起立性調節障害(OD)で悩むお子さんを持つ親御さんへ。
「朝起きられない」「頭痛がひどい」「学校に行けない」——そんな日々に、少しでも希望の光を届けたいと思い、この記事を書いています。
私が提案するのは、昭和11年から続く「川本療法」アドレナルセラピーの考え方に基づいた、自宅でできるケア方法です。
先生のブログの図解入り説明になります⬆️も見てね!
増加する治療困難な慢性頭痛
最近、一般的な頭痛薬であるアセトアミノフェンやNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)などが効かない患者さんが増えてきています。このような状況において、医療現場ではトリプタン系薬剤が処方されるようになりました。
なぜ従来薬が効きにくくなってるの?
頭痛だけでなく、アトピー性皮膚炎、乾癬、好酸球型副鼻腔炎、過敏性腸症候群など、多くの疾患でステロイドなどの効果が低下しています。根本原因の解決が後回しにされ、薬物療法に依存することで、薬剤耐性が形成されたと推測されます。
しかし、薬が効かない背景には「過敏な神経反応」や「免疫の過剰反応」が関係している可能性があります。
片頭痛発症の流れ
- 血管収縮何らかの刺激により、まず血管が収縮します。
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血管拡張患部に血液を送ろうと、血管が急激に拡張します。
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三叉神経刺激血管拡張時の脈動が、近くを走る三叉神経を刺激します。
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CGRP放出三叉神経の刺激により、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が放出され、これが痛みの原因となります。
厄介な悪循環メカニズム
非常に厄介なことに、CGRPの作用も血管拡張を引き起こします。
つまり、以下のような悪循環が発生してしまいます:血管拡張→三叉神経刺激→CGRP放出→さらなる血管拡張
悪循環が継続...
トリプタンは、CGRPの放出を抑制し、血管の過剰な拡張を抑制(収縮)させる働きにより、痛みの軽減に導きます。
重要な注意点:痛みが起こってから約20分以上経過して薬を服用しても、既にCGRPが放出されているため、トリプタンの効果は期待できません。
トリプタンが効かない方への新しい治療選択肢
近年、トリプタン製剤が効きにくい患者さんが増加しており、新たに2種類の画期的な薬剤が登場しました。これらの薬剤は、CGRPに対してより直接的で持続的なアプローチを提供します。
① 抗CGRP抗体薬(エムガルティ・アジョビ)
作用メカニズム
CGRPが放出されても、その作用を阻害することで頭痛の発生を防ぎます。血管拡張を起こさせない仕組みです。
CGRPがあっても働けない状態にする
投与方法・効果持続
- 皮下注射による投与
- 1~3か月間効果が持続
- 継続的な予防効果
② 抗CGRP受容体抗体薬(アイモビーグ)
作用メカニズム
体内でCGRPを受け取る「窓口」である受容体をブロックします。受容体がCGRPを受け取れなければ頭痛は起こりません。
CGRPの受け取り口を塞ぐ
投与方法・効果持続
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皮下注射による投与
- 1か月間効果が持続
- 確実な予防効果
新薬比較表
薬剤 | 作用機序 | 効果持続期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
エムガルティ・アジョビ | CGRP作用阻害 | 1~3か月 | CGRPを無力化 |
アイモビーグ | 受容体ブロック | 1か月 | 受け取り口を封鎖 |
頭痛は何らかの刺激で始まる
頭痛を引き起こす「刺激」とは?
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生理痛の「痛み」から頭痛を併発
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人混みによる「エネルギーの圧」に反応
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抗CGRP抗体薬の「注射そのもの」がきっかけになることも
どれも「普通の刺激」のようでいて、過敏になっている身体にとっては大きな負荷です。
👁️感覚器官の過敏さが原因に?
人が最初に刺激を感じるのは感覚器官です。
視覚・嗅覚・聴覚・痛覚・温冷覚・気配・第六感・粘膜など──これらが過敏になっていると、さほど強くない刺激でも「痛み」や「恐怖」を引き起こし、それが頭痛につながってしまいます。
川本療法アドレナルセラピーでは、皮膚を適度に刺激することで、感覚器官の過敏さを鎮め、身体が刺激に過剰反応しないように整えることを目的としています。
たとえば、昔ながらの乾布摩擦が喘息改善に役立つと言われたように、皮膚刺激には以下のような効果が期待できます:
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✅ 免疫バランスの安定化
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✅ 神経の働きを穏やかにする
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✅ 神経刺激物質の適量維持
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✅ 血流やリンパの流れをスムーズに
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✅ 皮膚の感覚を穏やかに保つ
頭痛に悩む方へ──「皮膚を刺激する」という選択肢
薬や食事、生活習慣の見直しだけでは改善しなかった方も、「皮膚を刺激する」方法をぜひ一度試してみてください。 頭痛は、「何らかの刺激」がスイッチを入れているだけかもしれません。そのスイッチの感度を下げることで、日々のストレスから解放されるかもしれません。
🏠自宅でできるケアのすすめ
アドレナルセラピーでは、専門家による施術だけでなく、自宅での「自己指圧」や「皮膚刺激」を重視しています。 乾布摩擦や温熱刺激など、昔ながらの方法にも科学的な意味があるのです。
皮膚を通じて神経・免疫・血流を整えることで、薬に頼らず体質改善を目指す——それが川本療法の根幹です。
🌈親御さんへのメッセージ
ODは「怠け」ではありません。 交感神経系ホルモンの過剰によって、子どもたちは本当に苦しんでいます。 だからこそ、薬だけに頼らず、日々のケアで「反応しすぎない身体」を育てることが大切です。
皮膚刺激というシンプルな方法が、子どもたちの未来を変えるかもしれません。
私自身、皮膚を押すということで元気になるなんて考えもしませんでした。
川本治療所のブログを見ると本当かな?難しくてよくわからないな?
という時があったので噛み砕いてみました。
不明なところがあったらコメントください。
私も参加したセミナー「人へ」7期生募集中です。
川本先生のブログも定期的にぜひチェックしてくださいね。