父に会いに、10年以上ぶりに家族で旅行に行きました。

当時とはそれぞれ年齢はもちろん立場や職業も変わり、当時アメリカにいた父は今はインドに、同じく家族仲良しだった母は両親を亡くし、姉は結婚、私はこんな感じに。笑

以前のブログでも書いたかもしれないけど、私の取り柄はあんまりなくて、唯一言うなら家族が仲良い事。

今回は元々出場予定にない王子の試合があった期間を利用して数ヶ月前から計画、いや、半年前くらいかな?とにかくかなり前から練っていた家族旅行。信じたくないけど、もしかしたら最期になる家族旅行でした。

なぜ10年ぶりの癖に行く事になったかと言うと、実は2年前に亡くなったは祖母はずっと「旅行に行きたいね」とは言っていたもののなかなか行動に移しませんでした。そこから病気になり、治ったらね…。からの、落ち着いたらね、からの。暖かくなったらね。と、言いながら彼女は永遠の旅行に行ってしまいました。

やっぱり、もし!とか、〜になったら、なんて、知らない癖に勝手に未来の自分に任せっきりで実行に移さず、結局は何も始まらなかった事を悔やむことの虚しさに気付いてしまった私達だったから、色々とミラクルが重なったこのチャンスは逃さない!ってな感じでこの旅行をする事にしました。

(だからヒナノの卒業行けなくてごめんねだってあんた急に辞めたから…泣)


父はずっと転勤していて、たまには家族でついて行く事も、母が行ったり来たりになる事もあったけど、流石にインドに行くと聞いた時は、父がいない生活に慣れてる私たち女性陣も顔面蒼白。だって…場所が場所ですもの。

危険地域?として指定されてる所だし。色々…色々と不安で泣いたのを覚えています。

それから三年間、父は弱音を吐かずせっせと家族を守るためになのか、もしかしたら自分の為?いや… なんかの為に働いていました。元々は胃や腸の調子が悪い父。そんな人がインドなんて行ったらどうなることやら。本当に大変なんだと思う。

いろんな想いやドキドキを抱えて私達は父だけを目指してインドへ出発。トランジットや手続きはスムーズに出来たのは父からの教えと、あとー英語能力をつけさせてくれたから。たぶん!笑

なんやかんやで初めてインドの空港に着いた時、
どのインド人よりも先頭でまっすぐ立っていたのはお父さん☺️


嬉しくてドキドキして眠れなかったんだって。


父が住んでいる地域では日本人が運転をすると当たり屋にあったり、時には命を狙われる可能性があるから運転手さんを雇うんだけどこれまた大変そうで、コミュニケーションの取り方や、生活のギャップに一苦労したそうな。


華麗な街並みをすぐ通過するといったらあれだけど信じられない位の寂しい光景も広がっていて、ガリガリとかのレベルじゃない老人や子供がいたり、んーーマーー何と言っていいか、とにかく1〜10まで。というよりも0.01〜10000までの幅の人がいる感じ。
同じ地域で、こんなにも違うのかと思うと虚しくなる。


でも心を鬼にするというのは正にこの事で、1人に手をかけてしまうと100人にかけなきゃいけない、キリが無いような感じなので言いたくないけど正直に言えることは、目をつぶる事しか出来ないのが現実でした。


同じ人間なのにこうも違うね。ってつぶやくと、父は何度もありがたく思いなさい。と返してきました。
いや、ほんと、そうだなーって。何をどう頑張ったとか自分とそういう人たちの圧倒的ななにか違いを述べるのは凄く難しいけど感謝の気持ちって何より1番大事かもしれないですねえ。

運命や環境はほんと残酷だなとも思うし、残酷なのか幸せなのかもわかんないなぁとも。思ったり。複雑。




このマンゴーは、父の運転手さんが
「僕にはこんな事くらいしか出来ない」と、自宅の庭でとって来てくれました。マンゴー大好きだし気持ちが嬉しい!

父の運転手さんは家族と離れたところにアパートを借りて、私の一か月のギャラと同じくらいかちょい少ないくらいで生活をしているらしくて…、←笑

仕送りをしと家族を支えているし、本当に大変と思う。でも彼の心は凄く広くて余裕があるのか何に対しても嫌な顔せず対応してくれて、睡眠を削ってまでマンゴーを取ってきてくれた!


インドはカースト制度も貧富の差もなにもかも激しかった。でも一個見習いたいなーと思うのは僻んだり、極度に羨ましがる事がないこと。自分らしく生きてること、服がどうでも見た目がどうでも、堂々としてる気がしました。

仕事も返事と割と適当な部分が多いのはまぁー、まぁー、わかるけど、笑 
でも比較しないのは凄く見習いたい。


そしてなによりインドも家族愛で溢れていて、おばあちゃんが孫の世話をしたり、家族で集まって行動したりと、微笑ましい光景も多かった。そこはうちも一緒☺️


贅沢も、イイ経験も、1人ではしたくない。
普段から私はどこかの差し入れとかで美味しい物を見かけると一番に家族に食べさせないな!って思うんだけど、そういう気持ちはインドの家族も同じなのかな?って思ったり。


今回の旅行は父親に甘えたけど、出世払いで!!!いつかは私が連れてくよ!!伊豆温泉旅行!爆笑



お父さん、これからもまた過酷なインドでお仕事頑張ってね。おじいさんになったら私か食わせてやるよ!爆笑

みんなが生きてる限り、上福家はずーっと仲良く、助け合って生きていこうね。犬も猫も知らない人にもみんなに優しく、大切に!


では明日、(つくのは明後日)日本に戻って
13日は試合!すぐ試合!よし!頑張る!