
1月のとある日・・・
実家のお菓子zoneにあったクッキーを何気なく食べるてみると・・・
「なに、この後をひく美味しさ?! どこのお菓子?」と聞くと、
「芦屋の・・・お店の名前は分からないけど・・・」との返答。
パパのお散歩コースに新しくできたお店らしく、昨日買ったお菓子みたいなんだけど・・・
本と、我が家は私の家族とは思えないほどお店の名前覚えが悪いのに(悩)
各人が、自由にお菓子を買ってくるので、いつもお菓子で溢れています(笑)
(私がいたときの半分ぐらいにはなってるけど・・・^^;)
パッケージを裏返すと・・・ポッシュ・ドゥ・レーヴ 芦屋の文字が。
でも阪神芦屋駅の近くということで、阪急沿線の私は、
残念ながら、帰りがけに立ち寄ることは、その日は断念★
その後、フランスへ行ったりしてバタバタしていたので、
なんとなく行けずじまいになっていたんですが(自宅からはちょっと行きづらい場所なので)
ず~っとあの美味しさが頭の片隅に残っていて・・・
たまたま芦屋在住のお友達と話しているうちに、こちらのお店の話になって、
すぐにでも飛んで行きたい衝動にかられてしまい、早速行ってまいりました!
2009.1.10にオープンされたばかりのポッシュ・ドゥ・レーヴ 芦屋さん。
モダンな建物の1Fで、正面と左側面は全面ガラス張りで明るく、
シンプルですっきりとした内装の店内になっています。
阪神芦屋駅からまっすぐ北に上がってすぐの大通りに面した
某パティスリーさんの東隣に位置するこちらのお店。
この辺りに来たことがある方なら、あぁ、あそこね!って
絶対すぐにお分かりいただける場所だと思います。
イメージカラーのオレンジ色のロゴマーク入りのフラッグが目印です!

不思議なんだけど・・・自分のお気に入りになるお店って、
お店の外観を見た瞬間に、シェフとひと言話した瞬間に、お菓子をひと口食べた瞬間に、
あっ、絶対このお店好きになる~❤ ってビビッとくるものがあるんです。
そしてお話すればするほど、綴りたい素敵な物語が溢れてきて・・・
ひと口・・・から入るのは珍しいケースだけど、
想像通りの、いえ想像以上に素敵なお店でした。
でも・・・シェフとお話して感動しすぎちゃうと、
せっかく素晴らしいお話をうかがったのに、うまく伝えられるかしら・・・と
いつもなかなか書き出せない私(悩)
今回もここまで、かなり心が右往左往していました。
なぜかと言うと・・・最後にシェフパティシエールである伊東福子さんに、
「幸せオーラが出てますね♪ 本当にお菓子が好きなのが伝わってきました!」
って言われちゃったからなんです。
幸せオーラって、一般的な言葉なのかしら?!
最近おかし屋さんで、シェフやお友達によく言われるんです。
「ユキちゃんって、お菓子の話してるとき(食べてるとき)
本と幸せオーラがでてるよね~♪」って。
自分では全く分からないんだけど・・・褒め言葉なのかな?!
いや、暗に能天気って言われてるのかなぁ・・・とも思ったりして。
でもそういう時って、決まって、自分が今感じている感動や幸せ感を
どうやって伝えようかなぁ・・・って思っている時なんですね❤
だからそういう幸せ感が、一緒にいる人に伝わっているんなら、
それって素敵なことなのかなぁ・・・ってポジティブに考えてみることにしました。
だって、それって・・・シェフのお菓子作りに対する深い想いにふれ、
その作品をいただくことで感動し、癒される・・・という
私の持論の“スイーツセラピー”を、身をもって体現してるってことですものね♪
・・・って、独り言がすっかり長くなってしまいましたが・・・
お菓子の美味しさだけでなく、女性パティシエールさんの生き方としても、
素晴らしきご夫婦愛としても、本当に感動がいっぱい詰まった
まさにポッシュ・ドゥ・レーヴ(夢のポケット)との出逢いだったんです❤

シェフパティシエールの伊東福子さんは、フランス語フランス文学科を卒業。
フランス留学中に食べた焼き菓子の美味しさが忘れられず、
パティシエになろう!と決意されたそう。
(お菓子に携わられている方の中には、同じようなご経歴の方多くいらっしゃいますよね。
フランスの文化について学ぶうちに、食文化、ひいては
フランス菓子の歴史や、文化にも魅かれるようになるんでしょうね。
フランス語も話せるし・・・憧れちゃいます❤
英米文学科・・・なんの役にもたってません^^;)
そして、フランスリッツエスコフィエにてフランス菓子の基礎を学び、
日本に戻り、東京代官山ル・コルドンブルー
基礎、中級、上級コース全てのディプロムを取得。
(兵庫県ご出身の伊東シェフ。
でもその当時は、ル・コルドンブルー神戸校がまだなかったんですね。
もしあったら・・・歩まれた道も変わったかも?!)
その後兵庫県の個人店、パレスホテルクラウンレストランにて
製菓部門、洋菓子製造部門に所属。
パレスホテル在籍時の2006年には、「ジャパンケーキショー」にて
連合会会長賞(クッキー&コンフィズリー部門にて1位)を受賞。
その表彰状と受賞作品の掲載誌が、店内に大切に飾られていました。
現在その受賞作品のうちの何点かが、販売されているんですよ♪
(他の受賞者には、クラブハリエさんや夙川のエルベランさんのシェフも!)
その後、神戸ポートピアホテルのアランシャペルでデザートを担当されている時に
経営コンサルタントをされているご主人の巌さんが物件を探してくださり、
こちらの物件を、いち早く居抜で獲得されたんだそう。
実は私が伊東シェフのお話をおうかがいしたい!と思ったきっかけは、
シェフが以下のような想いをお持ちだと知ったからなんです(PRさんのHPより・・・)
「パティシエールになりたい」「将来は独立して自分の店舗を持ちたい」
大きな夢を持ち、専門学校へ通い技術を身につけたり、
洋菓子店へ勤務し夢への階段を登っていこうとする女性の方は多いのだと思います。
しかし、「重労働」「長時間労働」「男性中心社会」「結婚・妊娠」という事実に直面をし
夢を追いかけ切れずにあきらめてしまう事の方が多いというのが現実であると思います。
技術はあるにも関わらず、年齢や、子供、結婚など様々な理由で
働きたくても働く場所がなかなか見つからないということが多いのではないかと思います。
私自身、パティシエールになろうと決めたのが24才でした。
25、6歳のころに洋菓子店に応募をしても、「26歳?う~ん、皆年下の子ばかりだよ・・」
「うちは(その年齢では)厳しいねぇ・・」と言われる事が多く、
何店舗に電話をしても同じように断られ続けました。
この時に、「将来、自分がお店を作って、お菓子作りが好きだけれども働く場所が無い。
お菓子作りをずっとしていきたいという想いのある方達と一緒にがんばっていきたい」と思い、
「ずっとお菓子作りを続けていきたい」というパティシエール(女性パティシエ)の夢・想いを込めて、
ポッシュ・ドゥ・レーヴ=夢のポケット という店名にしました。
女性パティシエールの方々とお話をすると、私もいつも必ずこのような相談を受けます。
体力的なこと、家族のこと、製菓業界の実情etc...
皆さん、常に様々な事実に直面し悩んでいらっしゃいます。
そして同性ということで、他の多くのパティシエールさんを知っているということで、
せっかく相談してくれているのに、いつも話を聞くことや言葉で励ますことしかできない
自分を情けなく思ってきました・・・
だからこそ、“パティシエールの夢をかなえる場所を提供したい!”という
伊東シェフのお話を、是非おうかがいしたいなぁと思ったんです。

独立しようと思ってらっしゃる女性パティシエールの皆さん!
経営コンサルタントをされている旦那さま、絶対にお薦めです(笑)
本当に心強く、頼もしい旦那さまで・・・拝見していて羨ましい限りでした。
様々な角度からシェフである福子さんをサポートし、
それと同時に、お菓子を製造する楽しさや大変さを体感することで、
奥さまの作りだすお菓子の美味しさに、改めて感動されたという巌さん。
お二人は、お好きなお菓子屋さんが一緒で、
よく二人でお菓子屋さん巡りをされているんですって。
う~ん、そこも羨ましいポイントですね♪
ちょこっと自慢できることは、奥さんが最高に素敵であること!だという巌さん。
そんなこと言えちゃう旦那さまって・・・最高に素敵ですよね。
でもご夫婦でシェフ同士だったり、奥さまがヴァンドゥースをされていたり、
そしてこちらのように、別の角度からサポートされていたり・・・
私が知っている、お店を一緒に支えてらっしゃるシェフご夫妻って、
本当に素敵な関係のご夫婦ばっかりなんです❤
お互いにお互いを認め、尊敬しあってらして、本当に理想的な夫婦像!
えっと、ごめんなさい・・・お菓子のことを全く語らずにこんなに長くなってしまいました。
でも色々な意味で、とっても上質な幸せを感じさせてくださったお店だったので・・・
続いては、このお店の主役、焼菓子の魅力に迫りますね!
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店名:Poche du Rêve 芦屋(ポッシュ・ドゥ・レーヴ 芦屋)
住所:兵庫県芦屋市公光町9番7号モントルービル101
電話番号:0797-32-0302
営業時間:10:30~19:00 ( 売り切れ次第終了 )
定休日:火曜日、水曜日