ヤムヤムインナートリップのナオミを探せ! | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ



1月8日(木)O.A.の読売テレビ かんさい情報ネットten
「アナタの味方!お役に立ちます!」に出演させていただきました。
http://www.ytv.co.jp/ten/

浅越ゴエさんが、視聴者のお悩みや困りごとの相談・解決、
叶えたい夢のお手伝いをされるコーナーで、
今回は「亡き叔母との想い出のケーキが食べたい!」
という依頼だったため、私に助っ人の白羽の矢が立ったわけです。

私はあくまで助っ人なので、O.A.上は隣でおとなし~くしてますが(笑)
実は、私が一番大興奮してたかも?!な内容で(≧▽≦)
映っていないところで、シェフの皆さんを質問攻めにしちゃってました(笑)

依頼者さんの想い出のケーキとは、難波にあった
「ヤムヤムインナートリップ」の“ナオミ”というケーキ。
苺がのったミルフィーユ、いわゆるナポレオンパイなんですが…
なんと日本を代表する詩人谷川俊太郎氏が名付け親で、
ナオミとは、ヘブライ語で喜びという意味。


1976年にオープンしたピンクを基調とした洋菓子店で、
世界的建築家である黒川紀章氏が設計を手がけたもの。
連日沢山の女性客で賑わっていたのですが、
バブルの崩壊とともに客足が少なくなっていき、
2004年に閉店してしまいました。
そこで働いてらしたシェフを探してナビゲート!

実はインナートリップさんは、当時心斎橋大丸の中2階にもあったお店で、
私も大学&OL時代、ショッピングの合間に
母と何度も伺ったことのあるお店なんです。
当時はデジカメもなく、まだお菓子の写真も撮ってなかったですが、
ナオミは私も何度も食べたことのある大好きなケーキ♡
そのケーキに再び巡り会えるかも!?と私も喜び勇んで、
助っ人を引き受けさせていただきました。






まず1軒目は、“ナオミ”とそっくりのナポレオンを販売されている
「パティスリー・ザキ」さん@深江橋へ。

でも残念ながら、尾崎シェフはインナートリップご出身ではなく、
西宮のツマガリさんで修業をされた方だそう。

ロケ後、チーズケーキやマロンパイもいただいたんですが、
とっても美味しかったです❤
ツマガリさんサイズのシュークリームも目を惹きました!
尾崎シェフがゴエさんのラジオの大ファンだということで、
とっても盛り上がってらっしゃいましたよ。




2軒目は、インナートリップご出身の松本シェフのお店
イタリア家庭料理の店「ポコアポコ」さん@深江橋へ。

こちらのミルフィーユは通常メニューではなく、
シェフがインナートリップご出身と知っているお客さまから、
どうしても”ナオミ”を作ってほしいという依頼がある時にだけ
作ってらっしゃるのだそう。

でも…こちらは、完璧な“ナオミ”ではありませんでした。
松本シェフは当時確かに“ナオミ”を作ってらしたそうなんですが、
ルセットを持っていないので、完璧な“ナオミ”を作ることはできないそう。
クリームは“ナオミ”の味に近いと思うが、生地が少し違い、
自分流のアレンジが加わったものになっているとのことでした。

お料理も美味しそうでしたよ!






3軒目は、インナートリップご出身の西尾シェフがいらっしゃる
ホテル「ノボテル甲子園」へ。

でも、ショーケースに“ナオミ”は並んでおらず・・・
西尾シェフにおうかがいすると、普段は作られていないそう。
でも実は西尾シェフ、”ナオミ”を作りたいから
インナートリップに入られたほどのナオミ好きだそう(笑)
ルセットも持っているので、作ってくださるということになり、
待つこと数十分。。。
こんなにゴージャスな姿で登場しました!

その当時の年季のはいったルセットも拝見させていただいて、
ワクワク、ドキドキでいただいてみると…
美味しい~・・・でも、どこか違うかも?!
そうなんです!
クリームは“ナオミ”を再現できているそうなんですが、
生地は当時使っていた材料と同じではないものがあり、
苺にかかっているゼリーも配合が少し違うとのこと。

かなりいいところまでいっていたのに…残念★
でも西尾シェフがこのお菓子をお店で売るのであれば、
名前は「ほぼナオミ」と名付けます!と言われ、一同大爆笑。
関西人って、なんで一般人でもこんなに面白いんでしょう^^;

そこで西尾シェフに、誰か“ナオミ”を作れる方をご存じないか
おうかがいしたところ・・・
インナートリップの社長のご子息が東京でパティシエをされていて、
その方ならきっと!!!とのこと。





そこで早速ご子息である東京・高輪の「セ・ミニョン」の
オーナーシェフである山名シェフにお電話をしてみたところ、
ルセットも持っているので、完璧な“ナオミ”を作れるとのこと。
しかも、東京から大阪の依頼者さんのご自宅まで届けてくださるというので、
みんなでワクワク、ドキドキしながら待っていると…
ピンポ~ン♪と山名シェフ登場!
イケメンシェフの登場に、一同大歓声でした(笑)

いただいてみると・・・まさに、本物の“ナオミ”
今までいただいた3軒も、ほぼ“ナオミ”風ではありましたが、
やはり本物は別格でした!!!

サクッと焼き上げられたフィユタージュは、
パリッとほろ苦く香ばしくキャラメリゼされ、
クレーム・パティシエールとクレーム・オ・ブールを混ぜたクレームは、
コアントローとヴァニラがしっかりと効いたリッチテイスト。
ここにフレッシュな大粒の苺の甘酸っぱさが相まって…
生地、クレーム、苺の贅沢極まりない三位一体感がたまりません❤
上品で、深~い味わいに感激です。

私も当時の記憶がどんどん蘇ってきて大興奮(*^-^*)

依頼者さんも涙しながら食べてらっしゃって・・・
あらためて、人の脳裏に刻みこまれる「味」の素晴らしさ、
そしてそれを作り出される「作り手」の素晴らしさを痛感しました。




山名シェフが「ヤミヤムインナートリップ」さんの貴重なmenuも
持ってきてくださいました。
メニュー名が特徴的なのは、谷川俊太郎さんが名付けたから。
一つ一つのお菓子に名前を付け、さらにイメージの詩を付けられたのだそう。

ちなみに”ナオミ”のイメージの詩は…
「今日 生きるひそやかな 喜び」

20年以上前に、このラインナップでこのお値段って…
やはり、かなりゴージャスなお店だったんですね。
当時まだ大学生だった私は、自分でお支払していなかったので、
お値段のことはあまり記憶になかったんですが(笑)
とっても優雅な雰囲気のサロンが大好きで、
ミナミに行くと必ず、母とこちらにお邪魔していました。

今回はロケ中で、写真も綺麗に撮影できず、
シェフともお話したりなかったので、
早速次回上京時には、お店にお伺いしてこようと思っています(*^-^*)

それにしても・・・
読売テレビ かんさい情報ネットten「アナタの味方!お役に立ちます!」
このコーナー、浅越ゴエさん、素晴らしすぎます!!!
私にも、すご~~~い感動を与えてくださいました(*^-^*)
素敵な人、そしてお菓子との出会いをありがとうございました♡
私もなにかお願いごと考えてみようかなぁ。。。