今回、シャガールのステンドグラスを見るためだけに訪れたマインツでしたが、期待以上に素晴らしい場所でした。
ドイツという国家は、複数ある都市に人口がバランス良く分散していることで経済的にも文化的にもメリットが生まれているように感じます。
また、各州によって独自の法規制がなされているためか、歴史遺産の扱い方が異なるのも面白い。
フランクフルトはヘッセン州最大の都市で金融センターとしての役割をこなすべく、最新のビルが続々と建設され、歴史遺産はまばらに点在しているのに対し、
ローテンブルクやニュルンベルクなど中世時代の要塞を地理的に保存してきた都市は、観光客の流入に十分なインフラと設備を、生活圏から切り離して美しくセットアップ。
ミュンヘンやデュッセルドルフは、ヨーロッパの他都市にもよく見られるように、歴史遺産が位置する旧市街を残したまま、新興エリアを近代化させる手法。
前置きが長くなりましたが、ラインラント・プファルツ州都であるマインツは、規模こそ前述の都市より劣るものの、歴史遺産と近代の生活圏が自然に調和した、とても美しい街と感じました。
市民の足は路面電車とバスがメインのようですが、混雑はなさそう。
バギーを押していてストレスを感じないフラットな路面は嬉しい。
古めかしいアパートメントが建ち並ぶ軒下には瀟洒な内装のカフェがテラスを広げて、若者たちに大人気。
ショッピングストリートの先には噴水を中心に開放的な広場があり、ゴミが落ちていることもなく、とても綺麗です。
噴水には小人をモチーフにしたアート作品が。
メルヘンチックな銅像も。
中心地にある劇場。
芸術や娯楽の発信も盛んなようです。
ライン川沿いの住宅街も閑静で落ち着いた印象。
ドイツの様々な都市に住んだ経験のある方も、マインツが一番住みやすいとのご意見でした。






