港のひかり 35ミリフィルム 映像が美しかったです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「港のひかり」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

漁師として細々と生活する元ヤクザの三浦は、白い杖をついて歩く少年の幸太を見かける。居場所がなかった者同⼠、2人は特別な友情を築いていく。幸太に視力回復の手術を受けさせるため、ヤクザから金を奪った三浦は、幸太に一通の手紙を残して自首。12年後、三浦を捜していくうちに、幸太はある秘密を知る。

というお話です。

 

 

日本海を臨む小さな漁村に暮らす三浦は、漁師で日銭を稼ぎながら細々と生活していた。ある日、三浦は通学路で白い杖をついて歩く少年の幸太を見かける。弱視を患う幸太を、同級生の子どもたちは、わざと転ばせて笑い者にしていた。幸太は両親をヤクザ絡みの交通事故で亡くし、眼を事故で悪くし、彼を引き取った叔母は遺産だけ手に入れてろくに育児もしていない。

自分のことを“おじさん”と慕い、一人の人間として接してくれた幸太に救われた三浦は、かつて敵対していたヤクザの取引を襲い、お金を盗み、幸太の目を治療することに。そして、三浦は幸太に一通の手紙を残して刑務所へ。遠くへ行ってしまった“おじさん”を見ることなく幸太は孤児院へ入所する。



 

12年後、出所した三浦は、静かに暮らすことを望み、地方の運転代行業者として働いていた。幸太とは手紙のやり取りは続いており、“おじさん”に会いたいと思いながら、幸太は三浦に憧れて刑事になっていた。

そんな中、警察の資料から“おじさん”の正体を知って葛藤する幸太。それでも会いたいと願った幸太は居場所を突き止め、三浦と再会する。しかし、彼らの出会いはかつての因縁を呼び起こしてしまうことに。ヤクザに狙われる三浦と幸太。一人ヤクザに立ち向かう三浦。そして、幸太も”おじさん”のためにヤクザの元へ向かっていた。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、良かったです。藤井監督らしい作品でした。舘ひろしさん主演で元ヤクザの生き様を描く作品で、任侠道を貫くカッコいい人物像を観ることが出来ました。私は気に入りました。好きな作品です。

 

幸太役を尾上眞秀さんと眞栄田郷敦さんが少年期と青年期を演じていて上手かったです。お二人とも雰囲気が似ていて、本当に子どもの頃の映像のように見えました。尾上さん、寺島しのぶさんの息子さんですよね。歌舞伎もデビューされて現代劇もこんなに上手いとは驚きです。だって目が見えない時は目が動かず、見え始めたら黒目が動いて、本当にモノを見ているように見えて驚きました。

 

 

内容ですが、元ヤクザの三浦は親分から破門され、田舎の港町で漁師をして生活をしています。周りの目は元ヤクザということで厳しいですが、それでもヤクザとして生きていたころより活き活きしているようでした。ヤクザの時の親分は亡くなり、今は石橋という任侠のかけらもない男が組を継いでいるようです。ドラッグなどを扱い、酷い商売をしているようですが、三浦にはもう関係がありません。

 

ある日、港で目の悪い幸太に気が付きます。男子に目が悪いことでいじめられ、家に帰っても叔母とその男に虐待を受けていて、どこにも居場所が無いようでした。そんな幸太と自分が似ているような気がして、三浦は海に誘います。それから二人でいることが増えていくんです。

 

 

幸太は両親を事故で失くし、自分も目が見えなくなりました。麻薬中毒のヤクザが起こした事故です。三浦はそれを聞いて、自分の責任のように感じたのか、幸太の目が治るなら治してやりたいと思い始めます。そして元組の子分に麻薬取引の現場をこっそりと教えてもらい、石橋たちを罠にかけ警察に逮捕させて、お金を横からかすめ取るんです。

 

嫌に簡単に計画が成功するのでちょっと笑ってしまいましたが、そうやって手に入れたお金を幸太の目の手術に当てて、自分は警察に出頭するんです。麻薬取引の外国人を傷つけた(死んでいません)という罪で収監されますが、お金のことは誰も口にはしません。だって麻薬取引の金が無くなっただなんて言ったら、もっと罪が重くなるでしょ。

 

 

幸太は目が見えるようになり生活も変わり、しっかり学校に通えるようになります。でもこのお金が三浦から出ているということは知りません。とにかく幸太の叔母とその男は酷い人間で、赤堀さんとめぐみさんが演じているのですが、そのクズっぷりが清々しいほどでした。これぞクズという感じなんです。もー、赤堀さん、なんでそういう役が合うんでしょ。笑いました。

 

そして12年後、三浦が出所してくる部分からが後半戦、クライマックスです。幸太は大人になり、警察官となり刑事になりました。若いのに刑事になれたのだから優秀だったのでしょう。何人もドラッグの売人を捕まえて褒められていました。幸太の相棒を一ノ瀬さんが演じていて、いいコンビでした。

 

ヤクザが自分たちの金を奪った三浦を探していて、三浦が幸太という少年を世話していたということを聞いて、段々と手を伸ばしてきます。しつこいよって思ったけど、まぁ、安い金額じゃないから許せないんでしょう。段々と盛り上がっていきます。

 

 

三浦は出所して、運転代行の仕事をしているのですが、その同僚を岡田准一さんが演じていて、友情出演だったらしいのですが嬉しくなりました。藤井監督とは「最後まで行く」でご一緒してますもんね。その関係で出てくださったのかな。普通のおっさん役なんだけど、その顔でおっさんはダメよ。カッコ良すぎます。

 

まぁ、そんなこんなでクライマックス突入でした。緊迫感のある場面で、どうなるのかドキドキでした。眞栄田さんもカッコいいんだけど、やっぱり舘さんの存在感は凄いです。やっぱり培ってきたモノは大きいですよね。もうオーラが画面から飛び出してきそうに凄かったです。カッコ良かったです。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。優しい部分もあるけどやっぱり悲しいお話しです。感動しました。舘さんの存在感の凄さを改めて認識させていただきましたし、これからももっと映画やドラマに出て欲しいなと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「港のひかり」