夫を「あいつ」と呼ぶ妻の4つの共通点 | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

 先日はまた初夏のような陽気だそうですね。露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。なかなか体も心も追いつきませんが、無理せずボチボチですね。

 

街中

 さて、ここからが本題です。

 妻が夫のことを外で呼ぶときの呼称は「旦那」「主人」「夫」などが圧倒的多数ですが、過去の相談事例を振り返ってみたところ、「あいつ」と呼ぶケースは離婚につながりやすいようです。全体の4.2%ですが無視できないでしょう。どのような経緯で「あいつ」と呼ぶようになったのでしょうか?

 最後に4人目は60代の妻ですが、なぜ、夫のことを「あいつ」呼ばわりするのでしょうか?

 「あいつがハンコを押したんだから!」

 そうやって声高に息巻くのは橋本美智子さん(61歳、仮名)美智子さんは先月の15日、役所へ離婚届を提出し、40年近く連れ添った夫と別れたばかりなのですが、ようやく夫という存在から解放され、喜びや嬉しさ、そして達成感などを口にしても良さそうなものですが、なぜ第一声が「ハンコを押した!」だったのでしょうか?

 

女性③

 美智子さん夫婦には複雑な事情がありました。離婚から遡ること2年前、夫が脳梗塞で倒れたのですが、脳の器質性障害のため左片麻痺の症状が残ったそうです。そのため、障害1級の認定を受け、労災年金と障害年金を受給しながら苦しい生活を強いられてきたそうです。

 そんなふうに美智子さんは2年間、夫の身の回りの世話、家事の全般、そして介護を担ってきたのですが、体力的にも精神的にも、そして金銭的にも我慢の限界に達してしまったようで…


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女性①

 そんななか心身ともに障がいが残る夫に対して、少々強引ですが、離婚届の住所、氏名の欄に記入させたのです。夫が「離婚の意味」をきちんと理解しているかどうか定かではありません。

 そして、それ以外の箇所は美智子さんが記入し、証人の欄は美智子さんの妹2人に記入してもらい、すべての欄が埋まった状態で、離婚届を役所へ提出し、無事に受理されたのです。

 法律上、2人は夫婦という間柄だからこそ、夫は妻と、妻が夫を支えていかなければならないのですが、逆にいえば、2人が離婚し、間柄が「元夫婦」に変われば、その限りではありません。

 妻が夫に尽くし続けるかどうかは個人の自由。もはや無理に強いられることはないので、離婚届は紙っぺら1枚ですが、美智子さんにとっては大違いです。

 

女性②

 美智子さんは近くに住んでいる(夫の)弟夫婦に「あとは任せたから」と一方的にメールを送り、まるで逃げるように家を出てきたのですが、弟夫婦は美智子さんが夫(兄)のことを「あいつ」呼ばわりするほど追いつめられていたことを知っていたかどうか…今となっては定かではありません。

 「今さらあいつに何を言われても構いません!」

 美智子さんはそんなふうに開き直りますが、決して感情的に突っ走ったわけではなく、悩みに悩み、迷いに迷った末の結論だったことが窺えました。前述の通り、確かに法律的には何の問題もなく、後ろ指をさされる筋合いはありません。

 しかし、社会的、常識的、そして倫理的にどうなのか…罪悪感や後ろめたさ、後悔の念はこれからも付きまとうでしょうが、「ハンコを押した方が悪い」と元夫に責任転嫁をすることで、何とか精神状態を維持しているように見受けられました。

 

電話

 ここまでは夫のことを「あいつ」呼ばわりするような妻の相談実例を30代、40代、50代、60代と、年代ごとに紹介してきましたが、どのような共通の特徴があるのでしょうか?

 まず1つ目の特徴ですが、被害妄想の塊で思い込みが激しく、1人で問題を抱え込む点です。

 

 例えば、1人目の美穂さんは自分の頭で考えず、母親のアドバイスが正しいと思い込み、2人目の恵子さんは3年目の夫婦喧嘩を根に持って「離婚しかない」と思い込み、3人目の美香さんは保険金を受け取れないから塀を修理できないと思い込み、4人目の美智子さんは夫の介護から逃れるには離婚しかないと思い込んでいるのですが、4人に共通しているのは「夫を信用していないこと」です。


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がっかりメール③

 次に2つ目の特徴ですが、相手の了解を得ず、力ずくで事を進めようする点です。

 例えば、1人目の美穂さんは前もって夫に何も話さず、こずかいを減らしたり、2人目の恵子さんは前もって夫に何も話さず、警察に通報したり、3人目の美香さんは前もって夫に何も話さず、保険金の受取を辞退しようとしたり、4人目の美智子さんは前もって弟夫婦に何も話さず、離婚届を提出したりしているのですが、4人に共通しているのは夫婦間でまともにコミュニケーションをとる気がないことです。

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がっかりメール②

 そして3つ目の特徴ですが、性根が腹黒いので表と裏があり、言動が矛盾している点です。

 例えば、1人目の美穂さんは離婚するつもりなのに「離婚したくない」と言い、2人目の恵子さんは子供が大学を卒業するまで離婚できないのに離婚のタイミングを計ったり、3人目の美香さんは夫が潔白を主張しているのにフェイスブックをチェックしたり、4人目の美智子さんが離婚に踏み切った理由は「介護疲れ」なのに「離婚届にハンコを押す夫が悪い」と責任転嫁したりしているのですが、4人に共通しているのは自分の本音を夫に悟られないようにしていることです。

 今回の4人の女性相談者は私に対して「あいつ」と口走ったのですが、これは私の前だけに限らないでしょう。例えば、妻の両親や近しい友達、そして会社の同僚と話すときも、同じように夫の呼び名は「あいつ」なのでしょう。

 なぜなら、夫の愚痴や悪口、不満をこぼすことができるくらいの距離感なら、今さら畏まって「主人」「旦那」「亭主」などと猫をかぶる必要もないからです。


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背伸び

 「外で妻が夫のことを何と呼んでいるのか」

 そのことがどうしても気になるのなら、例えば、妻がこそこそと隠れてトイレで電話をしていたら壁に耳を当ててみたり、妻が帰省先で母親とひそひそ話をしていたら聞き耳を立ててみたり、最悪の場合、妻のかばんにICレコーダーを仕込んで録音しまっても良いかもしれません。

 もし、妻があなたのことを「あいつ」と呼んでいたら…結婚当初から現在まで、妻は夫のことを外で「旦那」「彼」「亭主」などと呼んでいたのに、途中で「あいつ」に切り替わったのなら、呼び名の変更は夫婦の危険信号です。

 

男性

 妻が離婚を視野に入れるほどに、夫に対して恨みや憎しみ、そして復讐の念を抱いている可能性が高いので、このまま放置しておけば、近い将来、夫婦の修羅場というエックスデーをむかえるはず。

 黄色の信号がそのまま赤色に変わるのか、それとも赤色を通り越して青色に変わるか…どちらか選ぶことができるのは夫の側です。

(おわり)

 

男性②

 現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですがおかげ様で54回目が公開されました。

 今回は『両親を虐待する出戻り姉!父急死で相続決着前に追い出した弟の妙手』です。男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

http://diamond.jp/articles/-/124819

 

ダイヤ