去る2月23日、台湾の「巧舜企業」主催(如観貿易有限会社」協賛)
の講習会がパティスリー モンプリュにて開催されました。
「巧舜企業」と言えば…一昨年の夏、林シェフが台湾での講習会の講師に招かれ、
私も同行取材させていただいた思い出深い企業様です。
今回講師を務められたのは、先輩後輩トリオのこちらの3シェフ。
パティスリー モンプリュ:林周平シェフ
パティスリー エトネ:多田征二シェフ
パティスリー マビッシュ:村田博シェフ
ホテル阪急インターナショナルでの修業時代に、
同じ厨房で働いていた先輩後輩で、今年の春までは全員が神戸に。
多田シェフは昨年の夏、芦屋にて独立開業され、
モンプリュのオープンニングからスーシェフを務めていた村田シェフも、
今年の2月初旬に芦屋で独立開業されたばかりという
20年以上に渡って親交が深く、これまでも、そして今後も・・・
切磋琢磨されているお三方です。
それぞれがスーパーシェフなので、3人が一緒に講師を務められる
という贅沢な講習会はかなり貴重かも!?
村田シェフは独立後初となる講師デビューでした。
台湾と日本では、人気のあるお菓子の傾向も異なるため、
メニューは二転三転、非常に悩まれたそうですが、
台湾の講習会時にも人気だったサブレは必須で、各シェフ3種類、
合計9種類のお菓子を、見事に5時間で完成させられました。
どのお菓子も一見シンプルに見えますが、生地やクリームのたて方、
合わせ方ひとつにもそれぞれのシェフに、こだわりと意味がおありで。
その微妙な按配により、出来あがりが全く変わってきます。
いつも受講生である作り手のプロの皆さまも、
シェフの手際の良さや、独自の技に深く感心されていますが、
食べ手である私自身も、またあらためて皆さんのお菓子の
美味しさの秘密を垣間見た気がします。
どのお菓子も味、香り、食感の全てにおいてバランスが秀逸で、
ひと口食べると、自分が想像していた味や食感とのギャップに驚き、
印象に深く残る美味しさなのです。
この9品の中には普段お店で出されているアイテムもあるのですが、
素材指定があり(ショコラ:ヴェイス、ピューレ:ラ・フルティエール、
バター:パンプリーなど)、シェフが普段使われているメーカーとは
異なるもの使用されていたのも興味深いところ。
頭の中で普段の味を思い出しながら、
食べ比べをしてみるのも非常に面白かったです。
ムラング・シャンティー・フランボワーズ(村田)
ケーク・オ・ショコラ・フリュイ(村田)
パッション ラクテ(多田)
ランブラス(多田)
ル・カシス(林)
バイヨンヌ(林)
ブール・ド・ネージュ(林)
サブレ ショコラ(多田)
パレ・ショコラ(村田)
台湾の皆さまはとても熱心に講義に耳を傾け、
写真や動画を撮られている姿が印象的でした。
最後には林シェフからディプロムが渡され、受講生お一人お一人と記念撮影を。
短時間にフランス菓子の技とコツがギュッと凝縮された濃い内容ながら、
とてもアットホームで、楽しく有意義な講習会でした。
そして3シェフに、是非また台湾でも講習会を!と熱望されていました。
いつもは写真に写りたがらない私ですが(笑)
台湾でとってもお世話になった王さん、郭さん、Yu-Hanちゃんと一緒に♡
王さんが私の本をとても気に入ってくださって、
受講生の皆さんがお買い上げくださることになったので、
久々に沢山の本に一気にサインをさせていただきました。
ありがとうございました。