レストラン講座 ☆ Fujiya1935 デザート編 -2 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
レストラン講座 ☆ Fujiya1935 前菜編
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レストラン講座 ☆ Fujiya1935 デザート編 -1

 
  
 
●金柑のピニャコラーダ
 


 
以前から好きだったけど、この冬特に金柑へのLOVE度がUPしていた私。
昔は金柑っておせち料理ぐらいでいか食べる機会がなかったですが、
最近はスイーツにもよく使われるようになりましたよね。

しかも数年前に皮ごと食べられる完熟の金柑が登場してから、
他の柑橘系と同様に、フレッシュな状態でいただく機会も増えました。
柑橘系特有の苦みと酸味をおびたジューシーな甘みがたまらないんです❤
この苦みが好きって、なんだか自分が少し大人になったような気がしますよね。

そんな大好きな金柑が、こんなにお洒落なデザートに変身!
まだ粉雪が降り積もる冷たい大地の中から、少しずつ
春の鼓動が芽吹いてくる・・・そんな生命力を感じられるひと皿です。

 
 
 



宮崎産の超大粒な金柑。
私が普段いただいているものよりもひと回りは大きいサイズです。
入手ルートをぜひ教えていただきたい!と切に願うほど(笑)お口に入れた瞬間に
金柑らしい苦みと酸味を纏ったジューシーな甘みが弾けます。

そしてこの金柑に添えられているのが、ピニャコラーダを分解したジェラートとジュレ。
お皿一面には、ココナッツと粉糖を混ぜたパウダーが粉雪の如く散らされています。
ちなみにピニャコラーダは、ラムをベースに、パイナップルジュースと
ココナッツミルクを砕いた氷と一緒にシェイクして作るカクテルです。

このmenu名を見た時、金柑×ピニャコラーダって
冬×夏のイメージで、季節的に少し合わない気がしたんですが、
実はシェフもそれは感じられていたそうで。。。
でも相性の素晴らしさに魅かれて作られたデザートなんだそう。
パティスリーでは、逆に合わせる可能が低い組み合わせなので、
とても興味深くいただきました。

金柑とピニャコラーダ(ココナッツ×パイナップル×ラム酒)は
想像以上に香りのマリアージュが素晴らしく、
季節感の違いなど全く忘れ去ってしまうほど。
金柑って、甘み、酸味、苦み、香り・・・と色々な表情をあわせもつ
潜在能力の高い柑橘だなぁ。。。と改めて感じさせられたひと皿でした。

 
 

 
●マンチェゴチーズの焼きたて生ケーキ

 


マンチェゴチーズは、スペイン・ラ・マンチャ地方で作られる羊乳のチーズで、
ミルキーで濃厚なコクとハチミツのような甘みが特徴です。

焼きたて生ケーキと言われるだけあって、焼きたての馨しい香りと
しっとり、ふうわりとした口あたりが身上。

添えられている、せとかのジャムと無糖の生クリームが
焼きたての生地の温もりでとろとろっとソースのように溶け、
生地にしみこんでいきます。
 
最後に焼きたてのまろやかな香りが・・・ふ~っと心が落ち着きます。

ピニャコラーダやマンチェゴチーズなど、デザートにも
スペインに関係する素材を使われているところが嬉しいですね。

 
 
 



最後にお茶をいただいて・・・
このカップは作家ものの貴重なお品だそうで、
オーダーしてから手元に届くまでにかなり時間がかかられたそう。。。
ソーサーにカップの脚を差し込む穴がないので、ちょっと不安になってしまいました。
非常に薄く、軽く作りあげられているので、指に力をこめすぎないように・・・

背後に写っているシュガーポットも、昔カレーのルーが入れられていた
銀器のようでお洒落ですよね。
お紅茶には、はちみつも添えられていました。

シェフはご自分のお料理が一層引き立てられる
デザインや素材の食器選びにも大変こだわられているので、
視覚からも、いつもとても愉しませていただいています。

 
 
 



この日はシェフとマダムのお写真を撮り損ねてしまったので、
以前Dinnerにお伺いした時のお写真から。。。
シェフの藤原哲也氏とマダムの和代さんです。

この度は、ちょっぴりいつもよりデザート重視の(笑)
レストラン講座にご協力いただき本当にありがとうございました。
私は季節を通してお伺いさせていただいているんですが、
生徒の皆さんは初体験の方ばかりだったので、
私が好きなデザートを出していただくか、それとも
今の季節に合わせたコースに仕立てていただくか悩みました。。。
でもちょっぴり先取りで、春の息吹を五感で感じることができる
お料理、そしてデザートの数々・・・
初体験の皆さまにも、Fujiyaさんの魅力を存分に堪能していただけたと思います。
本当にありがとうございましたm(_ _)m

お料理ももちろん大変素晴らしいんですが、レストランで
このデザートが好き❤って思うことができるお店は数少なく、
(一番のお気に入りは、マロン×キャフェ×ラムのデザートなんです)
シェフやマダムには本当にいつも教わることがたくさんたくさんあるので、
Fujiyaさんは私にとって、とても大切な存在なんです。 

普段はスイーツが主食です!と公言している私が 
Fujiyaさんという心から大切に思えるレストランに巡り会えたことを
本当に幸せだなぁ。。。と感じています。
シェフ、マダム、そしてスタッフの皆さま、お忙しいなか本当にありがとうございました。

 
 
 
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店名:Fujiya1935
住所:大阪府大阪市中央区鎗屋町2-4-14
電話:06-6941-2483
定休日:日曜日・第一月曜日
営業時間:11:30~13:00(L.O)/18:00~21:00(L.O)
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