ジェンダーレス時代の男女の『新しい』別れ方 | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

ジェンダーレスによって新たに発生した別れ際の揉め事に正しい解決策を授けたいと考えています。男性が弱くなり、女性が強くなり、「対等なパートナー」へ変化した結果、交渉で不利になったのは、皮肉にも妻の方でした。

 

がっかりメール③

 

ジェンダーレスで共働き夫婦が当たり前の時代になりました。まずジェンダーレスとは男女間の「性差」がなくなる現象ですが、専業主婦(458世帯)は共働き(1,177世帯)の半分しかいないので「男は外で働き、妻は家を守るべき」なんて嘘。さらに働く女性は10年間で10%以上(340万人)も増加し、現役世代(25~44歳)の就業率はほぼ同数(女性78% 男性83%)です。(令和4年、男女共同参画白書)

 

街中

 

私は行政書士、FPとして20年間、年3,000件の相談を受けるなかでジェンダーレス夫婦の解決法を見出しました。特に顕著なのは親権、貯金、性、家の四つ。

 

例えば、ジェンダーレス前の育児は専業主婦のワンオペなので親権は妻で異論なし。そして妻は「内助の功」を理由に夫が稼いだ貯金を「もらう側」。また籍を抜く前に新しいパートナーを見つけるのは夫だし、ローン返済は無理なので家から出ていくのは妻でした。

 

しかし、ジェンダーレス後は違います。家事育児が得意なイクメン夫は親権を欲しいし、非正規で貯金が少ない夫なら妻は「渡す側」に。タイパ優先の妻は先に相手探し、後に夫と離婚の順で進めたいし、妻はローン返済可能な稼ぎがあるから家を売りたくない。

 

親子

 

男性より頑張り屋の女性は注意してください。離婚する際、子を取られ、家を失い、金を奪われ、「私の何がいけなかったの」と泣きじゃくる女性を私は何度も見てきました。

 

「ジェンダー平等」は国連サミットで採択された「SDGS」の目標の一つ。2023年6月、国会でLGBT法が成立したばかり。今後も進む一方のジェンダーレス化により、シングルに戻る際、思わぬ罠に引っかかる女性を減らしたいと考えています。