7月27日(月)に「第3回 ORIGINE KOBE 講習会」を開催させていただきました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
第3回目の講師を務めたのは、モンプリュの林周平シェフと
アグリコールの奥田義勝シェフ。
今回は一般向けの講習会ということで、旬のフルーツや野菜を使った
ご自宅でも再現できるお菓子をご紹介させていただきました。
今回はORIGINE KOBE 講習会でありながら、私の中ではサブテーマがあって・・・
林&奥田シェフの師弟初共演講習会でもあったんです。
奥田シェフがモンプリュさんに入ってから卒業するまで、私もその一部始終を見てきました。
林シェフのことを大・大・大尊敬している奥田シェフ。
すごく緊張しながらも…きっと想い出に残る最高の講習会になったことと思います。
そしてその想いが、お客様にも伝わっていたことと思います。
奥田シェフの1品目は、「とうもろこしのヴェリーヌ」
モンプリュさんを卒業した後、野菜スイーツで有名なポタジエさんで修業をされた
奥田シェフに、林シェフがとうもろこしをリクエスト!
とうもろこしの実は最終的に潰されてしまうので、綺麗に剥く必要はないんですが、
なぜか奥田シェフは手で一列ずつ剥いていくことにこだわりを(笑)
ヘルプの皆さんも、一生懸命お手伝い^^;
手で剥く理由は…丁寧に、愛情を込めたいから♡とのこと。
奥田シェフらしいですね。
あっ、実を剥いたあとの芯は捨てちゃダメですよ!
後でジュレに使うので(←実は捨てられちゃったのでもう1本剥く羽目に^^;)
下から、コーンクレーム、ライチのジュレ、コーンのジュレ、コーン。
糖度が18~20度のとうもろこしを使っているので、グラニュー糖は調整程度。
生クリームと牛乳を合わせて、ヴィシソワーズのようなクリーミーな味わいに。
とうもろこし自身の持つ甘みに驚きです!
コーンのジュレは、とうもろこしの芯を水で煮出して。
とうもろこしを余すところなく使い切り、風味と香りをギュッと凝縮させています。
とうもろこしに、まさかのライチを合わせようと思ったのは、
ライチがとうもろこしのヒゲの香りに似ているからだそう。
えっ、ほんとに?!と思いましたが、相性はバッチリ!
シェフの皆さんも感心してらっしゃいました。
試食用には、手で丁寧に剥かれたとうもろこしをたっぷりとオン。
プレゼン用には、さらにメレンゲをのせたものも。
このメレンゲ、なんとお醤油味なんです。
お醤油の香ばしい香りが余韻に広がり、懐かしい焼きとうもろこし味に。
フルーツはフルーツで、野菜は野菜で食べるのが一番美味しいと思っているので
普段あまり野菜スイーツは食べることがないんですが・・・
このとうもろこしのヴェリーヌはかなりお気に入りに♡
とうもろこし自身の甘みと香りを存分に引き出しながら、
さらに合わせる素材が、その香味を引き上げる役割を!
とうもろこし自身の美味しさも、味を左右する大切な要素ですね!
林シェフは、まずお店でも販売されていない焼き菓子2品を。
ここで、この日もう一つの見どころ!?
阪急インターナショナル時代に一緒に働かれていた、林&田中&多田シェフの共演です!
なぜか助手のお二人の方が緊張している面持ですが(笑)
20代に長きに渡って厨房内外で一緒に過ごされたお三方。
素晴らしき阿吽の呼吸です!
このチームワークの良さはどこから来るんでしょうね。
おそらく・・・お互いの性格や能力を知り尽くした信頼関係から生まれるんでしょうね!
「フィナンシェ・エラブル」には、粉糖と同量のメープルシュガーを入れて。
林シェフは、シロップよりもシュガーの香りがお気に入り。
この焼き色ですが、そしてフィナンシェですが、実は焦がしバターは使っていません!
焦がすとせっかくのメープルの香りが消えてしまうので、あえて溶かしバターを使用。
口に入れた瞬間はあっさりと感じられますが、余韻にはバターとメープルの
奥深いコクが広がり、しっかりと満足感が得られます。
エラブルの焼き菓子というと、甘ったるさが後口に残るものも多いですが…
こちらはエラブルの甘みよりも香りが牽引!
講習会終了後、3、4個も食べちゃったほどお気に入りです♡
焼き菓子2品目は「ケーク・マドレーヌ」
林シェフが尊敬する師匠 ドゥニ・リュッフェルさんのルセットで、
私もこの10年間で初めて見たお菓子です。
絞っている時から、とても柔らかそうな生地感。
田中シェフが、天板から外すところを心配そうに見ているのは、
型に粉をふったのがご自分だから(笑)
無事剥がれるかな~と不安気な表情です^^;
保湿のために加えられたサワークリームがほんのりと酸味をプラス。
ほわっ♪ほろっ♪と、とってもエアリーでデリケートな
初体験のテクスチャーに仕上げられています。
ん~、それにしても・・・この3ショットは何度見ても微笑ましいなぁ(*^-^*)
奥田シェフの2品目は、「フランボワーズとトマトのモンブラン」
空焼きしたパータプリゼにサワークリームベースのアパレイユを流して焼成。
プチトマト入りのジュレをのせ、生クリーム、モンブランクリームロゼを絞って。
ハーフカットのトマトをゴロンとのせたように見えますが、カットしてみると…
ほらっ♪プチトマトが丸ごと入ったトマトのジュレなんです!
モンブランクリームロゼは、トマトパウダー、フランボワーズピューレ、
クリームチーズ、サワークリーム、生クリームなどを合わせて。
とてもデリケートなテクスチャーなので、モンブランの口金ではなく丸口金で絞っています。
プチトマトのフォルムともピッタリで可愛いですね♡
クリームとジュレは、フランボワーズを加えることでトマトの青臭さが消え、
別方向の酸味がプラスされているので、トマト嫌いさんも大丈夫かな?!
逆にトマト好きな私には、中でプチッと弾けるプチトマトのフレッシュな酸味がGood!
サワークリームのミルキーな酸味との相性もバッチリですね。
野菜モンブランシリーズ・・・旬ごとに登場するといいなぁ。。。
最後に、林シェフの「ペッシュ・メルバ」を。
まず桃を湯むきして、レモンとヴァニラビーンズ入りのシロップでコンポートに。
二人仲良く湯むきをする田中&多田シェフ。
多田シェフは、1日数十個の桃を湯むきしているのでお手のもの!
田中シェフは…何があったかは、この日いらした受講生の皆さんのみぞ知る!ですね^^;
この桃のコンポートに、フランボワーズのピューレにオードヴィーをたっぷりと加えた
フランボワーズのクーリーをかけ、できたてのヴァニラアイスを添えて。
できたてのアイスクリームって、なんでこんなにもエアリーで美味しいんでしょう(๑´ڡ`๑)
桃のコンポートと一緒にいただくと、ヴァニラの香り高きミルキーなヴェールで
ほわほわっと包み込まれていくかのよう。。。
お代り必至の危険な美味しさです♡(*´◡`*)
いつも会場をご提供くださっている日仏商事さんから、
こんなに可愛い“大人のためのよだれかけ”のご提案がありました。
<Pret a tacher プレタ・タシェ>
ジュエリーデザイナーのマウド氏によるコレクション全10種類が新登場。
オンラインショップからもご購入いただけますよ!
林&奥田シェフの師弟共演!
そして、とても貴重な林&田中&多田シェフのスリーショット共演!
一般向けの講習会ということで、今回も各シェフのファンの皆さまが集まってくださいました。
ありがとうございました(*^-^*)
美味しいお菓子の作り方はもちろん、きっと貴重なショットを沢山カメラに
おさめてくださったことでしょう。
鋭い質疑応答も含め、和気藹々と楽しい講習会になりましたこと感謝しています。
すでにオフィシャルFacebookにてアナウンスさせていただいていますが、
次回は8月26日(水)にプロ向けの講習会を実施させていただきます。
講師は、ラヴニューの平井シェフとラトリエ・ドゥ・マッサの上田シェフ。
えっ、それ、ご披露しちゃって本当に大丈夫ですか?!
という貴重なガトーが登場予定です。
もちろん次回も、メンバーの7名のシェフが全員集合予定です。
詳細、お申込みはORIGINE KOBEのオフィシャルFBからのみとなりますので、
まだいいね!をされていない方は、ぜひこの機会によろしくお願いします。
https://www.facebook.com/originekobe
このたびは、ORIGINE KOBE 第3回目の講習会にご参加いただきました皆さま、
そして会場をご提供くださった日仏商事さま、本当にありがとうございました。
また次回、よりブラッシュアップした講習会をお披露目できるよう、
ORIGINE KOBE メンバー一同頑張っていきたいと思います!