第8回軽井沢スイーツ博コンクール2015 -④ | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ





2日目は、多くの選手が規定課題である「シュー・ア・ラ・クレーム・シャンティ」に

取り掛かっていました。


同じ配合で作っていながら、作業工程からすでにその差は歴然。

生地やクリームの硬さ、・絞りなどにより、ビジュアルも全く異なる仕上がりに。






⑦熊野珠恵 (エコール辻東京 辻製菓技術マネジメントカレッジ)


<Cassis chiboust ma facon>

「伝統菓子をさらに美味しく、自分らしく」を目標に、ベーシックなタルトと

シブースとに地元軽井沢の新鮮なフルーツを豊富に飾り、

可愛らしいお花畑のように仕上げました。

口に含むとフワッと香るカシスのシブーストと滑らかなキャラメルクリームが

ともにゆっくりと溶けゆく様に幸せを感じます。

夏の暑さを忘れるほどのあっさりとしたシブーストです。


パータフォンセに、りんごのキャラメリゼとカシスを敷き詰めアパレイユを流して。
キャラメル風味のクリーム、カシスのシブーストを重ね、カシスのグラサージュで覆い、

カシスのギモーブ、カシス、イチゴ、フランボワース、ブルベーリー、ミントでデコール。







⑧筒井桃子 (大阪調理製菓専門学校)


<Rencontre>

独特の香りをもつカシスを“より爽やかで食べやすく”頂けるように工夫しました。

桃・レモン・カシス・ココナッツ、様々な食材を組みあわせていますが、

カシスの風味を消すことなく鼻からスッと抜ける香りに、

それぞれの食材が繋がることを意識して作りました。

飾りのあめで見た目にも涼しげさを感じられるようにしています。


パータ・シュクレにクレームダマンドを流し、カシスを散らし、

桃のクーリー、クレーム・シトロン、クラックラン・ココを重ね、

カシスのムース、カシスのグラサージュで覆って。

さくらんぼで高さをとり、その上に飴をのせ、フルーツでデコール。






今年もまた、ドラマ以上にドラマティックな展開でした。

初日にオーバータイムをすると、やはり取り戻すのはなかなか大変なようですね。


今年も全種類の規定&自由課題を試食をさせていただいて、
自分なりに予想をたてましたが、ワークショップでの審査員の方々コメントを

うかがっていると、審査結果が全く分からなくなってきました。

審査時間もかなりオーバーしていたので、今年も接戦だったことが予想されます。


毎年取材を続けていて、レベルが格段に上がってきているのを実感しています。

見た目の完成度だけではなく、味覚的なレベルも向上。

作業の手際よさも、実践的な練習を重ねていることがうかがえます。

そして逆に、実際にお店で販売されている商品のトータルバランスの

素晴らしさをあらためて痛感させられています。


もちろん私はまだ結果を知らないので、選手の皆さん同様、

結果発表までドキドキな日々が続きます…。









軽井沢スイーツ博2015@ホテル ブレストンコートは、8/4~7まで開催され

様々なブースが設けられます。


こちらのコンクールの表彰式は、8月7日 13時~の

「スイーツの新しさと発見にあふれる旅」内にて行われます。

こちらはチケット制で既にエントリーは終了していますが、

他にも、チケット不要のブースがございますので、ぜひ足をお運びくださいね。

今年は決勝進出者8名のアントルメを会場内特別ブースにて来場者に紹介、

そして販売という初の試みもあります!
詳細はこちらへ

選手の皆さま、引率の学校関係の皆さま、審査員の皆さま、そして運営に関わられた

ホテルブレストンコートと長野調理製菓専門学校の皆さま、本当にお疲れ様でした。
8月7日までドキドキな日々が続きますが、コンクール&イベントの成功を

心よりお祈りしています。