「秋に聴きたいメイデン」(スタジオアルバム)三部作最終章の今回は2000年代の秋リリース作品である「Dance of Death」(2003年作品)と「A Matter of Life and Death」(2006年)の2枚についての話です。
1990年代の作品は、リリース当時に個人的に辛かった思い出や悲しい思い出もあったので😖😞ついついボヤキも多くなってしまいましたが😅2000年代は(リーマン生活も10年を超えていろいろ鍛えられたのかw)比較的安定していたので(?)サクサク書き終わりたいと思いますw
なお、2010年代以降も「The Book of Souls」(2015年)と「戦術(Senjutsu)」(2021年)という秋リリースの作品がありますが、リリース当時あまり聴き込んでいなかったので😅(「その1」でも言ったように)このブログでは取り上げませんw
まず、Dance of Death
13枚目のスタジオアルバムで2003年9月2日にリリースされました。
1994年に一度IRON MAIDENを脱退したブルース・ディッキンソンが、1999年にバンドに電撃復帰!
さらに、1990年に脱退したエイドリアン・スミスも復帰してトリプルギター体制となり、新世紀を迎えた2000年に12thアルバム「Brave New World」をリリース!
ブルースの圧倒的な歌唱力とエイドリアンによるキャッチーな作風とギターが再びバンドに戻ったことで、作品の華やかさが増して世界中で高評価を獲得!
日本ではブレイズ在籍時にやや失速したように思えたバンドの人気も復活して(いや、80年代を上回ったかもw)ツアーも大好評でした!
続いて制作された本作「Dance of Death」は、全員が曲を書いたこともあって、さらにバラエティ豊かな作品となった印象を受けました!
キャッチーでスピード感があるエイドリアン作(スティーブとの共作)の「Wildest Dreams」で幕を明け、続く(ディブとスティーブの共作)「Rainmaker」はディブ・マーレーらしいメロウなギターリフが印象的なキャッチーな曲で掴みはオッケー!
初めてニコ・マクブレインが曲作りに参加した「New Frontier」も新風を吹き込んでいて、アルバムの中でよいアクセントになっているし、ラストを飾る「Journeyman」は、メイデンには珍しいアコースティックギター主体の曲で新鮮な印象であるとともに、アルバムをドラマティックに締めくくっています!
そして、スティーブ作の「No More Lies」やスティーブ主導の(他のメンバーとの共作)「Montsegur」、「Dance Of Death」、「Paschendale」、「Face In The Sand」は緻密な構成で雄大なスケール感を持つ大作で、アルバムを引き締めている印象です!
翌2004年2月には来日公演も実現!
この時は22年ぶりに札幌公演もあって、しかも会場は学生時代に幾つもの思い出深いライブを観てきた北海道厚生年金会館だったので行きたくて仕方なかかったのですが😆(当時も川崎在住で)多忙な時期のド平日だったので泣く泣く断念😥
それでも、さいたまスーパーアリーナ公演はアリーナ席の悪くない位置で観れて、圧巻のライブを満喫できたのでよかった😆
そういえば、この頃からやたらとガイジン客が増えたように思うけれど、たまたま自分の周りがそうだったのかな🤔
(指定席ではなかった2008年の「SOMEWHERE BACK IN TIME WORLD TOUR」(幕張メッセ)も、自分の周りはガイジンばかりでちょっとしたトラブルもあった記憶がw)
前作「Brave New World」のツアーでもそうでしたが、この時もブルースが歌声・ステージ上の動きともに絶好調で、90年代に観た「No Prayer on the Road Tour」、「Fear of the Dark Tour」以上に思えましたが😆きっと念入りに準備してきたのだろうな😀
たとえばタイトル曲の「Dance of Death」ではマントを羽織ったブルースがクルクル回転しながら“見得を切る”ポーズもキマっていて、表情を含めた“演技力”でも目を見張らせてくれたし😲歌声の方も圧巻で、スタジオ盤と違和感なく歌い上げていた印象でした😆(90年代はフェイクして“逃げる”ことも少なくない印象だったけれど😅)
もちろん、ブルース以外のメンバーも万全の仕上がりでした!
前作のツアーから、各メンバーとも“風貌”は急に老け込んだような印象を持ちましたが😅運動量は90年代までと変わらないどころか、この時のツアーではさらに若返ったかのような印象もありました!
そういえば、この時のさいたまではグッズ売り場が屋外にあって、チケットの確認もしていなかったと思われ(従ってチケットを持っていない人でも買えてしまう😑)欲しかったツアーTが瞬殺で品切れになりロンTしか買えなかった記憶がありますが、他の会場はどうだったのだろうか🤔
(さいたまスーパーアリーナは、この時以外にもいつぞやのラウドパークなどグッズ売り場が屋外だったことで、欲しかったグッズが売り切れでザンネンな思いをしたことが何度かあったような😞)
それでは「Dance of Death」についても、アルバムと結びつく個人的な思い出について語らせてくださいw
本作を聴くとまず思い出すのは、リリースの少し後に久々に行ってきた秋田と道中の風景ですね😌
自分は1997年から前年の2002年までの6年間は毎年何度も八郎潟にバス釣りをしに行っていたのですが、この時は1年ぶりの秋田だったので、目に映る風景がどれもこれも懐かしく感慨深くて😭移動中に聴きまくった本作の収録曲に強くリンクしているのです😌
「1年くらいのご無沙汰だと、それほど久々感はないのでは?」と思われるかもしれませんが、それまでは毎年、春(主にGW)、初夏、秋の3回以上は通っていて、たいがいは2泊3日(以上w)の日程でしたのでねw
(従って故郷札幌、20年以上住んだ川崎、7年近く住んだ会津若松に次いで“4番目の故郷”という印象w)
ちなみに、この年(2003年)の春と夏に秋田に行っていなかったのは、この年から秋田県の条例で外来魚の再リリースなどが禁止となり、実質的にバス釣りができなくなったと思っていたからなのですが、少し前に行ってきた友人から「そう心配するほどではなかった」と聞きw(在来種のトラウトやシーバスなどはふつうに釣りができますしねw)久々に行ってみようと思ったのです。
川崎~八郎潟間は、途中の食事・休憩含めると(安全運転なのでw)8時間前後かかり、現地でも(八郎潟はその中に山手線が入る広さゆえw)相当な距離を走るので🚙💦道中は何枚ものCDを聴くわけですが、本作は当時のお気に入りだったので、行き帰りの車中だけでもそれぞれ何度も聴きましたからね😅🎶
(この時代に乗っていた車にはCDチェンジャーを積んでいたので、道中何度かCDを入れ替えますが、「Dance of Death」は1枚目に入れっぱなしでしたw)
たとえば、スピード感のある「Wildest Dreams」や「Rainmaker」は川崎をスタートして間もなくの首都高や福島から岩手の東北道を爆走している時🚙🎶
ドラマティックな「Dance of Death」や「Paschendale」は、早朝の秋田道🚙
侘びさび感のある「Journeyman」は、ススキや葦の穂がゆれる八郎潟や大潟村の風景などが瞼に浮かんできます😌
(これらの記憶と結びついているのは、自分だけでしょうけど😅)
「作品と結びついた記憶」というわけではないですが、この時は久々に「サンルーラル大潟」に泊まったことも思い出深い😌
1990年代(97~99年)は八郎潟に行った時の定宿だったのですが、2000年頃より八郎潟にバス釣りをしに来る人が爆発的に増えて一時期は(半年前でも!)予約が取れなくなりご他の宿を利用していました😞
(八郎潟から20kmほど離れた山間の宿に泊まったこともw)
ところが、2003年以降は(「外来魚リリ禁条例」効果なのか?)再び比較的ラクに予約が取れるようになり、この時は宿泊日の1~2週間前でも予約が取れたようなw
こちらの宿は最上階にモール温泉の大浴場があることと(もちろん各部屋にもユニットバスあり)食事が美味しいことが魅力!
当時はめちゃ美味しかった洋食のコース料理を現在は出しておらず、和食と中華コースのみになっているそうでザンネンですが😞
「料理の鉄人」にも出演したことがあったという当時の凄腕料理長が、その後退職されたからなのかな🤔
ニク(特に牛肉)、魚介類、野菜など新鮮で美味しい食材に恵まれた土地で、特に魚料理がバツグンに美味しかったので、いつか復活して欲しいところですが😞
モール温泉は黒く濁り舐めると塩辛くヌルヌルした泉質で(こちらは太古の海水のなれの果てだそう)、現在住んでいる札幌の周辺にはけっこう多いので最近はあまりありがたみがなくなりましたが😅川崎在住の当時は珍しくて入浴するのが楽しみでした😄
(その後、川崎にも「志楽の湯」というモール温泉がオープンし、また実は都内にもあちこちにあることをその後知りましたが😅)
隣接する日帰り温泉「ポルダー湯の潟」もモール温泉で、サンルーラルの予約が取れなかった時期も来ると必ず寄っていましたし、サンルーラルに泊まる時もたいがい入浴していましたw(館内の大浴場よりも広いし、生ビールが美味しいのでw)
「本作リリース当時は悲しい思い出はなかった」と書きましたが、そういえばこの時は会社のパソコンを持ってきて、週明けに上司に見せる資料の手直しなどをしていた悲しい記憶がありましたねw
(当時の上司がパワハラの天才のような人だったもので😅)
続いてA Matter of Life and Death
本作のライナーノーツでセーソク(伊藤政則)氏が書いているとおり「IRON MAIDENの(本作発表時点での)歴史上、最もプログレッシブな作品で、緻密な構築美と強力なメロディが融合した作品」です!
ニコを除く全員が曲を書いていますが、キャッチーな曲が得意なエイドリアンまでもが、壮大で「緻密な構成美」を誇るスティーブの作風に寄せた曲作りをしていて(
7thアルバム「Seventh Son of a Seventh Son」のようにコンセプトアルバムというわけではありませんが)まるで組曲のような印象があります!
アルバムがリリースされた翌月には早くも日本公演が実現😆
我ながらしっかり予習してw 歌詞もしっかり覚えて臨んだ印象だったので、リリースから半年後あたり(翌年の春先頃)だったのかと思っていたら、ちょうど今頃(10月最終週)だったらしい😅
(ということは、リリース後の約2週間で“猛勉強”したということかなw)
自分が参戦した初日(10月25日)の日本武道館公演を含むこの時のツアーは、なんと本作の“全曲完全再現ライブ”でした😲😆
「完全再現ライブ」なので本作を収録順に演奏してくれたわけですが、新曲に対するお客さん達の反応はどうもいまひとつといった印象だったような😑😅
というか、本作最後の「The Legacy」が終わって、定番曲「Fear Of The Dark」が始まった時の爆発的な歓声が強烈でお約束の(ギターフレーズにあわせての)シンガロングもスゴい盛り上がりだった印象があったので🔥本作収録曲の演奏時は比較的静かに思えたのかもw
リリース後間もない時期でだったので(歌詞を十分に“予習”できておらず)定番曲のようにシンガロングする人が少なかったことと😅新曲はミドルテンポの曲が多かったこともあったのだろうか🤔
あるいは、自分のように“並みのバンド”だったら再現不可能な複雑で緻密な構成の楽曲達を「完全再現」してみせてくれたことに、まさに「言葉もない!」ほど感動して、固まってしまった人も多かったからかもしれませんがw
実際に、「完全再現」された本作の収録曲は圧巻で、スティーブやブルースが完全再現ライブに強い自信を持ち、本人達も楽しみにしていたことが納得のライブでした!
自分にとっては初めて日本武道館で観るメイデンのライブだったこともあり(1987年の「Somewhere on Tour」でも武道館公演があったそうですが)、この日のことは忘れられないですね😌
さて、本作と結びつく思い出といえば、茨城の霞ケ浦の風景w
川崎在住時はブラックバス釣りでよく霞ケ浦に行っていたのですが、前年の2005年からしばらくご無沙汰していて、本作がリリースされた10月から11月にかけてふたたび足しげく通うようになったので、移動中によく聴いていた本作が秋の霞ケ浦の風景とリンクしているのだと思いますw
霞ケ浦も八郎潟と似通った風景なのですがw(当時は)よく釣れてなかなか忙しかった八郎潟と違って、なかなか釣れない霞ケ浦では広大な湖面を延々と眺め続けていることが多いので😅ミドルテンポで雄大な曲が多い「A Matter of Life and Death」収録曲がしっくりしたのだろうなぁw
(湖面を眺めている時も、いつバイト(アタリ)があっても対応できるように、集中してはいたと思いますがw)
ちなみに、しばらく霞ケ浦にご無沙汰していたのは、昔のように釣れなくなったこともありますが、2005年からルアーの管理釣場が一時的にマイブームになったためw
管理釣場とはすなわち“釣り堀”なのですがw ナゼ釣り堀なんかに通うようになったかというと、2005年に「外来生物法」というものが施行されて、当初はそれまでのように大手を振ってブラックバス釣りができない風潮があり、代わってルアーの管理釣場にスポットが当たるようになって、自分も“釣られてしまった”ので😅
このため1年くらいは管理釣場にのめりこんだのですが、そのうちだんだんと飽きてきたので(しょせんは釣り堀ですからねw)、バス釣りに戻りたくなった時に、他県(神奈川県、山梨県など)と比べると、茨城県は比較的寛容だったので以降は集中的に通うようになったのですw
この年(2006年)も、仕事では前任者達が放置してきた“負の遺産”のような案件を押しつけられるなどなかなか辛い時期ではあったのですがw プライベートはまずまず充実していて、特に10月はメイデンのライブもあったしラウドパークもあったので(ネガティブな感情と差し引きすると)まずまずハッピーな時期でしたねw
メイデンの作品は、3回に渡ってご紹介した「秋に聴きたい」作品群のみならず、どの作品も聴きまくったものですが、それだけヘビロテできる作品を発表し続けてくれているIRON MAIDENにはあらためて感謝です😌🙇♀️
「いつ聴く時間があるのだろう」というくらい膨大な数のCDやレコードをコレクションしている人がいて(自分もそこそこ多くの音源をストックしている方だと思うけどw)、羨ましく思うこともありますが、リリース時にヘビロテして当時の思い出と強く結びついている作品と多く出会うことこそハッピーなことだと思うし、その点でIRON MAIDENは(秋リリース作品に限らず)ヘビロテしたくなる傑作を数多くリリースしている素晴らしいバンドだと、コレを書いてあらためて思いました😌
最後になりますが、去る10月21日には初代ボーカリストのポール・ディアノが66歳という若さで他界するという悲しいニュースがありました😥
自分はどちらかというと、広いレンジと表現力豊かな歌唱テクニックを持つブルース派のつもりではありますが、初めてメイデンを聴いた時には、シャウトが印象的なポールの歌声には衝撃を受けて憧れていたので、訃報を見て以来、毎日のようにポール時代の作品や、ポールのソロ作品を聴いています🎶
この2枚はポール来日時のライブ盤(EP)で、まだ粗さもありますが、勢いがあっていいですね🔥😆
ちょうど10年前に来日してくれた時に、日本のUNITEDと共演してメイデンの曲を中心に、独特の歌声を聞かせてくれましたが、この時が見納め・聞き納めになってしまったなぁ😥
あらためて、ご冥福をお祈りいたします🙏
以上です。








