[WPTC2008記念講習会 ☆ introduction編 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ アメ細工編 -1 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ アメ細工編 -2 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ チョコレート細工編 -1 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ チョコレート細工編 -2 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ ガトー編 -1 ]
(WPTCオフィシャルサイト・PCG参照 )
アントルメ ・グラッセを審査する審査員は、ボンボンを審査したメンバーです。
チームJAPAN代表の審査員である中島氏も審査にあたられました。
アントルメ グラッセとは、
・アイスクリーム
・シャーベット
・機械を回したものではない、冷菓(冷凍のパルフェなど)
・パティスリーと認められるもの(メレンゲ、スポンジ、ビスキュイなど)を組み合わせたもの。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/0b/0b/j/o0480064013227422464.jpg?caw=800)
型にシリコンマットを貼り、ムースグラッセを表面にもってくるという普通とは逆の構成に。
この構成の方が、崩れにくく、デギュスタシオンに適しているのだそう。
アントルメ・グラッセは、通常のガトーとは異なる
“冷凍の世界”と和泉シェフは表現されていました。
アントルメ グラスを構成する4つ以上のパーツは、それぞれにきめ細かさを求められ、
さらに全体としてのきめの細かさも求められます。
チームJAPANの作品は硬さ・柔らかさの食感、口どけのきめ細かさは
素晴らしいものだったと審査を担当した、中島氏はおしゃっていました。
この部門で1位を獲得したのは、チームITALY。
チームJAPANは、チームUSAと並び2位を獲得しました。
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【ENTREMET GLACE(アントルメ グラス) : ENERGY(エナジー)】
ライムのムースグラッセに覆われているのは、ピンクグレープフルーツのジュレと
バジルを加えたパイナップルのシャーベット。
その中心に、グレープフルーツコンフィを合わせたバニラアイスクリームを仕込み、
グレープフルーツのゼストを加えたアーモンドのダックワーズ、ココナッツのメレンゲを重ね、
ナパージュヌートルで上掛けし、アメ細工を飾って。
グレープフルーツの酸味とアーモンドのナッティなコク、
ココナッツのやさしい風味が重なり合い、風味のバランスがよく、
各層のキメ細やかな口溶け感が素晴らしい一品。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/86/10/j/o0480064013227422503.jpg?caw=800)
2日間にわたって競技の行われるWPTC最後の味覚の審査はプチガトーです。
プチガトーの審査にあたるのは、アントルメの審査にあたったメンバーとなります。
各チームは3種類のプチガトーを製作します。
・フルーツのプチガトー1種類
・チョコレートのプチガトー1種類
・残りの1種類は自由
大会規定の指定に沿った3種類を、各13個製作しなければなりません。
これらの作品は審査員への提出はもちろんのこと、競技時間終了後に設けられる、
「展示台に各作品を展示するための時間」にパスティヤージュトレイに盛りつけられます。
チームJAPANは「とにかく美味しいと思えるものをとことん作っていこう」
というところからこの作品を考えられたのだとか。
和泉シェフは、この講習会でプチ・ガトーを作られている際にも
まずは美味しいものを、そして作業性を考えて作りました
と繰り返しおっしゃってらっしゃいました。
作業性を良くするためのアイディアのほとんどは、
日々の仕事をしている中で生まれたものなのだそうです。
たとえば、プチ・ガトーを型から抜いているこの道具は、
〇印良品のアクセサリーケースを重ねて作られたものだそう。
スコーン!と気持ちよく型から抜けていましたよ(笑)
またプチガトーのPETALの底に使用されているノワゼット・クランブルは、
アントルメのMIRAGEで、サイドにつけたノワゼット・クランブルと同じもの。
同じ素材を形を変えて使うことで、
全く違うパーツを使っているかのように表現するこの手法こそ、
日々の仕事の中から見つけ出されたものだそう。
プチ・ガトーを作るということは、シェフの方々にとって最も日常的な作業ですものね。
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【PETITS GATEAUX(プチガトー) : PETAL(ペタル)、STUB(スタッブ)、ORE(オール)】
手前右から反時計回りに・・・
Petal(ペタル):フルーツのプチガトー
フリュイルージュのジュレが斜めに仕込まれた
シンプルながらにオリジナリティーあるデザインの作品。
クレーム・マスカルポーネにほのかにミントの香るフリュイルージュのジュレ、
アーモンドのダコワーズ、ノワゼットのフィイユティーヌを重ね
ノワゼット・クランブルを土台に。
スリジェに原型となったプチ・ガトーがあるのだそう。
ベリーの酸味とミントのさわやかな香味、カリカリと響くナッツのコクの
フルーティーなハーモニー。
Stub(スタッブ):チョコレートのプチガトー
キャラメル・サレとクレーム・ショコラを流した小さなタルトと
ビスキュイショコラを口どけのよいムースリーヌ・ショコラで覆い、
グラサージュ・ショコラに金粉を加えたものを上掛け。
ヌガティーヌ・カカオ・ピスタッシュをのせて。
61%のダークチョコレートを使用したビターで濃厚なムースリーヌと
キャラメルの塩味、カリカリのヌガティーヌのアンサンブル♪
キャラメル・サレとクレーム・ショコラを流した小さなタルトと
ビスキュイショコラを口どけのよいムースリーヌ・ショコラで覆い、
グラサージュ・ショコラに金粉を加えたものを上掛け。
ヌガティーヌ・カカオ・ピスタッシュをのせて。
61%のダークチョコレートを使用したビターで濃厚なムースリーヌと
キャラメルの塩味、カリカリのヌガティーヌのアンサンブル♪
ORE(オール):残りの自由なプチガトー
バニラの香りをしっかりとつけたアプリコットのソテーに
アプリコットとパッションのクレームを重ね、プラリネクリームで覆い、
ダコワーズ・ショコラとクルスティヤン・アマンドを重ねて。
仕上げにホワイトチョコレートのアパレイユを吹き付け、
アプリコットのジュレとパッションシードを飾って。
バニラの甘い香りと、パッションの酸味によって、ジューシーなフレッシュ感を
引き立てられたアプリコットとナッティなプラリネのハーモニー。
引き立てられたアプリコットとナッティなプラリネのハーモニー。
アントルメとアントルメ・グラッセに飾るアメ細工を作る川村シェフ。
それでは改めて、味覚部門全作品をご覧ください。
●アントルメ 「Mirage(ミラージュ)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/2c/a2/j/o0640048013227422530.jpg?caw=800)
●アントルメ・グラッセ 「Energy(エナジー)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/dd/86/j/o0480064013227422534.jpg?caw=800)
●アシェット・デセール 「Aurora(オーロラ)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/71/a9/j/o0640048013227422537.jpg?caw=800)
●プティ・ガトー 「Petal(ペタル)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/0b/68/j/o0640048013227422541.jpg?caw=800)
●プティ・ガトー 「Stub(スタッブ)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/e9/10/j/o0640048013227422545.jpg?caw=800)
●プティ・ガトー 「Ore(オール)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/b4/94/j/o0640048013227422550.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/fd/f5/j/o0640048013227422551.jpg?caw=800)
●ボンボン・ショコラ 「Mur mur(ミュー・ミュー)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/f6/3f/j/o0480064013227422561.jpg?caw=800)
●ボンボン・ショコラ 「Ripple(リップル)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/1a/76/j/o0480064013227422565.jpg?caw=800)
●ボンボン・ショコラ 「Drops(ドロップス)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150224/13/yukijenne/5e/37/j/o0480064013227422572.jpg?caw=800)
この記念講習会から2週間余り・・・
毎日毎日膨大な写真と睨めっこをして、やっと書き終わりました~。
全くプロ目線ではないので、初めてこのような講習会に参加させていただいて
一からピエスを組み立てていくところを拝見し、
そのあまりに繊細かつ迫力のある美しさから得た感動と、
ちょっとほろっときてしまうほどの、3選手のチームワークの素晴らしさを
自分の備忘録として書き留めておきたかっただけのはずが・・・
改めて、WPTC2008に関して記録されたものを読むにつれ、
興味と感動がますます大きなものになっていき、このような長編に・・・
この講習会で、ピエスの魅力と、チームJAPANとしてコンクールに臨まれる
シェフの方々の雄々しい姿に惚れこんでしまった私は(笑)
来年の2月に開催される、WPTC2010の予選会に駆けつけるのはもちろんのこと
来年1月にリヨンで開催されるクープ・デュ・モンドも
現地まで応援に行こうと思っています(*^^*)♪