世界ではじめて、実用化されたステルス機、F117ステルス攻撃機ナイトホーク(ヨタカの意味)を退役させる事が、米空軍により発表されました。F117は、レーダーの反射を押さえるための独特な形状をしています。直線を基調としたデザインは、計算機が曲面でステルス機を設計できる程発達していなかったためといわれています。F117は、1981年に初飛行し、1982年に配備が始まりました。技術の流出を防ぐため、これまで海外に輸出されていません。後継は、ステルス戦闘機F22Aラプターになることが決まっています。

 退役が早い気がしますが、ステルス機は維持経費が多くかかるそうです。ステルス機の大敵は表面に付く塵で、塵が多く付着するとレーダーに映りやすくなり、ステルス機本来の性能が発揮できなくなるそうです。そのために、特別の格納庫が必要で、かなりまめに清掃が必要だとか。現在、中国はステルス機の開発に懸命ですが、汚染物質垂流しのあの国民性でホントにステルス機の維持ができるのか大いに疑問です。

なお、記事中には、F117戦闘機となっていますが、F117の最大速度はマッハ0.85と音速を突破できず、地上を攻撃する兵器を搭載するのが主なので、分類上は攻撃機とされています。


F-117攻撃機(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-117_(%E6%94%BB%E6%92%83%E6%A9%9F)