パティスリー リョーコ@高輪台 -2 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
パティスリー リョーコ@高輪台 -1

 
 
 


 
ニューフェイスを中心に、リョーコさんにセレクトしてもらったのがこちら!

 
 
 



 
東京移転後に新登場したモンブランと、大阪時代から進化したショコラ・モンブラン。

ロゴは、‘Ryoco’のアルファベットをいろんな角度で組み合わせた感じで
デザイナーさんが考えられたものなんだそう。
ぐるぐるっと巻いたラインが可愛いですね♪

 

 


 
リョーコさんは、フランス菓子に和素材を使うことに抵抗がないので、
和栗100%のモンブランに。

構成も、メレンゲ、シャンティ、マロンクリームというフランス菓子の
定番のモンブランとは異なり、かなり多層構造になっています。

土台はリョーコさんお得意のマカロナード。
シャンティとムースリーヌ、イタリア産マロンコンフィを重ね、
和栗のシブーストと和栗ペーストにクレーム・パティシエールを
少し加えたマロンクリームで包みこんでいます。

 
 
 



 
リョーコさん自ら探し求めたという和栗のマロンペーストは、
和栗本来の美味しさが生かされた、ほっくり、ねっとりと滋味深い味わい。
リョーコさん特製のパティシエールが甘みとコクを添えています。

シブーストは気泡たっぷりのビジュアルから想像する通り、
ほわっ、しゅわっ♪と一瞬にして儚く溶け消えちゃう、究極にエアリーな口溶け。
対照的にバターたっぷりのムースリーヌは、まったりと濃厚で
舌の温度でゆっくりととろけていきます。
 
土台のマカロナードはリョーコさんのお菓子にはよく使われる生地なんですが、
サクッ、ねちっと、シュクセともメレンゲとも異なる、他のどの生地にも
例え難いオリジナルの食感。
表面と内側の心地よい食感のコントラストが楽しめます。

構成は一見複雑で、幾重にも食感のコントラストが感じられるのに、
食べ終わってみると・・・あら、不思議?!
見事な一体感と、口福の余韻に包みこまれていきます。。。
モンブランというひと言で片付けちゃうにはあまりにも贅沢な一品。
食感のコントラストから描き出される味の立体感、そして重層的な
香りの余韻のハーモニーにうっとりです❤

 
 
 
 


 
大阪時代からは改良されたというショコラ・モンブラン。
ルックスは前の子の方が女性的でエレガントだったかなぁ。。。

マカロナード・ショコラにシャンテイ・ショコラとブリュレ・ショコラ、
マロンコンフィを重ね、シブースト・ショコラとクレーム・ショコラ・マロンで
包み込んだショコラ尽くしのモンブラン。
通称ショコモン(って呼んでるのは私だけ?!)

マカロナード、シャンティ、ブリュレ、クレームのパーツは以前と同じですが、
シブーストをプラスし、コーティングのショコラを無くし、
パーツの重ね方などのデザインを変えることで
以前よりもかなり軽やかなテクスチャーに仕上げられています。

 
 
 


 
 
ガツンとストレートに迫りくる濃厚なショコラ感がなくなったことで、
以前のショコモンを知っているお客さまからは賛否両論あるようですが・・・
以前は断トツショコラ>マロンだった関係が、少しショコラ度を減らすことで、
それぞれのパーツのテイストと全層のハーモニーが、
より際立ってきているように感じられました。

とはいえ、クレーム・ショコラ・マロンはまったりと濃厚。
こちらにはイタリア産マロンペーストとシャンティ、パティシエールが
少し混ぜ合わされています。
ほわっと儚く口溶けるシブースト、トゥルンとなめらかなブリュレ、
ふわっとエアリーなシャンティ、サクッ、ねちっと心地よい食感のマカロナード、
そしてまったりと舌に寄り添うほどに濃厚なクレーム。
全体的に以前よりビターテイストに仕上げられていることで、
濃厚さはダウンしたものの、ショコラ感はしっかりと感じられます。

こちらもモンブラン同様、食感と味のコントラストにより
各パーツの輪郭がくっきりと描き出されているのですが、
余韻にほのかに流れるコニャックの香りが、全層をまとめあげ
ワンランク上の妖艶な世界へと引き上げています。
私はこのコニャック使いがたまらなく好きなんです❤

マカロナード×ブリュレ×クレーム(ムース)というパーツの組合せ、
ショコラ×マロン×コニャックという味の組合せは、リョーコさんの鉄板!
きっと今後色々なスペシャルシチュエーションで登場すると思いますので、
東京の皆さん、お楽しみにしててくださいね♪

 
つづきます・・・