さぁ、いよいよ決勝実技審査のスタートです!
今年も会場は、長野調理師製菓専門学校にて。
今年は全国から65名の応募があり、書類審査で選ばれたファイナリスト8名が決勝に進みました。
しかし、今年も男性は1名のみ。
男子学生さんにも、もっと挑戦してほしいですね!
下記の8名の審査員により、書類審査と決勝実技審査がおこなわれました。
・木村成克 氏(ラ・ヴィエイユ・フランス)
・フレデリック・マドレーヌ 氏(パティスリー ル・ポミエ)
・宇治田潤 氏(パティスリー ジュンウジタ)
・興野燈 氏(パティスリー アカシエ)
・見目洋子 氏(専修大学商学部教授)
・米内山泰(ホテルブレストンコート総支配人)
・浜田統之(ホテルブレストンコート総料理長)
・厚東宣洋(ホテルブレストンコートチーフパティシエ)
実技審査は各3時間×2日間、合計6時間をかけて行われます。
今年の規定課題は「シュー・ア・ラ・クレーム・シャンティ」
シュー生地、シャンティ、クレーム・パティシエールと基本的な技能が問われます。
自由課題は事前審査で用いたレシピを基に、課題食材“カシス”を使ったアントルメを。
「味」 「見た目・完成度」 「作業の手際良さ・清潔さ」 「オリジナリティ・独創性」が
規定、自由課題、それぞれの配点にて審査されます。
それでは順に、各選手と作品をご紹介させていただきます。
①小森安純 (にいがた製菓・調理師専門学校えぷろん)
<カシスの魅惑>
真夏の暑い日、思わず目に飛び込んでくる不思議な模様は、見る人を魅了します。
一口食べれば、カシスの酸味とチョコレートの甘みが合わさり、あなたを虜にします。
さらにヴァニラの濃厚な香りがカシスの風味を引き立たせ、軽井沢の美しい夏をイメージします。
ムース ショコラブラン・オ・カシスの中に、シュトロイゼル、ビスキュイ・ジョコンド、
クレーム・ヴァニーユ、ジュレ・カシスを重ねて。
引き飴で輝きをプラスし、ピストレ模様は波打つイメージで。
<Impatience>
長野県のカシスを使ってフランスのブルゴーニュ地方をイメージして作ったアントルメです。
太陽の光をたっぷりと浴びて育った力強いカシスに、Biscuit nonetteと
まろやかで深い味わいのピスターシュを組み合わせることで
全体のハーモニーを楽しめるお菓子です。
仕上げは(スイーツ博のテーマである)“bon Voyage”をイメージしてコンパスをデザインしました。
タイトルは、『待ち遠しい』『ワクワクする』という意味で。
ムース・オ・カシスの中に、シュトロイゼル、コンフィチュール・ド・カシス、
ビスキュイ・ノネット、カシスホール、クレーム・ド・ピスターシュ、ジュレ・ド・カシスを重ねて。
③田中まなみ (名古屋製菓専門学校)
<デクヴェルト>
カシスホールからカシスの粒々の食感のコンフィチュールと鮮やかな色のムースを作りました。
お酒の香りただよう濃厚なカシスのムースのセンターには、
さわやかなオレンジのクリームで異なる口どけとさっぱりとした風味に作り上げ、
こんがり焼いたノワゼットのタルトと組み合わせました。
ノワゼットのキャラメリゼがアクセントになっています。
パートシュクレにクレームダマンド・ノワゼットとコンフィチュール・カシスを重ね、
クレーム・ド・ランジュ、ムース・カシスをグラサージュ・カシスで覆って。
ノワゼットのキャラメリゼとムラング・イタリエンヌ、オレンジのコンフィなどでデコール。、