ドミニク・コルビ コレクション~新緑の彩り~ | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ


 
GWも残り1日となってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
私は最初の計画どおり、原稿は無事書きあがったのですが、
結局お菓子の復習は全くできませんでした(粉とバターも買えてないし^^;)
どこに遠出したという訳ではないんですが、色々バタバタと忙しく、
でも私自身は全くお菓子屋さんに顔をだしていないのに
美味しいお菓子にたくさんめぐり会えた5日間でした♪
すでにかなり禁断症状が・・・早くお菓子屋さんに行ってシェフとお喋りしたいです~(泣)

そんなGWの中でも一番素敵な想い出になったのが、こちらのDinnerかな。
GW前に友人とあるお寿司屋さんに行ったんですが、
(このお寿司屋さん、リーズナブルでかなり美味しかったですよ❤また行きたいなぁ)
そこで偶然お隣の席に座り、お話をした方たちとご縁が繋がり、
ホテル・ニューオータニ大阪の仏料理「サクラ」にご一緒させていただくことになったんです。
事情は詳しくは話せないんですが・・・地獄から天国みたいな?!
こんな出会いが本とにあるんだ~というドラマのような出来事でした(笑)

 
 
 



「サクラ」では、8年間にわたり料理長を務められたドミニクコルビ氏が
5/15をもって卒業されることとなったので、大阪でコルビ氏のお料理を
いただけるのも残りあと10日間ほど・・・
今回は<ドミニク・コルビ コレクション~新緑の彩り~>の中でも
一番ゴージャスな<PASSION>というコースをいただきました。

「サクラ」は大阪城と同じ高さにあるそうで、窓際のお席は
正面がすべて大きな窓になっているんですが・・・
私たちのためにリザーブしてくださっていたのは、奥の少し区切られたお席。
こちらからは素晴らしい景色の全景が見渡せるだけでなく、
店内に飾られた美しいフラワー・アレンジメントや調度品の数々も、
サービスの方々の心地よい動きも全てを見渡せるお席で。。。
普通は窓際のお席をとリザーブしてしまうと思うんですが、
ある意味こちらのお席の方が、格段に特等席だと思いました。
(勿論そういうお考えでリザーブしてくださっていたんです) 
  

 
 


 
アミューズの一品。フォアグラ×バルサミコ。

元々アルコールはほとんど飲めない私ですが、
最近最初のシャンパンだけはお付き合いすることにしているんです。
(最後までかかっても飲みきれないけど。。。)
でも翌日全然使いものにならなくなっちゃうんですよねぇ^^;
あ~ぁ。。。お酒もお洒落に嗜める大人になりたいなぁ・・・
ちなみに一緒に行った友人は・・・嗜みすぎです(笑)







 
このエシレのバターが出てきた瞬間、かなりテンションがUPしました!
エシレ特製バスケットに似た陶器入り。
しかもちゃんとエシレのシールまで貼られてるんですもの♪
気付いたら私、パンより大きくバターをすくって食べてたかも^^;

エシレのバターは、木製チャーンを使用していて
原材料のクリームを乳酸菌で発酵させる昔ながらの製法で作られているんですよ~。
だから無発酵バターでは味わえない豊かな風味と香りが楽しめるんです♪
なんてどこかの講習会でお勉強した知識の受け売りをご披露してみたりして。
ご一緒した方の方が、格段に食に関しての造詣が深いので、
このエシレとスイーツだけは頑張ってみました^^;

あ~ぁ…早くエシレの3種のクロワッサンとガトー・エシレ食べてみたいなぁ。。。

 
 
 
●胡麻を装った帆立貝柱のポワレ オマール海老と蟹のビスキュイとジュレを添えて 
 


 
お菓子の世界でも最近よくフランス人シェフが和素材を用いられますが、
このコースにも和の香りが存分に生かされていました。

香ばしい風味と食感の胡麻と、レアで弾力のある帆立貝との相性もGood。
むっちりとしたビスキュイと、トゥルンと滑るジュレが楽しい食感のアクセントに♪

 
 
 
 
●アーティーチョークのクレムース、赤座海老、シャンピニョン、ポークコンフィと共に


  


 
この日3人の中で、一番の人気メニューだったかも。

まったりと濃厚な口あたりのクレムースに
ぷりっぷりの赤座海老と、とろんと舌の上でとろけるポークコンフィを浮かべて。
お皿の周りにはシャンピニオンのパウダーとチュイルが添えられています。

実は私、豚肉があまり得意ではないんですが(特に角煮のような脂身がとろけるものが…)
このコンフィは全然豚臭くなく、舌の上でとろんっと溶け消えちゃうようで
とっても美味しかったです。ひと口で食べちゃったのを後悔★

そしてこのアーティーチョークのクレムース・・・
量は少なめに見えますが、お味もしっかりとしていて結構なたっぷり感。
後口にアーティーチョーク特有のほろ苦さが広がります。
シャンピニオンのパウダーと一緒にいただくと、甘みが増してひと味違うテイストに。

アーティーチョークって日本では名前は聞きこそすれ、
残念ながらあまり普段使いでいただくお野菜ではありませんよね。
でも以前にニースでアーティーチョークのサラダをオーダーしたところ、
アーティーチョークの丸茹でにバルサミコのソースが添えられてきたんです。
バーニャカウダ風?とはいえ、あまりのボリュームにビックリ!
でもそれだけ普段使いのお野菜なんだなぁと思いました。
ころんと丸い形がとてもキュートなので、マルシェでも目を惹きますよね。
ほこほこっと里芋のようなゆりねのような食感も女性好みかも。

 
 
 
 
●若布で包み蒸し焼きにしたメバル 花韮と季節の野菜飾り


  


最近はシンプルにお魚とソースだけのお皿も多いので、
こんなにも目にも鮮やかなお野菜がたっぷりと盛られたお皿は久しぶりかな。

若布の磯の香りをうつし、低温調理でレアに仕上げられたメバルと
シャキシャキでそれ自体の甘みと苦みが感じられる野菜の数々。

色々なお野菜のソースと一緒にいただくと、それぞれにまた異なる味わいに。
コリアンダーなどのスパイスも効いたチュイルも、いいアクセントになっていました。

 
 
 
 
●山葵のムース・ジュース・ソルベ



 
menuを見た瞬間、最初に目に入ってきたのがこの“山葵”の文字でした。
昨年ピエール・エルメが山葵を使ったシリーズを発表した後、
フランスでも山葵スイーツが目につくようになりましたが、
日本人とフランス人では、山葵に対するイメージが根本から違うようで・・・
山葵の命とも言うべきツンと鼻にくる辛みと香りが、あまり生かされていない気がします。

このグラスはムース、ジュース、ソルベの三重奏にプラス葉っぱも添えられていて、
様々なテクスチャー、温度で山葵が迫ってきます。
ひとつずついただくのと、全てを一緒にいただくのとでは印象もガラリと変わりますが、
私は青々しく、ツンとした辛みが走るジュースが一番好みでした。

 
 
 
 
●シャラン産幼鴨のロティ ビワ、アプリコットのチャツネ、春の彩りを添えて



 
やはりコルビ氏といえば、鴨は外せませんよね!

鴨はフルースのソースと合わされることが多いですが、ビワは初めて。
ビワらしいほんのりとした甘みとやわらかさが生かされた調理法で、
ねっとりと甘みの強いアプリコットのチャツネとのコントラストが面白かったです。

そしてなんと言っても、鴨自体が美味しい~。
火入れが素晴らしく、いい意味での噛みごたえもあり、
ジューシーで肉々しい存在感が抜群です。
そしてフルーツやソースの甘みで、鴨の風味がさらに引き立てられていました。

お野菜の下には、スパイスを効かせた穀物のガレットが隠れています。
オリエンタルな香りとカリッ、むちっとした食感が、鴨肉とフルーツとは異なる
新たなアンサンブルを奏であげていました。

ひと皿で色々なハーモニーを楽しめるお料理。
それでいて鴨肉の美味しさは絶対的です!

 
この後、デザートの数々と、さらに美味しく楽しいひとときへと続きます・・・



 
 
 
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店名:サクラ 
住所:大阪府大阪市中央区城見1-4-1 ホテルニューオータニ大阪18F
電話:06-6949-3246
営業時間:11:30~14:30(L)/17:00~21:30(D)