕しています。


ドレミを書き込まずに、音符の玉の部分が、

どの線、どの間にあるのか、そしてそれは

どの指遣いの、どんな音程か、暗記します。


漢字や英単語に比べたら、組み合わせは

僅かですから、きっと覚えられます。


これで音程は覚えられるとして、

次はリズムです。


リズムはまず仕組みを覚えましょう。

私は幼稚園児のそっぴーにリズムを教える

のにレゴブロックを使ってまず構造を教えました。

4/4なら、1小節に四分音符4つ。

突起が4つ横並びについたレゴブロックを

四分音符として、突起が1つの小さなブロックは

十六分音符、突起が二つは八分音符、

小節に見立てたプレートの上に、四分音符の

ブロックを2つ繋げて並べたらそれは二分音符。

4つなら全音符、と言うように、

その量を見える化して理解してもらいました。

まだ分数が分からない小さな子には

こうして具体物で教えます。

もちろん、大きなお友達にも有効です。


構造を理解したら、簡単なリズム譜から

リズムソルフェージュをします。

手拍子などで、自分で拍をとりながら、

歌います。

四分音符4つなら

タン、タン、タン、タン

四分音符2つに二分音符1つなら

タン、タン、ターン、

みたいな感じです。


そして少しずつリズムを複雑にしてゆき、

音程をつけていきます。


これは音大受験を目指す生徒が

新曲視唱やソルフェージュ、聴音の課題の

練習をするプロセスと同じです。

音大生の卵もここから出発します。


とても良い教材が某私立音楽大学

(ドラマ『のだめカンタービレ』の撮影協力で

有名になったS足学園)のサイト内にあるので

ぜひ活用してみて下さい。


とにかく諦めずに、自分を甘やかさずに

頑張ってみて下さい。


最後に、楽譜を読むという大きな課題に

チャレンジする方にそっぴーの受験時代の

師匠の金言を皆さんにプレゼントします。


『どんな努力も3ヶ月続ければ必ず成果が出る』


目標もなく努力を続けるのは誰にとっても

難しいものです。

3ヶ月辛抱してみてください。

そっぴーもこの言葉に何度も救われてきたし、

この言葉を信じて3ヶ月を待たずに成果を

実感する事が殆どでした。


もし、3ヶ月続けても、成果が全くないなら、

やり方に間違いがあるか、自分のどこかに

甘えやサボりがあると思って、努力の仕方や

取り組み方を顧みて下さい。


楽譜が読めるようになると、

音楽の世界は格段にくっきりと

良く見えるようになります。

きっと楽しさが倍増します。

信じて、自分に厳しく取り組んで下さい!