TK-Xと呼ばれている陸上自衛隊の新型戦車が公開されました。この戦車は、まだ試作の段階で、2010年に制式採用される見込みです。陸上自衛隊の戦車といえば、1990年に制式化された90式戦車という戦車がありますが、重量が50トンと重いため、北海道への配備と富士山麓の演習用として使われていました。本州に配備されているのは、何と1974年に制式化された74式戦車という戦車です。今回公開された新型戦車は、74式戦車の後継になります。
サイズを見てみると、新型戦車は、全長9.42メートル、幅3.24メートル、高さ2.3メートル、重量44トン。74式戦車は、全長 9.41 m 、幅 3.18 m 、全高 2.25 m、 重量 38 t なので、ほぼ同じくらいのサイズです。同世代の世界の戦車が60トン前後なので、かなり軽量・コンパクトになっています。
現在、世界の戦車は、直径120ミリの主砲と複合素材を用いた複合装甲、C4Iシステムといったデータ通信システムの導入が活発で、ハイテク化、IT化が進んでいます。
あの中国でさえ、径120ミリの主砲と複合装甲を備えた96式戦車や、120ミリ主砲と複合装甲に加え、レーザー誘導兵器及びレーザー検知式アクティブ防御システムを搭載した99式戦車の配備を進めています。
一部では、戦車不要論が根強くありますが、現在中国では揚陸戦闘能力に力を入れており、ハイペースで増強がなされています。現在でも、中国人民解放軍は、九州に配備された陸上自衛隊の2倍以上の揚陸戦闘能力を有するといわれており、2010年-2015年ごろに、九州の陸上自衛隊の4倍以上へ引き上げることを目標にしています。
新型戦車の早期配備が望まれています。
参考サイト(Wikipedia)
TK-X
http://ja.wikipedia.org/wiki/TK-X
90式戦車
http://ja.wikipedia.org/wiki/90%E5%BC%8F%E6%88%A6%E8%BB%8A
74式戦車
http://ja.wikipedia.org/wiki/74%E5%BC%8F%E6%88%A6%E8%BB%8A