
期間限定商品は2種類。こちらは店名を冠したルリエです。
ルリエ(relier)は仏語で、縁という意味。
濃いピンクのピストレを纏った愛らしいビジュアルですが、
服部シェフは、クレーム・オ・ブールの美味しいお菓子を作りたかったのだそう。
フランボワーズのクレーム・オ・ブールの中には、フランボワーズ×エストラゴンの
緩めのパート・ド・フリュイとショコラ・オ・レのガナッシュ、ブラウニーを重ねて。
とても美しい層構造になっています。
余韻にエストラゴンのはなつ、アニスにも似た甘くやわらかな芳香が広がり
ややオリエンタルな雰囲気も。
このパート・ド・フリュイともジュレとも言えないテクスチャーが面白く、
舌の温度でとろけゆくブールの口溶け感が素晴らしい一品。
ビジュアルから想像するよりもしっかりとしたテイストに仕上げられています。
せっかく店名を冠しているので、さらに進化して継続予定だそうです^^;

もうひとつの限定商品、アルカイック・サントノレ(キャラメルポワール)
ラヴィルリエさんではこれまでに沢山のアレンジバージョンのサントノレが
登場しましたが、この機会にあえてクラシカルなサントノレを作りたいということで。
シェフご自身が、シブーストクリームがあまりお好きではないそうで、
クリームはシャンティにラム酒を効かせて。
シャンティだけいただくと、かなりしっかりと効いています!
キャラメル風味のミルクチョコレートクリームは、キャラメリゼした甘みがガツン!
というのではなく、ミルキーで厚みのある濃厚なキャラメルテイストが、
ショコラテイストの後から浮かび上がってくる感じ。
ソテーしたポワールの瑞々さがアクセントになっています。
プチシューの中にもこのクリームがたっぷりと入っているんですよ。

土台にはフィユタージュではなく、ブリゼ生地を使われています。
このブリゼ生地はかなりこだわって作られていて、焼き縮むことがなく、
サクッと軽やかな食感のシュー生地とのバランスもGood!
キャラメル×ポワール、ショコラ×ラム酒と、クラシカルながら相性抜群の組合せ。
甘みとほろ苦み、馨しい香りがやさしいハーモニーを奏でています。
アントルメをカットしたこのタイプの生地とクリームのバランス好きだなぁ。。。


2周年記念祭のプレゼントとしてご用意くださった
トリュフ&マロングラセのマカロン。
ひとつひとつのマカロンに、ラヴィルリエさんのお客さまに対する
温かな感謝の想いが添えられています。
寒空のもと行列を作ってくださっているお客さまお一人お一人に、お詫びを言いながら
温かく甘いお紅茶をふるまってくださるのも同じ想いから。。。
ラヴィルリエさんとお客さまの絆の深さを改めて感じた周年記念祭でした。
つづきます・・・