ガレット・デ・ロワ&フランス伝統菓子講習会2011-② | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
ガレット・デ・ロワ&フランス伝統菓子講習会2011-①

 
 
 



今年初登板のイグレックプリュスの多田征二シェフは
グジェールビューニュ・リヨネーズ

グジェールは、フランス・ブルゴーニュ地方のお料理で、
チーズを練り込んだ生地で焼くひと口シュー。
アミューズなどでよくいただきますよね。
 
今回多田シェフはバトン状に焼き上げられたので、
見た目はまさにチーズのパン。
でもシュー生地なので口あたりはとっても軽く、
パクパクといくらでも食べられちゃう危険な美味しさです。

贅沢なコンテチーズを使われたので、芳醇なチーズの香りにくらっ。。。
生地が温かいうちにチーズの半量を混ぜ込むことで、
チーズのなんとも言えないとろける食感が生まれるんだそう。

 
 
 


 
ビューニュ・リヨネーズはリヨンでカーニバルの時に食べられる揚げ菓子。
 
この生地はサヴァランのような生地で、レモンが必ず入るのが特徴。
今回はレモンのゼストが加えられていました。

シンプルなお菓子ですが、あまり練りすぎないのがポイント!
練りすぎるとパンのような食感になってしまうので、
サブレやブリゼ生地のようなサクみのある食感を目指して。

 
 
 


 
パリッ♪ と くしゅっ♪
食感も楽しく軽やかな2種類のお菓子。

スイーツばかりの中で、サレテイストは逆に大人気♪
さすが乙女心を掴むのがお上手な多田シェフです(笑)

 
 
 


 
師弟で仲良く登場!
 
今回一番の笑いどころは、このお二人の掛け合いでした^^;

 
 
 



笑顔が素敵なサ・マーシュの西川功晃シェフは、パン・ド・サンジュニ

サヴォア地方のブリオッシュはピンクのプラリネが特徴ということで、
お二人とも手を真っ赤に染めながら丸めてくださいました。

 
 
 


 
フロマージュブランと卵がたっぷりと入った贅沢なブリオッシュ生地。
 
ピンク色のプラリネと真っ白なあられ糖のコントラストが可愛い
リッチテイストのブリオッシュです。

 
 
 



パンデュースの米山政彦シェフはガトー・デ・ロワ

ガトー・デ・ロワは、王冠を模ったリング型のブリオッシュに
ドライフルーツをふんだんに散りばめて焼き上げる
プロヴァンス地方に伝わるガレット・デ・ロワの形。

ガレット・デ・ロワ同様、エピファニーを祝うものですが、
パイ生地のガレットデ・ロワがお菓子のようであるのに対して
ブリオッシュ生地のこちらはパンのような印象です。

 
 
 


 
米山シェフのガトー・デ・ロワはオリジナリティにあふれていて、
ドライフルーツの他にトマトやかぼちゃなどのお野菜もトッピングされています。
ビビッドでカラフルな、まさに南仏カラーですね! 

パン生地自体は全卵が多めのパンっぽい配合なんですが、
中にフランジパーヌが巻き込まれているので、全体的には
お菓子のようなリッチな生地感に。
 
ぜひ来年のエピファニーの時期にも作ってほしいなぁ。。。

 
 
 




  
試食があっという間になくなってしまうほど大盛況だった今年の講習会。
毎年同じメンバーが集い、こんなに和気あいあいとした雰囲気の講習会は
他にはあまりないと思うので、私も年中行事としてとても楽しみにしています。

そしてシンプルながら、味わい深く、奥深い歴史背景を持つ
フランス伝統菓子に年々魅せられていっています。
私の焼き菓子好きは、この講習会から始まったんですよね。。。
 
1月にはまた京都の日仏学館で、エピファニーのイベントが開催されるそう。
お知らせがきましたら、ご案内させていただきますね♪