2018年の11月に「手軽な星空観察と旅行にオススメの初心者向け双眼鏡」というタイトルで記事を書いたのですが。。。 最近になってもアクセス数が意外と多いので、続編として、本格的な星見にもオススメの双眼鏡を紹介します。

 

前回は、旅行用ということでコンパクトな双眼鏡を紹介しましたが、今回は比較的大きめの双眼鏡で価格が手ごろなタイプをピックアップします。ピックアップした基準は、有効径4cm以上であること。全部のレンズの表面にマルチコートを施したフルマルチコートであること。明るさ(瞳径の二乗)が25以上であること。です。

 

有効径は大きいほど暗い星が見えますが、双眼鏡の重さが重くなります。 フルマルチコートの双眼鏡はモノコートの双眼鏡やマルチコートの双眼鏡よりも10%近く視野が明るくなりますが、コストがかかるため、価格が高めになります。明るさは25以上が天体観望向きで、日本では50は明るすぎるという指摘もあります。 また、アイレリーフ15mm以上は、メガネをかけた状態で双眼鏡がのぞけます。

 

 

Vixen(ビクセン) アスコット ZR 7×50WP

比較的価格の手ごろな天体観測用双眼鏡の定番。欠点はプリズムが小さく実視界が6.4°と狭いことぐらい。 重さ1015g。明るさ50。アイレリーフ17mm。五年保証、フルマルチコート付で、防水でこの価格なら買って損はなしです。 ビクセンは世界的な望遠鏡メーカーで、カメラのキタムラのような全国カメラチェーン店でも取り扱っています。 実売一万円半ば~二万円台。

 

 

 

Vixen(ビクセン) アスコット ZR 10×50WP

こちらも、同じアスコット ZR 7×50WPと同様に天体観測用の定番です。7×50WPは視界が狭かったのですが、こちらは旧基準の見かけ視界で65°ととても広くなっています。重さ1040g。実視界6.5°明るさ25。アイレリーフ18mm。フルマルチコート。防水。五年保証付で、実売一万円半ば~二万円と価格も手ごろです。 

 

 

 

ミザールテック  10倍 口径50mm BKW-1050

ミザールは老舗の望遠鏡メーカー。ポロ型としては、コンパクトで軽い。価格に対しての見え味はまずまず。重さ940g。フルマルチコート。明るさ25。アイレリーフ19mm。防水。実売は一万円半ば~二万円半ば。

 

 

 

Kenko ultraVIEW EX 8×42 DH KU-11009

Kenkoはカメラ用品の販売で有名な会社で、価格の安い双眼鏡を多く出しています。この「ultraVIEW EX 8×42」は、価格が手ごろなダバ型では高い評価を得ています。フルマルチコーティング。フェイズ(位相差)コート。実視界:7.5度。アイレリーフ19mm、660g、明るさ27.6。実売は一万前半~二万半ば。

 

 

 

Kenko ultraVIEW EX  OP  8×42 DH III

ペッツバール方式という特殊な光学方式を採用して、EDレンズに迫る高解像度を追求したダバ型。ユーザーの評価は高い。ダバ型なので610gと軽い。フルマルチコーティング。実視界7.5度。明るさ28.1。アイレリーフ18mm。

 

 

Nikon モナーク7 8×42

EDガラスを採用したダバ型。見え味がシャープで星やバードウォッチングなどマルチに使える。視界も広い。世界的カメラメーカーのニコン製品の中では手頃な価格。重さ650g。フルマルチコーティング。アイレリーフ17.1mm。明るさ28.1。実視界8度

 

 

ピックアップした中で、お勧めはポロ型では「Vixen アスコット ZR 7×50WP」と「Vixen アスコット ZR 10×50WP」、ダバ型では「Kenko ultraVIEW EX 8×42」の二つ。予算に余裕があれば、「Nikon モナーク7 8×42」がおすすめです。

 

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