母乳育児と腸内細菌が子どもの血圧に与える影響

こんにちは、今日は「母乳育児」と「腸内細菌」が子どもの健康にどのように影響するかについてお話しします。最近の研究で、乳児期の腸内細菌叢が小児期の血圧に関係していることがわかりました。特に母乳育児がその効果を高める役割を果たしているようです。

腸内細菌と血圧の関係
生後1週間から1か月の間に腸内細菌叢の多様性が高い乳児は、6歳時点で血圧が低い傾向にあることが発見されました。この中でも「ビフィズス菌」と呼ばれる細菌が特に重要で、これらの細菌が多く存在する場合、血圧を下げる効果が期待できるそうです。

母乳育児の重要性
この効果は母乳育児期間によって大きく変わります。研究によれば、母乳育児を6か月以上続けた子どもでは、腸内細菌叢の多様性が血圧低下に良い影響を与えることが確認されています。一方で、母乳育児期間が6か月未満の場合にはその効果は見られませんでした。

例えば、生後1か月時点で腸内細菌叢の多様性を示す「シャノン指数」が1単位増加すると、6歳時点で収縮期血圧が1.86mmHg低下するとの結果が出ています。ただし、母乳育児期間が短い場合には逆に血圧が上昇する傾向も見られました。

なぜ母乳育児が効果的なのか?
母乳は腸内細菌叢を整える働きがあります。特定の腸内細菌は母乳を分解することで赤ちゃんの消化を助けます。また、腸内環境を健全に保つことで「リーキーガット症候群」などのリスクを減らし、長期的な心血管の健康にも寄与します。

 公衆衛生への示唆
この研究は、子どもの健康だけでなく、生涯にわたる心血管疾患予防にもつながる可能性があります。母乳育児を推進することは、公衆衛生上非常に重要な意味を持つと言えるでしょう。

お子さんの健康を守るためにも、できるだけ長く母乳育児を続けることをおすすめします!
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上の子の下の子が全く違う体調なので色々調べています
下の子は完母なのでこういうのもあるのかなぁと
私の覚書


情報源
[1] 母乳育児には子どもの血圧を下げる効果があることが判明 - DIME https://dime.jp/genre/1942271/
[2] 乳児の腸内細菌叢と小児期の血圧:プロスペクティブな関連性と ... https://growthring.healthcare/learning/pubmed/detail/40013588/
[3] [PDF] 国立研究開発法人国立循環器病研究センター令和6年度計画 https://www.ncvc.go.jp/wp-content/uploads/202403296_reiwa6nendo_nendokeikaku.pdf
[4] “腸活”で注目を集める、腸の多彩な働きを知ろう https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/selfcare/guthealth-01/
[5] 3.食育と腸内細菌叢 - おおぐちこどもクリニック https://www.kodomoclinic.info/%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%83%85%E5%A0%B1/3%E9%A3%9F%E8%82%B2%E3%81%A8%E8%85%B8%E5%86%85%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E5%8F%A2
[6] 多数の日本人を対象とした腸内細菌叢解析を実施 - 京都府立医科大学 https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2022/20220412.html
[7] 小児の腸内細菌叢UP-TO-DATE 基礎研究と臨床の知見/金子一成 https://store.shopping.yahoo.co.jp/bookfan/bk-4784901221.html
[8] 腸活のポイントは「短鎖脂肪酸」! | 腸内細菌が生み出す物質に注目 https://www.karadacare-navi.com/foods/21/