パリ・ブレストとツール・ド・フランスと共に巡る地方菓子 -1 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ



クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ とル・コルドン・ブルーは、
2010年7月、世界的にも有名な自転車レースの最高峰である
フランスのツール・ド・フランスの開催に合わせ、
Fete du Tour de France~パリ・ブレストと
ツール・ド・フランスと共に巡る地方菓子
」を開催することになりました。

そこで、6月上旬パティスリー・モンプリュにて前夜祭が開催され、
たくさんのシェフの皆さんが、自作のパリ・ブレストや
地方菓子を携えて駆けつけてくださいました。

 
パリ・ブレスト
は、パリとブルターニュ地方のブレストという町を結ぶ
自転車レースから生まれたお菓子。
パリ郊外の町、メゾン・ラフィットに店を持つパン職人が生みの親で、
店の前を次々と過ぎていく競技車の車輪になぞらえ、
このお菓子を考案したと伝えられています。

初めて作られたのは、1891年のこと。
自転車の車輪に見立てて大きなリング状に絞ったシュー生地に
アーモンドスライス、またはアーモンドダイスをふりかけて焼き、
プラリネクリームがはさまれているお菓子です。(クラブHP参照)

 
  
 
●パティスリー・モンプリュ
 



会場を提供されたパティスリー・モンプリュ 林周平氏作のパリ・ブレスト。
1枚目の写真を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、
超巨大パリ・ブレストなんです!なんと直径40cmもあるそう。
でも大きくなっても、もちろんいつも通りの美味しさでしたよ♪

通常クリームは、プラリネ風味のクレーム・ムースリーヌが多いと思うんですが、
モンプリュさんのパリ・ブレストは、プラリネ風味のクレーム・レジェール。
しっかりと焼きこんだ自家製ヌガティーヌを砕いたプラリネパウダーを
混ぜ込んだクリームなので、プラリネがもつ苦みがキラリ☆
 
塩を効かせたシュー生地の存在感に負けないプラリネの苦み。
そしてバリッと焼きあげられた二重の(シューの中にクリームを入れたシューが入っています)
シュー生地と、クリームのやわらかさのコントラストを出すことで
最後まで美味しく食べられるバランスに仕上げられています。

塩を効かせしっかりと焼きこまれたシュー生地の香ばしさと
ギリギリの苦みに仕上げられたクレーム・プラリネ。
そして生地とクリームの絶妙のバランス!
一見濃厚そうに見えますが、夏でも最後まで美味しくいただけるパリ・ブレストですよ❤

 
 
 
 
❤ガトー・ド・ボア




 
あれだけ感動していたのに写真を撮り忘れてしまいました★
 
ボアさんのパリ・ブレストはクリームが2層構造なんです!
プラリネ風味のクレーム・ムースリーヌの内側に、クレームシャンティが絞られていて
見た目もとってもお洒落なんですよ❤

 
 
 
❤コムシノワ



 
 
❤オー・ボン・ガトー・ビゴ



 
 
❤ル・プレジール



 
 
❤ボン・ファルタ



  
 
❤ル・コルドン・ブルー



 
つい先日まで私の先生 だった、川道シェフ作のパリ・ブレスト。

実はこの数日後が修了試験当日・・・
川道先生の顔を見ると、気もそぞろになっちゃって・・・
一応課題の10種類のお菓子を2回ずつ練習してみました!と言うと
そんなに練習してる人いませんよ~。後は休んでください!
と言われちゃって^^; そうなんです…その時私の手は腱鞘炎で腫れ腫れだったので★
 
習ったお菓子の中で、一番早く仕上げられたのがこのパリ・ブレスト。
修了試験 でこれが当たるといいなぁ。。。と一番願ったお菓子でもありました。

 
 
 
 


 
パリ・ブレストって、茶系づくしで一見地味なお菓子ですが、
これだけ一堂に会すると、やはり存在感がありますね。

そして生地の焼き具合、クリームの絞り、アーモンド等のデコールなどによって
表情も全然違ってくるんですね。
ひと口ずつ食べ比べることができて、とっても幸せなひとときでした♪
 
見た目は地味で、現代のお菓子のようなお洒落感や派手さはありませんが
しみじみと広がってくる粉やバターの美味しさ。。。
そんなフランス伝統菓子が私は大好きです(*^^*)❤

 
関西でパリ・ブレストを定番商品として作ってらっしゃるお店は少ないかもしれませんが
7月3日~25日のツール・ド・フランス開催期間中、
全国のクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ会員店舗、
並びにル・コルドン・ブルー代官山校・神戸校において、
ツール・ド・フランスを象徴するパリ・ブレストや
ツール・ド・フランスのルートにある地方菓子のフェアが展開されます。
(参加店舗はクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワHP をご参照下さい)
 
普段作ってらっしゃらないお店も、この期間は作ってくださる予定ですので、
ぜひ足を運んでみて、いえ、ツール・ド・フランスに思いを馳せて
自転車でまわってみてくださいね♪

 
伝統菓子につづきます・・・