
今年もこの季節がやってまいりました。
そう! オ・グルニエ・ドールさんにマロン3姉妹を食べに行く季節です。
グルニエさんの素敵なショーケースの中でも、
毎年この時季が一番テンションが上がる気がします~(*^^*)♡
だって・・・茶系のお菓子ばかりなのに、こんなに華やかなんですもの♪
●モンブラン

毎年心待ちにしている和栗のモンブラン♪
和栗のモンブランといえば、真っ先に思い浮かぶのが
私の中では、このグルニエさんのモンブランなんです。
去年のモンブランは栗の風味が濃厚で、
ほこほこっとお芋っぽい感じがしたんだけど、さて今年は・・・?

マロンクリームには、稀少な品種である熊本産の利平栗を使用。
Cutしようとすると・・・はらはらっ♪
ほどけるように崩れ落ちてしまうんです。
グルニエさんのマロンクリームは、この繊細で儚いテクスチャーが美味しさのポイント!
今年はしっとりと寄り添う、着物美人のような趣を醸しだしています。
そして、やさしい甘みの後から広がるほのかな渋み・・・
この渋みをたたえた馥郁たる風味が、和栗の美味しさの最大の魅力なんですよね。

このマロンクリームとは逆に中のシャンティは、
コクがあり、まったりとミルキーな口溶け・・・
クシュっと軽やかな食感のシュクセと、ミルキーなシャンティ、
そしてはらっ♪とほどけゆく繊細なマロンクリームの3層が
秋の訪れを感じさせる、趣深いハーモニーを奏でています。
まったりとした口溶けのシャンティは、マロンクリームよりもお口の中でとろける速度が遅いはずのに
余韻に広がるのはちゃんと・・・栗のふくよかな香りなんです!
シンプルな構成だからこそ、栗本来のふくよかな風味と香りが、
一層引き立てられてくるんでしょうね・・・
なんだか今年のモンブランは、薄茶と一緒にいただきたいような、
奥ゆかしく、和心あふれるお味でした(*^^*)
●タルト・マロン

こちらはモンブランとは対照的に、ラム酒の香りが際立つ大人テイスト。
艶々に煌く、トッピングの大粒の栗の渋皮煮が魅惑的な一品。
去年までは大粒の栗がひと粒だったんですが、
今年はやや小ぶりの栗がふた粒に。
この栗は、昨年渋皮煮にし、1年寝かせたものなんだそう。
渋皮煮もワインのごとく寝かせることで円熟味を増すのかしら?!
と思いおうかがいしてみると・・・
寝かせることで、栗の渋みや甘みが抑えられ、
まろやかな味わいに変化していくのだということ。
この渋皮煮に、そんな手間がかけられていたなんて・・・
寝かせることで味の変化を楽しめるいうと、
季節柄、シュトーレンを髣髴とさせますよね。
1ヶ月ごとに、味の変化を体感してみたい気がしました。

サクサクのシュクレ生地、ほこほこのダマンド、
ふうわりとラム酒の香りのヴェールをまとったシャンティに、
ジュワ~っとラム酒がほとばしりでてくる大粒のマロン。
最後にこの甘く馨しい香りを、スパイシーなシナモンがキュッと引き締め、
マロン色に染められた食感と風味のグラデーションを描いています。
ねちっとした甘さのマロングラッセってあまり得意ではないんですが、
この迸りでるほどにラム酒の効いたマロンは超お気に入り(*^^*)♡
このマロンだけでも販売してくださらないかなぁ・・・って毎年言ってます^^;

Cutしてみると・・・ダマンドの中にも栗がたっぷり!
しかもこんなに大きなカットまで・・・去年までも入っていたのかしら?!
まさにどこをいただいても栗づくしの贅沢な一品。
栗のタルトって、ダマンドにも栗が練りこまれていることが多いんですが、
このほこほこっと栗餡っぽいダマンド・・・私大好きなんです(*^^*)♪
マロン3姉妹・・・さて、最後の一品は・・・
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店名:パティスリー・オ・グルニエ・ドール
住所:京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル527-1
電話番号:075 - 213 - 7782
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日休) 月1回火曜日
営業時間:11:00~19:00