この日購入したプティ・ガトーはこちらの5種類。
●フレジェ
コクのあるピスタチオのバタークリームに、イチゴをサンドしたフランス版ショートケーキ。
ピスタチオはローストと生のペーストを半々でブレンド。
これをたっぷりのバターと混ぜ合わせ、濃厚でコク深い味わい
かつ、なめらかな口溶けのクリームに。
ジェノワーズは添える程度の存在感で、しっとり、ふわっとやさしい口あたり。
キルシュがたっぷりとアンビベされています。
苺はしっかりとした食感で、やや酸味のある品種をセレクト。
以前はさぬきひめを、現在はほのかを使われているそう。
苺の甘酸っぱい香りとピスタチオのコク深くナッティな香り、
それを包み込む芳醇なキルシュの香りが相まって・・・幸せ♪
全層の香りと食感のバランスが最大の魅力のフレジエです！
●ミルフォイユ
バターをたっぷりと折り込み、しっかりとプレスして焼き上げられた
フィユタージュは、サクッ、ほろっと薄く儚い食感。
卵黄をたっぷり使用した、ぽってりとコクのあるクレーム・パティシエールとの
食感のコントラストが秀逸です！
シンプルながらしみじみと、丁寧に作られた美味しさが伝わってきます。
このぽってりパティシエールはシュークリームにも使われていたんですが・・・
私好みの濃厚な口あたりがたまりませんでした。
●モンテリマール
ナッツをたっぷり使った蜂蜜ムースに、アプリコットのジュレ。
フランス・プロヴァンス地方の伝統菓子 ヌガー・ド・モンテリマールを
ムース仕立てにしたケーキです。
散りばめられた色とりどりのナッツやチェリーが宝石のように煌めき、
淡く軽やかな色合いの春らしいフェミニンな雰囲気。
すみれと春の花々の蜂蜜をブレンドしたムースの中には、
大ぶりにカットされたピスタチオやアーモンド、ヘーゼルナッツと
赤色のドレンチェリーがたっぷり。
軽やかな蜂蜜の香りの余韻に、カリッ、コリッ♪と小気味よい食感が響き、
蜂蜜のコクのある甘みとナッツの香ばしさが絶妙なアンサンブルを奏ででいます。
たっぷりと蜂蜜が使われていながらも、アブリコのジュレの酸味がアクセントになり、
甘ったるくなく、ス～っとキレがあり、軽やかな喉越しに仕上げられています。
●フュージョンショコラ
ショコラのムースに、ショコラのクリーム、ショコラのビスキュイ、
そして漆黒に煌めくショコラのグラサージュとまさにショコラ尽くしの一品。
オペラ社のカルパノ（カカオ分70％）をムース、クリーム、ビスキュイと
3種の異なるテクスチャーで楽しむことができます。
ムースはほろっ、クリームはまったり、ビスキュイはしっとり。
食感のコントラストが素晴らしく、力強くビターな味わいながら
後味はすっきりとキレがあるので、どなたにも好まれ、
ショコラのお菓子ながら通年で人気があるというのも頷けますね。
今回はこのフュージョン・ショコラとボンボンショコラしか
ショコラのお菓子はいただいていませんが…
ショコラ好きとおっしゃるシェフの方向性を少し垣間見られた気がしました。
フランス伝統菓子を作っていきたい！とおっしゃる妻鹿シェフ。
そのお言葉通り、ショーケースにはこの他にもオペラやムラング・シャンティ、
サントノレなどのフランス菓子が顔を並べますが、その表情はどれも温か。。。
ひとつひとつ、シェフお一人で丁寧に手作りされた温もりが伝わってきます。
お口に入れた瞬間は、口あたりもソフトで、やさしい甘みと香りが広がるんですが、
食べ終わると、全層の味・香り・食感のコントラストとバランスのよさを感じる
しっかりと存在感のあるお菓子達。
誰からも愛されるやさしい味わいでありながら、しっかりとフランス菓子の
エッセンスも盛り込まれた妻鹿流フランス菓子に仕上げられています。
個人的にはやはりショコラのお菓子と、そしてぽってり濃厚なパティシエールを
使ったお菓子を追求していきたいなぁ。。。
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店名：パティスリーミラヴェイユ
住所：兵庫県宝塚市伊孑志 3-12-23 1F
電話：0797-62-7222
定休日：水曜（祝日の場合は翌日休み）
営業時間：10:00～20:00