ホンを書くのと、別のホンの直しとを、ずーーーっとやっている。部屋は快適だし、居続けるのは全然苦じゃない。たまに買い物で外に出るくらいでもちゃんと息抜きになっている。だが決定的に足りないのが、モーニングだ。イヤお前、会津若松の人間だろうと自分にツッコミたいのだが、わたしの人生はモーニングと共にあると断言したい。ああ、名古屋のモーニング文化は本当に素晴らしい。コメダももちろん好きだが、大学の時からずっと通っている喫茶店があり、そこに行きたい熱がたまにぐんと高まる。テイクアウトもいいさ。家でモーニングっぽい感じを演出するのもいいさ。だけどやっぱりあの、喫茶店でいつもの席に座り、コーヒーの値段でトーストと卵と、場合によってはそれ以上のサービス品を食べる時間が、なんとも心地いいのだ。たまに隣にアクの強い人々が座り、その会話を聴くのもいい。週刊誌を読み漁るのもいい。仕事に追われている時は、徹夜明けでトーストかじりながらホンを書くのもいい。そういう時は糖分を欲してるので、あんこを追加しちゃうのもいい。モーニング、ああモーニング、モーニング。ロンドンいた時も朝食美味かったけどさ、心のどこかで『ああモーニング』と唱えていたよ。ひとまず愛知県の緊急事態宣言が解除されたらしいが、だからと言って、ほいほい浮かれてモーニング漬けにはならない。けれど愛しの喫茶店たちには絶対に無くなって欲しくない。だからやっぱりたまにテイクアウトしたり、モーニングごっこしたりして、愛しのモーニングを存分に味わえる時を渇望するのだ。名古屋に住んでて良かった。