「満天の星」戦争時にこんな悲惨な事件が起きていたんです。箝口令が敷かれ伝えられなかった事件です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「満天の星」

 

を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

1944年8月21日、対馬丸は疎開する沖縄の人々や学童疎開の児童ら約1,800名を乗せ、長崎を目指し那覇港を出港する。元は貨物船だった対馬丸は兵員輸送用に改造され、船倉には二段の棚が設置されるなど、大変な過密状態で、蒸し暑く、とても睡眠に適した環境ではなかった。



 

この対馬丸をアメリカ潜水艦ボーフィン号が上海出発時から標的に定め、執拗に追跡していた。那覇港入港前から追跡を続けていたボーフィン号は、22日早朝、再びその姿を現す。そして、乗客が就寝中の深夜、ついに攻撃を開始。対馬丸はわずか10分足らずで沈没してしまう。
 

一夜にして784人の子どもたちが命を落とした戦時下最大の学童死亡事件、対馬丸事件。この事件は長らく秘匿されていた。事件の生存者で、対馬丸の甲板員として乗船していた中島髙男は、沈没の衝撃でバラバラになった筏で漂流しながら7人を救助し、奇跡的に生還していた。

 

 

事件に関する厳しい情報統制の中で、彼は苦しみ続けた。彼の孫である俳優の寿大聡は、祖父の死をきっかけに事件の真相を探る旅に出る。戦争の理不尽さや人々の記憶に埋もれた真実を追求する寿大の旅は、やがて戦地であるウクライナにも及ぶ。

というお話です。

 

この映画を観るまで、対馬丸事件というものを知りませんでした。たしかNHKで何かやっていたような気がしますが、その時は子供たちの疎開船が沈んだということを聞いたようなきがしましたが、こんなに大がかりで全部で1484人も亡くなっただなんて驚きました。

 

 

場所はトカラ列島付近。先日、「TOKYO MER 南海ミッション」で観た地域なんですよね。あの映画も凄かったけど、その昔にあの場所でそんなに沢山の人々が沈没で亡くなったと知り、何とも複雑な気持ちになりました。でもこの事件、ずっと隠蔽されていたようですね。情報統制で口外はしてはいけないと言われていたようです。

 

現代でもそうですが、政府に都合の悪いことは隠蔽して情報操作をするというのは同じですね。その昔、戦争を煽っていたマスゴミが現代も同じことをしていると思うのは私だけかしら。民意を全く聞かずに政府に都合の良い事ばかり報道し、国が危うい方向へと導いていく。今も全く同じですね。

 

 

対馬丸はずっと輸送船として使われていたそうなんです。物資輸送をしていたなら、アメリカに目を付けられても当たり前だと思いませんか?江戸時代に城を落とそうとするなら、まず兵糧攻めでしょ。物資輸送に使われていた船だったら、一番に攻撃されるに決まっているよね。気が付かなかったなら、軍が無能だったんです。私が敵なら一番に攻撃しますから。

 

そんな軍の失敗で攻撃を受けて亡くなった子どもたち。あり得ないと思うけど、そんな馬鹿な事をしていたんですね。日本が劣勢だという事が明らかに判ってきた頃だろうから、何とか子供たちだけでも助けたいという気持ちもあったのかもしれませんが、もう少し考えられなかったのかしら。今言っても仕方が無いことだけど、こういう事件を思い返して考えることが、戦争を起こさないための1つだと思うんです。

 

 

この映画は対馬丸に甲板員として乗っていた中島さんという方が、箝口令が敷かれて何も話すことが出来ずに苦しんできたという話を、孫の寿大聡さんが祖父の死後にドキュメンタリー映画として作ったものです。寿大さんがお爺様の思いを伝えながら、戦争の悲惨さや弱者ばかりが苦しむ戦争というものをたどっていくお話でした。

 

日本では夏になると戦争関係の映画が沢山出てきますが、毎年、新しい知らなかった事実が映画になって上映されて驚きます。本当に色々な事が戦争の時代に起きていたんですね。何の罪も無い子供たちが沢山亡くなったり、原爆の被害にあったり、空襲で亡くなったり、沢山の日本人がいなくなったんです。その中で私たちの祖父母たちは生き残り、私を産んで育ててくれたと思うと、ありがたいし、バカな事はやっていられないなと思います。

 

 

祖父母が今の日本を見たら怒るだろうな。こんなに税金を取っているのに裏金にして自分の懐に入れる政治家ばかりで、国民のことを思う政治家なんてほとんどいないでしょ。というか、政治家に日本人が少ないというのが問題でしょ。

 

やっぱり通名禁止にして、日本の為に本当に働いてくれる人に政治家になって貰わないと、本当に戦争になってしまいます。帰化人だって日本の為に動いてくださる方なら大歓迎ですよ。何で帰化人だという事を隠そうとするのかが解らない。日本の為に働くなら名前は本名で良いでしょ。隠すということは何か嘘があるという事でしょ。それが良くないんです。

 

頑張って今の日本を維持してくれたお祖父ちゃんお祖母ちゃんたちに感謝しながら、夏の戦争映画をいくつか観たいと思っています。お盆には戻ってきてくれるのかな。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。はっきり言って、面白い映画とは言えないと思うけど、でも日本でこんなことがあったんだ、戦争はこんなことも起こってしまうんだということが描かれているので、出来れば皆さんに観て欲しいです。きっとこの事件も知らない方が多いんじゃないかな。私もこの映画で初めて知りましたから。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「満天の星」