ケーキの深い味わい ~モンプリュのフランス菓子~ -2 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
ケーキの深い味わい ~モンプリュのフランス菓子~ -1

 
 
 

 
 
以前は作られているお店が少なかったんですが、最近は徐々に増えてきている気がします。
メレンゲでクリームをサンドしたお菓子、ムラング・オ・ザマンドゥ・シャンティイー

モンプリュ さんではオープン当初から人気のお菓子ですが、
今年初めてプレーン以外のフレーバー、ムラング・カシスが登場しました!
パープル色に染められたムラング&シャンティは、ショーケースの中で
妖艶で神秘的な魅力をはなっています。

メレンゲ生地は、以前はそのまま天板に絞られていたそうですが、
最近はこのようにダックワーズ型を使って絞られています。

メレンゲにアーモンドプードルを加えて生地を作り、
この生地を90℃で60分、さら温度を上げて130℃で60分。
合計2時間もかけてゆっくりと焼成するので、
アーモンドの香味が十分に引き出されくるんですね。








メレンゲの間には、オーム乳業さんの42%の生クリームを使った
リッチでコクのあるバニラ風味のシャンティをサンド。

サクサクのメレンゲとミルキーなシャンティが一体となり
お口の中です~っと溶け消える至福の口溶け感。。。
この口溶け感のお陰で、こんなにボリュームがあるのに
ペロリと食べられちゃう美味しさなんです♪







サクサク状態のメレンゲは勿論美味しいんですが、時間が経って
少し湿気をおびて、しとり感のあるメレンゲも好きとおっしゃる林シェフ。
湿気ないようにチョコレートを塗ると、チョコの味が勝ってしまうので
あえてなにも塗らず、しっとりとしたメレンゲの美味しさも楽しんで欲しいとのこと。

そういえば・・・この林シェフの言葉を検証すべく
仕上げられて何時間後のメレンゲが一番好みの美味しさか
数時間ごとに食べ比べてみたことがあったなぁ(笑)







ロボクープで一気に仕込んでいくウィーク・エンド。
アプリコットジャムのグラサージュをかけ、さらにレモン汁を加えた
グラス・オ・シトロンをかけて、240~250℃のオーブンに入れて乾かします。

セバロメ(黄色液体色素)を加えたグラスは、かなり濃い山吹色ですが
焼成すると透明になるのでご安心を。
グラスは薄くかけられているので、程よいシャリ感をプラスしてくれます♪
バターたっぷりのしっとりとした口あたりのウィーク・エンドです。

 
ソルベ・フロマージュ・ブランには(溶けちゃう~と急いでいて写真を撮り損ねちゃいました)
オーム乳業さんのフロマージュ・ブランが使われていて、さっぱりとした後味。
アクセントにとても高価だというマダガスカル産のグリーンペッパーをかけて。
エピス好きの私は5倍ぐらいかけて欲しいぐらい、素晴らしい香りでした^^;

 






最後は作られたお菓子を豪華にプレゼンして。
林シェフのその場での閃きのプレゼンは、いつもとっても素敵なんです☆
この日もお店のオブジェを色々と持ち込まれていました。
(見慣れない缶がある~と思ったら、この前のフランス旅行で購入したものとのこと。
 どこで、いつの間に・・・)






 
後ろに色々なものが写りこんじゃうので、全体写真は難しいです~。。。










 
サンマルクやピュイダムールなど、キャラメリゼにはとてもこだわりをお持ちの林シェフ。
このお気に入りのスペイン製のキャラメライザーは、既に4代目だそうで、
偶然同じキャラメライザーを使われていた安食シェフと
最終的に辿り着くのはコレだよね!と小一時間も盛り上がられたとか。
お二人のマニアックな盛り上がりようが目に浮かぶようです^^;

ケーキを作る工程をとても大切にしてらっしゃるので、
朝焼きのものも多く、一度に大量に仕込むことのない林シェフ。
自分のお菓子はその場でできたてを食べて欲しいという願い通り、
サロン率は65%と高いのだそう。

イートイン、テイクアウト、製菓材料や器具などの物販、そしてお菓子教室を
オープン当初からお店の4本柱とされていて、サロンでは非日常的な空間の中で
ショーケースに並ぶ美しいお菓子の数々や材料&器具などを眺めながら
ゆったりとした時間を過ごすことができます。

またお菓子教室は、営業時間中にお店の一角で行われるという珍しいスタイル。
お茶を楽しんでらっしゃるお客様の横でお菓子教室が開催されていて、
お客様もその様子を楽しむことができるんです。
私も最初からず~っと通っていますが、生徒側にも違和感は全くないんですよ。

今回講習したお菓子やお店の様子、私にはごく日常のことで
その映像やテイストがはっきりと浮かんできますが・・・
ぜひ受講生の皆さんにもお店に足を運んでいただきたいなぁ。。。

 





 
この講習会の数日後、スイーツ甲子園 で一緒に審査員を務められる
キャラメランジュ の西村伸広シェフ。
 
昨年会場で話しかける勇気がなくて、ずっとお話したいなぁと思っていたので
この講習会でお会いできるのを楽しみにしていたんですが・・・
とっても・・ユニークな方でした^^;
大森先生が事前に、会いたがってる素敵女子がいるよ~♪
と言っておいてくださったお陰で、お土産までいただいてしまって・・・
ありがとうございましたm(_ _)m







助手を務めてくださったシェフの皆さんと。
なかなお願いする勇気がでず(笑)最後の最後に撮らせていただいたんですが・・・
ディスプレイがあるうちにお願いすればよかったですね^^;

左から、フランス菓子ミュゲ の池田龍二シェフ、モンプリュの林周平シェフ、
スーシェフの村田博シェフ、ロン・ポワン の平田章裕シェフ、
パティスリーいちりゅう の藤川誠一シェフ。
横でちょろちょろと写真を撮ってる私にも、とっても優しい皆さまでした(*^^*)♪
近いうちにきっと、お店にお伺いさせていただきます!

 
林シェフの印象はどうでしたか?とこっそりおうかがいすると・・・
ぶれない方、お菓子作りに対する確固たる信念のある方とのこと。
たった数時間ご一緒されただけなのに、さすがですね。

初のアウェイでの講習会(笑)
関東での講習会は、シェフや受講生に必ず知人・友人がたくさんいるので
全くアウェイ感がないんですが、福岡は全くの初体験。。。
でもいつもと変わりなく、とっても有意義で楽しい時間を過ごすことができました。
お菓子を愛する人に悪い人は絶対にいない! ですよね(*^^*)❤
お世話になった福岡の皆さま、本当にありがとうございました。