ナイトコール ノンストップクライムスリラー | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ナイトコール」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

夜は鍵屋として働く青年マディは、ある晩、謎めいた女性クレールからアパートの部屋の鍵を開けて欲しいという依頼を受ける。マディが難なく開錠するとクレールは部屋から1個のバッグを持ち去り消えてしまう。バッグは冷酷なマフィア・ヤニックのもので、自身の無実を証明しなければならなくなってしまう。

というお話です。

 

 

毎夜、ブリュッセルで鍵屋として働く青年マディ。ある晩、クレールと名乗る若い女性から部屋の鍵を開けてほしいという依頼を受ける。住所に行くが誰もおらず、コンビニで買物をしていると女性が現れる。先に現金250ユーロと身分証の提示を求めるが全部部屋の中だからと言われ、仕方なく先に開錠する。

部屋に入ったクレールは、現金が無いからお金をおろしてくるので待っていて欲しいとそこにマディを残してゴミを持って行ってしまう。仕方なく部屋でマディが待っていると現金を下ろしに行ったクレールから「部屋を出て」と電話が掛かる。

そこへ現れた男に突然襲われるマディ。その部屋の住人も、持ち去ったバッグも彼女のものではなく、マフィアのヤニックのものだったのだ。マディは逃走をはかるがヤニックに捕まり、自身の無実を証明するために取引をする羽目になる。

マディに与えられた時間は朝までの数時間、それまでにクレールとバッグを見つけなければならない。捜索するブリュッセルの夜の街ではちょうど、“ブラック・ライヴズ・マター”のデモが激化しており、警察と市民の衝突がいたるところで起きていた。混乱の中、彼にとって最も危険だったのは、銃でも暴力でもなく、人を信じることだった。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、”息もつかせぬ”という言葉がぴったりくるような内容でした。鍵屋の青年マディが鍵開けの依頼を受けて、玄関ドアを開けた瞬間から滑り出すように話が進み始めて、ノンストップで最後までハラハラドキドキが続きます。

 

マディは24時間体制の鍵屋で働いていて、夜だけ担当しているのかな。あまり裕福ではなさそうでしたが、それでも悪い道には入っていない、善良な人物に見えました。話の流れで、過去の犯罪歴を調べられて、一度だけ窃盗で捕まったらしいのですが、やむにやまれぬ事情で仕方が無かったのか、それ一度切で真面目に働いているようでした。

 

内容ですが、マディは黒人で他に出てくるキャラクターたちはほどんどが白人なんです。そして街ではブラック・ライヴズ・マターのデモが起きている。要は、この街では裕福に生活が出来て、良いことも悪いこともしているのは白人たちで、黒人たちは巻き込まれて苦しんでいるだけなのだと言っているような気がしました。

 

だってデモをしているのは黒人で、取締っているのはほとんどが白人なんです。底辺から這い上がるためにというのがキーワードっぽくて、マディの父親もそう言っていたらしいんです。そして彼が関わることになる敵のテオも、白人ながら底辺から抜け出したいと思っているようで、ある犯罪組織に属しているのですが、そこから抜け出したいようなんです。

 

そんな底辺から抜け出したい人間が絡み合い、犯罪が起きてしまうんです。最初、マディが鍵を開けた家はクレールという女性の家ではなく、マフィアのボスのお金の隠し場所で、そこからクレールがお金を盗んだことから、マディは犯罪に巻き込まれてしまいます。何も知らないと言っても許して貰えず、お金を盗んだ奴を探し出さないと殺すか刑務所に入れると脅されるんです。

 

 

マディは顔しかしらないクレールという女性を探すことになるのですが、何の手掛かりも無いので途方に暮れちゃうんです。でもここである人物が電話をしている声を聴き、手掛かりを見つけていきます。とにかく何とかしてクレールが持ち逃げしたお金を探さないと自分が殺されてしまうのでマディは必死なんです。でもさ、元々は最初に鍵開けの時に身分証を確認しないのが悪いよね。中にあると言っても警察に来てもらわなきゃ。

 

マフィアのヤニックは警察にも顔がきくようで、マディの事も直ぐに調べてしまうし逃げられそうにありません。彼が奪われたお金は誰かに渡す予定のお金だったらしく、それが戻って来ないとヤニックの命も危ないようでした。なので、必死で探すことになるんです。

 

一方、お金を奪ったクレールはある人物からお金がそこにある事を聞き、自分と兄が底辺から抜け出すために奪ったんです。一応、鍵屋のマディの事は気にしていて悪かったと思っているようだったけど、それなら頼むなよって思うよね。自分で無理してでも開けろっつーの。

 

マディはクレールを探しながらも、ある時から逃げなければならなくなる状況に追い込まれて、逃げる、追う、を繰り返すことになり目が離せなくなるんです。自分の仕事をしていただけなのに巻き込まれて、本当に可愛そうなマディでした。おまけに周りではブラック・ライヴズ・マターのデモが行われていて、「今、オレがそういう状況なんだけど誰も助けてくれないの?」といっているように見えて、ちょっと悪い冗談のようになっていました。

 

ネタバレは出来ませんが、最後はどう解釈したらよいのか考えてしまいました。良い方に考えるか、悪い方に考えるか、どちらにも取れたので観る人によって違ってくるんだろうなと思いました。でもはっきり言って、誰も幸せにはなって無いんじゃないかな。私はマディには幸せになって欲しいなと思いましたけどね。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。ベルギー映画のクライムスリラー映画なので、ちょっとアジア系などとは違い、雰囲気が面白いです。悪役にロマン・デュリスさんが出ていて嬉しかったな。面白い映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ナイトコール」