明けまして、おめでとうございます。閑古鳥が鳴くような更新頻度の低いブログですが、今年は多めに更新して行こうと思っています。よろしくお願いいたします。

 

レナード彗星という彗星が、去年の12月12日に地球に最接近して、天文ファンの間で話題になりました。 しかし、何度か試みるも、彗星の写真を撮ることが出来ずに年越し。。。 元旦には行きたくなかったのですが、天気予報で条件が良さそうな日はこの日しかなさそうだったので、行くことに。。。

 

彗星は南西のかなり低空で、20分ぐらい姿を見せた後、地平線(水平線)に沈んでしまいます。 冬の太平洋側で西の方に水平線が見えるような場所は、冬型の天気の日はかなり風が強いのですが、この日は天気予報通り風が穏やかで、空の透明度も良好。コンパスで望遠鏡の三脚を北にセットして、急いで望遠鏡を組み立てました。風景がいいので、途中で望遠鏡と夕焼け空との記念撮影。

 

 

 

 

日没後に一番星でピントを合わせて、まだよく見えない北極星で赤道儀の軸を合わせて、何とか撮影OKの状態に。 彗星は、日没後の薄明かりが残る時刻で、すでに10度以下と低空でしたが、双眼鏡で尾が伸びているのを確認。 4等級という肉眼でも見える明るさになっているという話ですが、天文ファン以外は相変わらず見つけにくい感じ。 低空なのでなんともですが、コマ中心部は28日よりもしっかりとした印象。

 

写真を撮ると、先月の地球最接近の頃と違って大分小さいですが、太陽に接近しつつあるので、ダストの尾が伸びて、彗星らしい姿に写ってくれました。

 

 

 

レナード彗星(C/2021 A1)

使用望遠鏡:FSQ-106ED (530mm F5)、使用カメラ:Canon EOS 6D、感度:ISO3200、露出:15秒×4コマコンポジット

 

元旦だし、この後に霜が降りる可能性があるので、彗星観測のための最小限の機材しか持っていかなかったのですが、なかなか快適な観測日和でした。もう少し、他の天体も撮影する計画を立てておけばと少し後悔。。。 あっという間の出来事でした。