解離性同一性障害。診断までの道のり② | ゆききちの代謝異常症姉妹子育てブログ

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先天性代謝異常の娘を持つ母親の日々の出来事、
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そっぴーは自身がDIDかもしれないと

思った時から関連書籍を買って

読み始めていました。

私も一緒にいくつかの本を読み、

やはりDIDで間違い無いのではないか、

と思ったり、更なる疑問が出てきたり

していました。


そうやって読んでいる本のうちの1冊に

そっぴーも私も惹きつけれました。

この本は恐らく専門書で、大学などで

テキストとして使用される様なものだと

思います。

ですが、その本の導入部にある

「はじめに」の項に著者の人柄を感じ

本題に入る前に、著者を信じる事ができました。

そっぴーも「自分の不安をとても良く分かって

くれている」と感じたようです。


この本の著者は、本に出会った頃は

京都大学にお勤めでした。

ところが、昨春、東京の診療所の医院長に

就任された事が分かったのです。


それで私は二人目の精神科主治医に

DIDに関するセカンドオピニオンを受けたい

と申し出ました。

主治医は快諾して紹介状を書いてくれました。

セカンドオピニオン先の医師の名前を伝えると

主治医は驚いていました。

「O先生、東京で診療されているんですね」

予想していましたが、セカンドオピニオン先の

先生は有名人のようです。


こうして、私たちが現在の精神科主治医である 

O先生に出会ったのは昨年の夏でした。


一通りのヒアリングを終えて、O先生は

まず、間違いなくDIDであると診断を

下しましたが、確認の意味もあったのでしょう、

その場で催眠により別人格を呼び出しました。

この様な形で外側から働きかけて人格が

交代する経験はそっぴーにとっても初めて

のことでした。


一番驚いたのは、交代した人格を

別人格だとすんなり信じて下さったこと。

話し方や声のトーンが変わったと言っても

結局のところは同じ人間から発せられる

ものです。それほど劇的に変化している

かと言われると、そうでもないのに。

或いは、私が一番そっぴーの人格交代に

疎いのかもしれません。

日々、そっぴーの中の複数の人格と

常に接しすぎているせいで。


O先生の話しやすく優しく人柄と、

プロとしてはっきりと分かりやすく

教えてくださる様子に、

そっぴーはすっかり心を開き、

もう何年も診ていただいている

先生の様にリラックスしていました。


何より、自身に起きている複雑な事象を

すんなりと受け入れて、肯定して下さった

事がそっぴーを力づけた様でした。


このセカンドオピニオンの場で、

O先生の元でこの先も診ていただきたい

旨をお伝えすると、患者さんが沢山

待っておられて、最速で年末、という

お話しでしたが、私たちは二つ返事で

お願いをしました。


セカンドオピニオン後のそっぴーは

マインド感が大きく変化しました。

経験豊かなプロに、間違いなくDIDと

診断してもらった事で、

ある種自信を持って、DIDとして生きていく

方へと舵を切ったというのが、私の印象です。

それが日々の価値判断に大きく影響を

与えました。

明らかに少し生きやすくなった様に見えました。


その後、二人目の精神科主治医に、

転院をしたい旨と、転院希望先のO先生

からは転院を了承されていて初診は12月末

になることをお伝えすると、

快く送り出してくれました。


O先生の診察の様子を伝えると

やはり催眠の話しでは大変驚かれて、

「それは僕には出来ない事です。

とても特殊な技能だと思います」

とおっしゃいました。


こうしてそっぴーは今、O先生に

会いに行けるのを楽しみにしています。

発達障害とDIDの関係についても

理解を深めていきたいと考えています。


転院してもう一つそっぴーの心を軽く

したのは、病院の施設がとてもきれいな事。

マンションのワンフロアが診療所になって

いるのですが、内装がとてもきれいです。

トイレなんてホテルみたい。

それもそっぴーを安心させました。

待合室は椅子の他に仕切りのついた

自習室の机の様な座席もあり、

コンセントも挿せる様になっています。

Wi-Fiもフリーではないセキュリティーの

しっかりしたものが使える様になっていて

居心地がよいのです。