
去る11月16日 関西日仏学館にて
「ノルマンディーのお菓子~レクチャーと懇親会」が開催されました。
ノルマンディー地方は、フランスきっての酪農地帯。
バターや牛乳、生クリームなど良質の乳製品が特産です。
果実園も多く、りんごを使ったお菓子や、シードル(発泡酒)もよく知られています。
今回は、お菓子にスポットを当ててノルマンディーの食文化を紹介。
講師とクラブ会員のシェフを囲んで、レクチャーと懇親会が行われました。
第1部は、大森由紀子先生による「ノルマンディー菓子文化講座」
開会のご挨拶前にフライングしてお話を始めちゃった大森先生。
それじゃリハーサルってことで~といつも可愛くお茶目な先生です(*^^*)♪
ノルマンディー地方の歴史や生産物、そしてお菓子の話を
とても楽しく分かりやすく話してくださるので、
まるでエッセイを読んでいるかのようにす~っと頭に入ってきます。
でも内容が盛りだくさん過ぎて…ちゃんと覚えられてるかな?!
一番へ~っと思ったのは、ノルマンディー地方にある有名なモンサンミッシェル。
サン・ミッシェルはお菓子の聖人なんですって。
日帰りツアーでも14時間程かかるので、普通の方は一度行けば
満足すると思いますが、私が3回も行っているのはそのせい?!
パリにあるサン・ミッシェル寺院にもなぜか必ず行くものなぁ。。。

今回はちょっと大人しく最後列に^^; 30数名の方が参加されていました。
懇親会用のお菓子を作ってくださったシェフの皆さまです。右から
オ・グルニエ・ドール 西原金蔵シェフ
ガトー・ド・ボワ 林雅彦シェフ
ドゥブルベ・ボレロ 渡邊雄二シェフ
パティスリーKuri 栗原永徳シェフ
菓子工房みわあおに 五月台4丁目 三輪青丹シェフ
パティスリー・モンプリュ 林周平シェフ
そして会場には来られなかったシェフからもお菓子が届きました。
パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ 藤生善治シェフ
ル・ポミエ フレデリック・マドレーヌシェフ
サ・マーシュ 西川功晃シェフ
菓子工房 ルーヴ 野崎幸三シェフ
後のお楽しみ♪ということで、あえてお菓子を見ずに会場入りしたので
どんなお菓子が並んでいるのか楽しみ~(*^^*)♪

間接照明の会場だったので、ちょっとお写真が暗めですm(_ _)m
ディスプレイ用のテーブル。
でも私、このテーブルをを見つけたのが最後の最後で・・・
シェフがカットしてらっしゃる試食用のお菓子を必死で撮ってました^^;
だけどここには並んでいないお菓子もあったので、
懇親会の試食用に作ってくださったお菓子を一挙ご紹介させていただきますね!
●ガトー・ド・ボワ ドゥイヨン・ポム

●ガトー・ド・ボワ ショソン・ポム・アンティエ

●ガトー・ド・ボワ タルト・ポワール

●ガトー・ド・ボワ ケーク・サレ・フロマージュ

●五月台4丁目 タルト・ポム

●パティスリーKuri タルト・ノルマンド

●オ・グルニエ・ドール ガトー・ポム

●ドゥブルベ・ボレロ タルト・ノルマンド

●ル・ポミエ タルト・ポム

●カルチェ・ラタン タルト・ポム

●パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ ミルリトン

●菓子工房レーヴ サブレ

●サ・マーシュ ブリオッシュ

●オーボン・ヴュータン ガトー・ピレネー

このようなイベントの時には、いつもたくさんの種類のお菓子を作ってくださる
ガトー・ド・ボワの林シェフ。
林シェフのお菓子は美味しいのはもちろん、フォルムがとても美しくて
いつも惚れ惚れしちゃいます。
普段お店でもたくさんのフランス伝統菓子を作ってらっしゃいますが、
今回のドゥイヨンは初めてなんだそう。
ドゥイヨン(別名:ブルドロ)は、丸ままのリンゴや洋梨をフィユテ生地で包んで焼いた
ノルマンディー地方が本場とされるお菓子です。
フィユテだけが先に焼けてしまい、リンゴが生焼けの状態になったりと
日本のジューシーなリンゴで作るのは難しいそう。
リンゴが半分ぐらいにしぼんじゃってるかも・・・とおっしゃりながらカットされていましたが
さすが林シェフ!真ん中に丸ごとの林檎がふくよかで美しい姿で立ち、
とっても綺麗な状態で焼き上げられていました。
でもこれだけたくさん林檎のお菓子ばかりを食べ続けていると
さすがにお口直しがほしいなぁ。。。と思いますよね。
でしょ~、そうだと思って!とちゃんとケーク・サレも用意してくださっていた林シェフ。
トマトの酸味が美味しい~♪ しかもちゃんとフロマージュの入ったノルマンディー風です。
先日いただいたオーボン・ヴュータンさんのガトー・ピレネーの小サイズも。

こんな風にシェフの方々が目の前でカットし、サーブしてくださいました。
一番奥では、モンプリュの林シェフがリ・オ・レの実演も!

最後にボワの林シェフからご挨拶が。
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワが普及活動をしている
ガレット・デ・ロワの季節はもう目の前です!
来年も1月に、こちらの関西日仏学館で献上式が行われる予定だそう。
特大のガレット・デ・ロワ、楽しみですね♪
ノルマンディーのお菓子ということで、林檎のお菓子が中心でしたが
同じタルト・ポムでもシェフによって表現方法は様々。
こんな風に一堂に集まって楽しめる機会は滅多にないので
とても有意義で美味しい時間を過ごさせていただきました。
シェフの皆さま、大森先生、そして関西日仏学館をはじめとするスタッフの皆さま
楽しい講座&懇親会をありがとうございました。
そして遅い時間まで本当にありがとうございました。
次回のクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ主催のイベントも
とっても楽しみにしています♪