
クラシカルなスタイルのサンマルク。
あっ、でも・・・私が思うサンマルクとは白黒逆かも?!
薄いビスキュイで、クレーム・シャンティー・バニーユと
クレーム・ショコラがサンドされています。
クレーム・シャンティーは、ほわっとエアリーな口溶け。
対照的にクレーム・ショコラは、まったりと濃厚。
そしてかなり個性的なビターテイストに仕上げられています。
山本さんは、チョコビックのチョコレートを好んで使われていて、
商品名にもそのチョコレート名が入っているほど。
ショコラトリーやレストランのデセールでは最近見かけることもありますが、
お菓子屋さんで使われているところは、私も数えるほどしか知らないので
どんなテイストに仕上げられているのか楽しみにしていました。
チョコビックのダークチョコレートは、ただビターテイストというだけでなく、
酸味の強いフルーツのアロマやキレのあるスパイス、ローストアーモンド
甘草の香りなどを髣髴とさせる複雑で奥深いフレーバー。
こちらのクレームも、甘み、酸味、苦みが絶妙なバランスで溶けあい、
時間とともに変化していくインパクトのあるテイストに仕上げられています。
さらにTOPのキャラメリゼも、バリッと響くビターテイスト。
きび糖も加えられているそうで、見た目の焦げ感も深く、
味もコク深く、かなりしっかりと焼き上げられていました。

シンプルなビジュアルのお菓子が並ぶなか、ひと際目を魅く存在だったのが
こちらのモンブラン。
土台はタルト生地の中にクレーム・ダマンド。
マロンクリームの中には、シャンテショコラとマロングラッセ、
アマレナチェリーというちょっと異端児のモンブラン。
TOPのデコールも、マロンではなくチェリーというのが面白いですね。
チョコチップも苦みと食感のアクセントを添えています。

マロンクリームはフランス栗と和栗をブレンド。
でも少し変わっているのが・・・フランス栗は焼き栗のペーストを使用しているんだそう。
そのせいか栗のもつ滋味深さがギュッと凝縮されている気がしました。
中のシャンティ・ショコラには、チョコビックのケンダリ(カカオ分60%)を使用。
やはり酸味の強いフルーツやスパイス、ローストアーモンドを髣髴とさせる
複雑なアロマとフレーバー。
そこにマロングラッセのねっとりとした甘みと、アマレナチェリーの芳醇な香りが
溶けあい、えもいわれぬ贅沢なテイストに。
ショコラ>マロン、アマレナチェリー>マロンというモンブラン感よりも
フォレノワール感の強いモンブラン!?
個人的には主役はシャンティ・ショコラとアマレナチェリーに感じられましたが、
それを覆う繊細で滋味深いマロンクリーム、そしてバターリッチなダマンドとの
バランスがよく、独創的なモンブランを構築しています。
マロンクリームをちりめん状に絞り、半分をショコラパウダーでお化粧し、
ショコラのディスクやチップでデコール。
ころんとダルマさんのような愛嬌のあるフォルムも可愛いですね♪
マロンのモンブランとは一線を画するお菓子ですが、
個性的なチョコモンとしてはありだと思います^^;
山本さんは、チョコビックのチョコレートの特徴を生かした
使い方がお得意なんだろうなぁ。。。
カフェバーのような外観とイケメンシェフ(笑)
そして13時ぐらいから出揃い始める生菓子たち。
全てが独自のスタイルですが、シェフの山本さんと色々お話をしながら
お菓子をセレクトできるのも楽しみのひとつ。
山本さんも、そのコミュニケーションtimeを失いたくないので、
一人で製造・販売をされているそう。
窓際にはショコラの型がたくさん並べられていたし、
クリスマスにはクグロフも作られていたそうで、
まだまだいただいてみたいお菓子がたくさんありそうな
色んな意味で興味深いお店です^^;
基本、山本さんが作りたいものを作りたいときに!というスタイルなので、
その日のmenuやショーケースに並ぶ時間をお問い合わせしてから
お伺いした方がいいかもしれませんね。
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店名:やまもと菓子店
住所:大阪府大阪市西区新町1-21-3 小林ビル 1F
電話:06-6537-7571
定休日:日曜・月曜
営業時間 不定(13:00頃に生菓子が揃い始めます)※完売次第閉店