パリ滞在記④、それから…

 

4月18日・火曜日。パリ最終日。朝からオルセー美術館へ。こちらも凄い行列。ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、マネ、モネなどの絵画が観られるということだったが、午後イチで帰りのユーロスターに乗らなくてはならないので、観たいものだけ観ようということに。




名物の時計の前(写真参照)で撮影してから、わたしは真っ先にゴッホのある部屋に向かった。「ローヌ川の星月夜」「ゴッホの部屋」などが観られた。近くで細部まで観られると、どんな心持ちで描いたのかに想いを巡らせることができて楽しい。マネの「笛を吹く少年」も良かったし、「レモン」という小さな小さな作品も好きだった。またモネの「日傘の女」が左向き、右向きともに2枚並んだ状態で観られたのに感動した。そんな名作揃いの中、一番心惹かれたのはポール・シニャックさんの「アヴィニョンの教皇庁」だった。



点で描かれた絵のひとつひとつ、その色合いを眺めると何故だか落ち着いて、しばらく絵の前から離れたくなくなった。

 

いよいよ帰路の前に、駅近くのパン屋さんで最高に美味しいクロワッサンを手に入れることができた。ごはん大好きだが、このパンなら毎日食べられそうだ。





そうして帰りのユーロスター。50分停まった行きの列車と違い、帰りは順調に進んでくれた。


昼下がり、ロンドン着。その夜、ホテルで少し休憩してから移動。イギリスで活躍されている照明家さんとお会いできた。お洒落なお店で、斬新なハンドドライヤーのあるユニセックス・トイレに驚きつつ、貴重なお話を聞くことができた。そして訪れた街がとても素敵だった。