ガレット・デ・ロワパーティー@トランテアン | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ

1月7日に、神戸ポートピアホテル 31Fにある眺望が素晴らしいレストラン

「トランテアン」にて、新年を祝う「ガレット・デ・ロワ」のイベントを開催させていただきました。
フラワーデザイナーの広瀬さんとの3年連続となる恒例イベントです☆

お部屋の壁がパステルグリーン。ガレット・デ・ロワが茶系ということで、
新年の華やかさも考えて大輪のダリアやチューリップなどオレンジ系のお花をセレクト!
皆さんへのお土産に蕾のポピーもご用意くださった広瀬さん♡
会場を華やかに彩ってくださった流石のセンスにうっとりでした(*ˊૢᵕˋૢ*)





ガレット・デ・ロワは、ベツレヘムを訪れた東方の三賢人によって、
イエス・キリストが神の子として見い出されたエピファニー(公現祭)の日、
1月6日に食べるというフランスの伝統菓子。
切り分けたガレット・デ・ロワの中からフェーブが出てきた人は、王様(女王様)になり、
王冠をかぶってその日一日皆から祝福され、幸運が一年続くと言われています。

近年日本での知名度も高まってきており、特に今年は例年以上に、
美しいガレットの写真がSNS上を熱くにぎわわせていて嬉しく思います。
作り手のシェフの皆さんは、プレーン以外にもオリジナルテイストのアレンジバージョンを考えられ、
美しいレイエ(模様)にもこだわったご自分の作品を投稿。
食べ手の皆さんは、色々な種類を皆でシェアする会の様子などを投稿されていますね。
今後ますます、新年を祝うお菓子として普及していくといいなぁ。

今回私は、4種類のガレット・デ・ロワをご用意させていただきました。
今年は「ある事で一番のシェフ☆」にこだわり、お店をセレクト(*´ `*)
お忙しいなかご協力くださったシェフの皆さま、ありがとうございました♡






ガレット・デ・ロワばかりでスイーツ三昧だと皆さんもしんどくなってしまうので、

トランテアンさんにはサレ系のプティフールをお願いしました。


キッシュ、ケークサレ、オマール海老のコロッケ、カスレなど

見た目もオシャレで、お味も間違いなし!

スイーツ、サレのスパイラルにはまって、皆さん幸せな満腹感になっちゃいましたね(笑)


それでは各シェフ渾身のガレット・デ・ドワをご紹介させていただきます。









*ブーランジェリー スドウ


恐らく…いえ、間違いなく…ガレット・デ・ロワに日本一命を懸けている須藤シェフ☆
それゆえ、日本一入手困難なガレット・デ・ロワでもあります。
そんな貴重なお品を、面白メッセージとともに送ってくださいました♡
いつも完璧度180%の素晴らしき梱包でありがとうございます。
ご自分の作品に対する深い深い愛情が伝わってきます(*´˘`*)♡

発酵バターを贅沢に折り込んだフィユタージュ(アンヴェルセ)に、

ラム酒の風味のクレームダマンドをたっぷり包み込んで。
アンヴェルセに折ることで、ハラハラ、ホロホロとした口溶けの良い

こだわりの食感に仕上げられています。


クレームダマンドは風味にこだわり、挽きたてのカルフォルニア産と

スペイン産のアーモンドをブレンドして好みの風味と油分に調整。
さらに濃厚でコクのある御養卵とマダガスカル産のヴァニラビーンズを

贅沢に使用することで、しっとり濃厚なクリームに。
この黄金色に輝くクリームの、リッチテイストがたまりません!


そしてテイストだけでなく…須藤シェフのガレットは、レイエの美しさが最高峰☆
焼き上がりの迫力や動き、焼き色のコントラスト、そして食べた時の食感を大切にし、

模様は太陽にこだわられています。
全てにこだわりぬき、丁寧に仕上げられたこの究極のガレット・デ・ロワは、

参加者の皆様にも大好評でした(*ˊૢᵕˋૢ*)









*フランス菓子 トワ・グリュ


三鶴シェフは、2011、2015年度 国内ガレット・デ・ロワコンクールの優勝者。
まさに昨年日本一に輝いたガレット・デ・ロワです☆
前回の無念をはらすべく、2017年1月に開催されるフランス大会に日本代表として出場されます。

フィユタージュはアンヴェルセで綺麗に折り込み、

クレームダマンドにはカルフォルニア産のアーモンドを使い、
絶対に分離しないよう、ひとつひとつの作業を丁寧に仕込まれています。
シシリー産アーモンドプードルなど高価な材料を使うと、売価も上がるため、
手軽にあるお菓子になって欲しいという想いから、特別な素材はあえて使われていません。
昔、先輩から「良い材料使えば美味くなるのは当たり前。
普通の材料で、いかに美味しいく作るかがその作り手の腕と!」教えられ納得したからだとのこと。

アーモンドクリームを2日間寝かせるため、焼成は4日目に。
なんと仕込みから4日間をかけて完成するわけです!
ひとつひとつの作業を、丁寧に仕込まれているのが伝わってくる味わい。
今回はコンクールと同じ、直径28cmサイズで焼き上げていただきました!
焼き色もレイエ美しく、とても豪華で素晴らしかったです☆








*ブーランジェリー フリアンド


谷口シェフは、昨年リヨンで開催されたパンの国際コンクール

『モンディアル・デュ・パン』に日本代表として出場。
5位に輝き、「味覚と栄養」の部門賞も獲得。
今年台湾で開催される『ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン』への出場権を獲得されました。

普段お店ではプレーンのみの販売ですが、今回はSpecialバージョンで☆
私も大好きな組合せ、グリオットピスターシュを作ってくださいました。
フィユタージュは普通折で、四つ折り2回、三つ折り3回の432層。
サクサクの軽い食感に仕上げられています。
パン屋さんらしく、リッチなデニッシュ生地のような食感。


クレームダマンドには、ピスタチオダイスとグリオットチェリーが入っていて、
香ばしい食感と、華やかな香りのアクセントに。
アレンジバージョンでも、この組み合わせは初体験!
ピスタチオがペーストではなくダイスなので、ネーミングから想像するよりも軽やかなナッティ感。
丸みのある月桂樹模様が可愛いですね♡








*セイイチロウニシゾノ


ショコラのガレット・デ・ロワは数々いただいていますが、
こんなにもパンチがあり、ある意味ガレットの概念を覆すテイストは初体験!
まるでミルフィーユ・ショコラのようなリッチさです。
やはり今年も西園シェフは奇想天外、アイデアの宝庫☆注目度No.1ですね!

フィユタージュは、デトランプにヴァローナのP125とカカオパウダーを練り込んで。
カカオが入って生地がしまるのをバルサミコ酢を加えることで、水分と酸で調整しています。
折り込みのバターは明治の発酵バターで普通折りにし、
三つ折り2回を3セットで729層の、サクパリ食感に仕上げられています。

クレーム・ダマンドはカカオの香りを前面に出すために、

カリフォルニア産のアーモンドにP125を15%配合して。
ディロンラムも加えることで、華やかな香りの余韻が長く続きます。
油脂が多くなり過ぎるのを抑える為に少し白餡を加え、
脂っぽくなるのと、冷めた時しまり過ぎない工夫を。
さらに、真空調理でラム酒をしっかりと浸透させた自家製ラムレーズンがたっぷりと入っています。

贅沢の極み!もうこれはガトーの領域です。
箱に入るギリギリ大きめのサイズで焼いてくださったので、

濃いブラウンで、ドーンと迫力のある20cmオーバーのサイズに。
豪快に金粉かかったビジュアルも、ストレートにカカオが迫り来るテイストも、インパクトNo.1でした!





同じプレーンでも十人十色の楽しさがありますが、
さらに他のフレーバーも加わることで最後まで飽きずに

会場で完食していただけるようなセレクトに。


スイーツのガレットと、サレのプティフール、シュワシュのスパークリング。
さらにトランテアンさんの素晴らしきサービスと華やかなお花で、
新年のイベントに相応しい贅沢感を、目でも舌でも堪能していただけていたら幸いです♡


主催者である私たちにも、イベント終了後に温め直してサービスしてくださるお心遣いを。

トランテアンのスタッフの皆さま、ありがとうございました♡







フェーブが当たった方も当たらなかった方も…
2016年が、皆さんにとって幸せな一年になりますように(*ˊૢᵕˋૢ*)


また来年もさらに、ガレット・デ・ロワファンが増えるようなイベントを開催できるといいなぁ。
ご参加くださった皆さま、ご協力くださったシェフの皆さま、ありがとうございました♡