前回、やる気を出しすぎて問題の答えを次の日に発表したら苦情が来たため、今回もほんのり放置してみた平尾由希です。

はい、単なるサボりの言い訳です。すみません。

 

先日の問題(過去記事クリック)の答えは「カットバン」でしたきらきら!!

少し難しかったでしょうか。そう、「絆創膏」のことを長崎の人は当たり前のように「カットバン」と言います。

カットされた絆ってなんや〜。由来をご存知の方がいれば教えてください。

 

さて、歴食サミットからちょうど1ヶ月経った今日<後編>のリポートです。遅。

第2回サミットの会場となった島根県益田市の取り組みの中心は「中世の食再現プロジェクト」きらきら!!

 

益田家に伝わる「益田家文書」の中の、毛利元就をもてなした「祝膳」の記述を元に、

2008年より益田市内の食品製造業者さんや有志の皆さんが料理の再現や商品化、

寺院などでの料理の提供イベント開催などに取り組んでいるもので、

益田市では官民が連携し、中世益田の歴史を生かした活動がどんどん広がりを見せています。

 

歴食サミットでは料理を召し上がっていただくイベントや祝膳のレプリカの展示も大好評でしたきらきら!!

 

 

一方、大ホールでは各地の事例発表、パネルディスカッションが開催されました。

 

長崎県平戸市は黒田市長自らが、生月に息づく「鯨食文化」に関してご講演くださいました。

生月の捕鯨とキリスト教弾圧の歴史、隠れキリシタンの歴史には非常に深い繋がりがあったこと、

平戸が歴史、恵み、祈りをテーマに地域づくりを行なっていることなどが実に興味深く、

もっともっとお話を伺っていたかった!

ふるさと納税日本一で全国的にも有名になった平戸市ですが、黒田市長のリーダーシップやお人柄はもちろん、

個性あふれる役場の皆さんとのチームワークの良さが平戸の勢いに繋がっているのだなと、

すっかり平戸市のファンになってしまいました。

 

そして、長野県須坂市からは豪商の館田中本家博物館の田中さんが、

「豪商」と呼ぶにふさわしいそれはそれは立派なお屋敷で行なっている江戸時代の料理の再現のこと、

その歴史を知ってもらうための工夫などをお話くださいました。

大雪が降った日に訪ねた田中本家博物館、

時間がゆっくり流れる雪の庭園を見ながらいただいた再現料理の重箱弁当は本当に素晴らしく、

田中さんにご説明いただく須坂の歴史、食の歴史のお話に時間を忘れて聞き入ってしまいました。

四季によって表情が変わる田中本家、また別の季節に再訪してみたいと思います。

 

宮城県栗原市からは、くりはらツーリズムネットワークの大場さんが、

食や人などの地域資源を活用した体験プログラムを通じた観光、ツーリズム事業に関してご講演くださいました。

私も何度もご招待いただいてブログで紹介していますが、

皆さんの取り組みの一つ一つが、足元にある地域資源と人との繋がりを大切に思う気持ちにあふれる本当に素敵な事例です。

(関連過去記事はこちらクリック

 

 

最後に歴食を通じた地域作り、人作り、地域間の連携などを確認した歴食サミット宣言文が採択され、閉会しました。

 

今回、私はサミット当日のパネルディスカッションのコーディネーターだけではなく、

付随するお土産物開発プロジェクトから事例を発表していただく地域の紹介、現地視察までガッツリと関わらせていただきました。

 

半年間に渡る密なお付き合いの中でしみじみ感じた益田市の皆さんの素晴らしいところは

「官」と「民」が強い協力体制を取れる絆の深さです。

 

地域活性の取り組みは行政が主体の公共的なもののように思いますが、

地域資源を有効利用して事業を行うことが得意な民間の事業者が運営の中心となり、

地域住民の皆さんが参画して「楽しさ」と「利益」が両立したとき、

地域は一つの大きな「運命共同体」となって、その取り組みと経済活動はさらなる広がりを見せる。

益田市の事業者さん、益田市役所の皆さん、商工会議所の皆さん、地域住民の皆さんの仲間に入れていただいて、改めて教わった気がしています。

益田の歴食サミットは終わりましたが、また皆さんにお会いできる日を楽しみにしていますきらきら!!

 

 

お越しいただいた皆様も本当にありがとうございました!

歴食の取り組み、この後も是非ご注目くださいきらきら!!

 

 

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